Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

クラフトビールのイベントに参加


木曜日、たまたまメールを見てイベントを発見。なぜかたまに送られてくるようになったSAKE-YAのメールマガジン。どこかで何かに申し込んだか会員登録したか。『阿佐ヶ谷20TAPS』で、COEDOビールとそれぞれのビールに合う料理を楽しめるイベントが行われる、というお知らせ。COEDOビールのブルワーも招かれるので、ブルワーとお話もできますよ、という企画だそうだ。


土曜の17時〜19時かぁ。
まず夫に聞いてみる。「こういうのがあるんだけど、行く?」「えー」予想通り行きたくないのね。
「料理はどんなものが出るの?」「ビールに合うものだから、分からない」「料理が大事なのに」そうだね。通訳すると「ビールには興味ないから料理にしか判断ポイントがない」ということ。


翌日、りーりちゃんを誘ってみる。珍しく長年細々続いている友人。
「明日は旦那と映画見る予定だから、行けないかな」急だもんね。


お昼にタカさんに話したら、「特段何もないので、土曜行けますよ」という返事。明日なのに? 大事なビア友シキさん並みのフットワークの良さ。さすが、タカさん。
「お店は平日は夕方からのようなので、予約できるか聞いてみます」
「ケイさん、どうします?」タカさんは必ず聞く。義理堅い。もしくはふたりきりより話が楽しめるのかも。なんて答えたか忘れたが、たぶん「お任せします、ケイさん今日いないんですよ」というような返事だろう。ケイさんはこの日、有給休暇で休んでいた。「じゃ、ケイさんに連絡取ってみます」
ケイさんは来ることになり、席は予約でき、土曜は阿佐ヶ谷駅改札で待ち合わせた。


ビール工房は「町のビール屋さん」というコンセプトから始まっているからか、小さいお店も多い。中野はぎっちり詰まっている感のある店内で、それが中野のあの通りに合っていた。小さなお店が入り組むようにぎっしりつながっている、あの通り。
阿佐ヶ谷と荻窪は同じような造りで、1階にカウンターやテーブルと醸造所、2階にテーブル席だが、阿佐ヶ谷のほうがぎっしり感がある。それも、駅前のあの場所には合っている。どちらのお店も階段が急で、2階から1階に下りてビールを注文するのがきつい。若くない足腰にこたえる。阿佐ヶ谷はキャッシュオンデリバリーでその場で渡してくれるので、ビールを持って狭く急な階段を登るのはドキドキする。


「COEDOビールと料理のマリアージュ」もテーマとなっていたこの日、到着するとわたしたちは2階に通された。
4人がけ席が5つくらい、イベントのお客用に用意されているらしかった。
「他のお客様と相席になります」とのこと。


とりあえず3人で案内されたテーブルに座ると、後ろの4人テーブルには1人客がいた。1テーブル空けて横のテーブルに2人客が並んで座っていた。
2人客のテーブルには、さらに2人客が通され、並んで座ったため、席は埋まった。1人客のテーブルには2人客が来て並んで座り、さらに1人客が来て、席は埋まった。
もうひとつ、少し離れたテーブルには、最終的に3人くらい座っていたと思う。
わたしたちのテーブルは3人のままだった。


ちなみに、隣のテーブルはずっと空いていたが、イベントの最後にブルワリーの人たちがご飯を食べるテーブルだった。同じ空間で食事をしているという趣向だったのだと思われる。別のテーブルのお客さんたちと話しながらビールを飲んで、食べていた。
わたしたちのテーブルでは、タカさんとケイさんが、回ってきたブルワーさんと長いこと話したり質問したりしていた。
一緒に来てよかったと思った。わたしは質問などたいしてできなかった。よく知らないのだ。ただ飲むだけだから。「男性は」というと性別でカテゴライズしているように聞こえてしまうと思うが、少なくともこの2人は知識や理論や理屈に関心を抱いていた。


背後のテーブルでも、どなたか知識があることを感じさせる質問をされていた。またジェンダー発言になりかねないが、(たまたま)その方も男性だった。



それぞれのビールに合う料理を用意してくれるというのが、わたしは興味津々。
どうして合うのか、ソムリエみたいに説明することはできないが、それぞれの組み合わせに対して「なるほど!」と思いながら食べたことは確かだ。
特に、紅赤にさつまいものケーキは、へぇ〜と思った。「黒いビールに甘いものを合わせたら合うはずだ」とビア友シキさんはよく言っていた。わたしはシキさん信者だったから、シキさんの見解はなんでも丸呑みだった。
黒いビールに甘いものは合う。また、今回のように、漆黒にお肉を合わせるのもよかった。こってりしたチョコレートみたいな黒いビールにデザートを合わせるのは好きだし、コーヒーみたいな黒いビールでアイスなどをいただくのもいい。今回のようなスッキリ飲める黒いビールだったら、お肉のこってり感を楽しめるということが分かった。そして飲めばスッキリもして、次の一口を楽しめる。
赤いビールだと思っていたけれど、紅赤はまったり感もあったので、おいものケーキをさらにほっこりさせてくれた。
こんなふうなペアリングの仕方もあるんどなぁ、と思った。どのビールと料理の組み合わせもなるほどだったけれど、特にこのふたつが印象に残っている。


ブルワーさんが話していたことの中では、次のようなことが印象に残っている。
納豆やヨーグルトを食べないとか、ブルワーあるあるについて、「それは菌が混ざりこまないようにするためですか」と聞いたところ、「混ざるようなことはないと思うし、この数値以下なら大丈夫だという基準があり測るので菌が多ければ分かるのだが、やはり食べない」という答えだったこと。そうだよね、滅菌しているだろうし、入り込むような作業状況じゃないよね、と思った。菌て、ヨーグルト食べたりしただけで、そんなに体につくものなのかな。すごいな、とも思う。「自分のせいで万一とかあったら嫌ですもんね」「それでビール廃棄なんてね(笑)」というやり取り。
もうひとつ、「副原料が入っていると、要冷蔵になる」みたいな話。その前に、ビールは麦芽とホップで作るが、それ以外に味や香りのためにたとえば柑橘類など入れることがあり、そうして入れたものが副原料と呼ばれる、といったような分かりやすく簡単な説明があったと思うが、正しくはなんと言っていたか再現できない。理論的なことに対する記憶力はかなり低いわたし。今や、思い出の記憶力もかなり低下しているが。「要冷蔵と書いてあったら冷蔵しておかないと、中で発酵が進んでしまって味が変わってしまうので」という部分は、そういうことかと記憶に刻まれた。



参考までに、どのような料理との組み合わせだったか
白-Shiro- × バナナときゅうりのポテトサラダ
瑠璃-Ruri- × 鮮魚のカルパッチョ
毬花-Marihnana- × 鳥胸肉と玉ねぎのサラダ
伽羅-Kyara- × ジャークチキン
漆黒-Shikkoku- × 真鯛のファヒータ
紅赤-Beniaka- × さつまいものケーキ


※ファヒータはたぶん真鯛。お知らせで届いたメールには「○○○のファヒータ」となっており、見たところ真鯛かなぁ?と。違っていたら申し訳ない。



終了後、「良かったら下の注文口でビールや料理を注文して、お楽しみください」タイム。


〈柚ノ酸 -Citrus Junos-〉(『COEDO BREWERY』)は、この日来ていたブルワーさんが考案したビールだというので、それはぜひ飲んでみなくては。
パイントで飲みたいと思って注文したが、もうあまり残っていないということで、お店の方からハーフにしてくれるよう頼まれた。同じようにさっそく〈柚ノ酸〉を注文しに来ていた他のお客さんも、ハーフにしてくれるよう言われていた。「では、ハーフで」
「Fruit Sour Ale」と書いてあったが、わたしがかつてそれほど好まなかったサワーエールと違い、酸味がとがっておらず、まろやかな“サワー”感だった。好き。飲みやすい。


この日の『阿佐ヶ谷20Taps』には、『伊勢角屋麦酒』の初飲みビールも2種あったので、浮気。〈Interzone〉〈柚子姫〉の2種。
また本日のCOEDOに戻って、いつも大好きな〈毬花〉。このビールがSession IPAだったと今日知った。Sessionだったとは。だからたまに軽く感じていたのか。
この日魅力が分かった〈紅赤〉と〈漆黒〉も。余ったグラスに注いで3人で分ける。
ケイさんがサラダを買う。瓶に入ってきて、ニューヨークみたい。


面白かったなぁ~! ビア仲間を誘ってよかった。
ごちそうさまでしたー!!! そして、ありがとうございましたー!
これからは、たまに特別な日に百貨店のほうを回って〈紅赤〉なんかも買ってみよう。


じゃ、ちょっともう一軒、寄り道して帰ろうかな!


To be continued…

3軒目ラスト


ちょい飲みのはずが、はしごコースになったこの日の会。大鈴(おおすず)さんは『HUB』には行ったことがないと言っていたので、この店は正解だったと思う(たぶん)。
まずはかんぱーい! わたしは〈HUBエール〉にしたし、タカさんケイさんもそうだと思う。そうすると、たぶん大鈴さんもHUBエールにしたのじゃないかな。
キャッシュオンデリバリーだから各自がカウンターで注文したので、前後に並んだ人の注文しか分からない。わたしは早いペースで何杯も飲んでいて、かなりふんわりしていたし。


ケイさんがいるので、おいしそうな料理はどんどん出てくる。タカさんによれば、わたしも相当買っていたらしい。
「料理はほとんどケイさんと佐柳さんが買ってましたから、清算したほうがいいですよ」と後日言われた。
写真を見て確実に言えることは、「ピザはケイさんが頼んだ」ということ。わたしは飲んでいるときピザという選択肢を取らないが、ケイさんは例外なくピザを注文する。



わたしがHUBで何人かと飲むとき、必ずといっていいほど頼んでしまうのは、タワーエール。ひとり飲みやふたり飲みのときは、さすがに注文しない。でも4人以上いたら、分け合って飲むこともできるし、来たときに「わー!」とはしゃぐことができるのでマストなビール。
この日もいつのまにか頼んでいた。このとき意識は当然あったが(注文に行ったりしているのだから)、後日になると記憶は消えている。



HUBに来たら〈GUINNESS〉でしょ! ギネスも飲まなきゃ!と注文したもよう。
チェイサーと思って、ビール以外の飲み物を注文した様子。


タワーエールは、注いで注いでみんなで飲んだが、タワー飲みの写真だけは撮っている。



この日のメンバーは、大鈴さん、タカさん、ケイさん、自分のはずだった。しかし酔ってフレンドリーになってコヤマさんに連絡してしまう。コヤマさんは、途中参戦。この時間から来てもいいなんて、コヤマさん、すごい! ありがとう!


後からコヤマさんが言うには――
「あのときタカ先生(せんせー)は言ってました。もうすいさんは今のことは明日には記憶ないからって。ホントに覚えてないんすねー」
はい……そうなんです。
みなさんに支えられてわたしは生きてる。ありがとうございます。


ごちそうさまでした。

1軒目と2軒目

これまで「O-3」(オースリー)さんとしていた人は、今後「大鈴さん」(おおすずさん)に改めます。O-1→大海(おおみ)さん O-2→大毬(おおまり)さん O-3→大鈴(おおすず)さん となります。



大鈴(おおすず)さんは、タカさんと同じ部署の人で、今年度から入ったばかりの新人さん。新人さんではあるけれど、高校生の娘さんを2人持つお母さんでもあり、人生としても10代ではなし、仕事に慣れるのも場に溶け込むのも早く、すっかり存在感のある人となっている。


大鈴さんはかなりお酒が飲める人のようで、「ちょい飲みしましょう!」と誘っていたが、それよりも先にタカさんや他の人たちと一緒に行くことになった。行ってしまえば、さすが社交的な人だ。たぶん、誰がいなくても誘いたい人を誘っていくらでも飲みに行けそう。少なくとも、タカさんと同じ部署同士として、新たに入った人の歓迎会を今度するそうだ。きっと大鈴さんを中心とした飲み仲間もいつのまにかできるだろう。
負けが見えてるので、張り合っても仕方ないと諦めるしかない。わたしはめんどくさい人間だしね。頑張って外にあまり出ないように気をつけるけど、出ちゃうときも多い、面倒をかけることもいっぱいある。



で、あるとき「今度、ちょい飲みしましょう」と誘い、2人で行く話をした。その話をしたのは、タカさんと大鈴さんの部署の部屋内だった。わたしは2人で行くつもりでいたし、最初はそういう話だった。
正確な会話を忘れてしまったが、最後に交わした会話はこんな感じ。
「もし大鈴さんがケイさんを誘って、ケイさんがすぐに行くと答えたら、わたしはケイさんに文句言います」(笑って言っている。)「ケイさんはわたしの誘いはよく断るんですもん」
「じゃ、私はケイさんを誘えばいいのね?」
「誘うんですか? じゃ、ケイさんが行くって言ったら3人で行きますか」
たまたまその場にタカさんもいたので、大鈴さんは「タカさんも行きますよね?!」と笑って振り返った。タカさんは笑った。みんなで行くことになるのかな、と思う一方で、タカさんがその月忙しいと聞いていたのでわたしは迷った。
「タカさんは、わたしより同じ部署の大鈴さんのほうが仕事の状況とか分かるでしょうから、お任せします」


わたしはちょい飲みならいつものお店のハッピーアワーに行こうと思っていた。ちょっとしたものを食べて、2杯くらい飲む。「わたしのちょい飲みは、20分か30分くらいで3杯飲んで帰る感じですよ」と前に話している。
でも、タカさんとケイさんまで来る話になったら、もうちょい飲みではないんだろうなと思った。
そうだとしたら、どこに行こうかな。面白いのは、白い泡ばかりのミルコという注ぎ方で〈ピルスナーウルケル〉を飲むことができる『ドラフトラボ』とか。『ビール工房』での1杯から『ドラフトラボ』に行くコースはどうかな。
それとも――。大鈴さんは、前回YEBISUのロングエイジドを飲みに行ったとき、後で「いいお店に連れて行ってもらった、お料理がおいしかったから女性の友達同士で使える」とお礼を言ってくれた。お料理だとしたら、ビールは少ないけれど『世界食堂』とか。でもちょっと遠いかな。
そうだ、『HUB』がいいかもしれない。お酒もあるし、料理が楽しい。もともとのちょい飲み予定をしていた『CANTINA』でハッピーアワー、その後で『HUB』はどうだろう?


当日が来て、大鈴さんに聞いてみた。またしてもタカさんの部署の部屋内で。「大鈴さん、コースを考えたんですけど」と、考えたコースを話してみた。
すると、「え、私、佐柳さんと2人でちょい飲みするんだと思っていたので、娘たちに何も用意してない。あ、でも大丈夫です、電話しておくから」という答え。え……そうだったの?
どこで掛け違ってしまったのだろう。何かが冗談か社交辞令だったのかもしれない。最終的にこの日になる前に、大鈴さんにどうしたいかちゃんと確認すればよかった。その辺が、どうも女子的気質に欠けるところがあるらしいわたしには分からない。わたしは女子の特性は多分に持っているのだが、女子同士のお作法が分からず失敗することが多いのだ。


大丈夫だということなので、じゃ、「CANTINAで1杯→ビール工房で1杯→HUB」ということにした。「わたしはこの電車に乗って、このくらいの時間にここに着くので」という話をしたときは、「分かりました~」といった感じだった。
しかし、どこでまた掛け違ってしまったのだろう。現地に着いた頃、タカさんからLINEが来た。自分はもうすぐ着く、大鈴さんはやはり夕飯の用意をしてから来るので、2軒目から合流するそうです、と。
ああ、ごめんなさい。ちゃんと気遣って、計画をリセットすればよかった。


大鈴さんがいないなら、急いでハッピーアワーに行く必要はないのだが、もう来てしまったし、とりあえず行こう。タカさんとハッピーアワー。
その日のCANTINAは満席に近かった。いつもの通り遅れて2店くらいに合流かと思ったケイさんが割と早く着いて、席がないため、離れてしまった。ああ、ごめんなさい。4人いたら2×2で話し相手と一緒に座れたのにね。



さて、時間になったので、そろそろ忙しく移動。
『ビール工房』へ。ようやく全員そろった! わたしは、平日限定ハーフサイズ5杯チケットを購入。1杯当たりが200円以上安くなる。各自が好きなビールを言う。とりあえず1人1杯。
かんぱーい!!


事前に話していたとき、こんな会話があった。
「ビール工房に行くと最近食べるのは、鶏の軟骨揚げなんです」
「えー、ホントですか? 私、軟骨揚げ、大好きなんですよー」
「じゃ、食べましょう~! ちょっと油がのってておいしいんです~」
「あ、軟骨揚げは、私、カリッとしてるのが好きー」
「そうなんですかー。じゃ、あそこのはダメかなぁ?」
正直、わたしは料理も得意じゃないし、油で揚げているものの「油っこさ」と「カラッと揚がっている」の線引きがどこにあるのかよく分からない。相当に油ぎっていれば油っこいと分かるけれど、そもそも油で揚げているのだから油が皆無ということはないので迷う。


そんな会話をしていたのに、1軒目で3杯飲んでいたので脳がふんわり気分になっていて、軟骨揚げも注文してしまった。まぁ、4人いるから、おいしくなかったら他の人が食べればいい。量はそれほど多くない。


とりあえずこの店で、ちょい飲み。わたしは余った1杯をいただいた。チケットはわたしが買っていて、お会計としてはちゃんと飲んだ分だけをもらっている。


話はちょい飲みから始まり、一応この日のスタートもちょい飲みから始まった。いろいろな意味でちょい飲みから始まっている。


ごちそうさまでした。では、HUBへ!

自分でできること、できそうなこと

うつ病やうつ病になりかけているかもしれないサインについて、一般的に言われている主なものをまとめてみます。


・ずっと気分が落ち込んでいる
・何をしても楽しめない
・自分はダメな人間だと感じる
・自分を責めてしまう
・涙もろくなった


・食欲がない
・やる気が起きない
・眠れない、または過度に寝てしまう
・体がだるい、疲れやすい
・頭痛や肩こり
・動悸


うつ病という病気にまではなっていないけれど、抑うつ状態であるというケースも多くあります。つらい状態が2週間以上続いているようであれば、受診を考えてみてはいかがでしょうか。


うつ病は、早めの治療が推奨されます。早く治療を始めることで、回復までの時間も早くなりますし、再発も少なくなると言われます。
それに、うつ病や適応障害などであるかどうかは別として、社会生活や日常生活に支障が出て来ているなら、医療による回復を考えたほうがよいですよね。その点では、体の病気と同じことだと思います。


もし「一日中ずっと悲しく、知らず知らず涙が出てきてしまう」というようなことがあったとしたら、ずっと悲しい気持ちでいるのは、おつらいですよね。涙が出てくるほどの悲しい気持ちに一日中囚われてしまうのは、苦しいことでしょう。
たとえば「自分が嫌になる」「どうしようもない人間だ」とか、「こんな自分で家族に申し訳ない」と繰り返し思ってしまうとしたら、それはつらいことだと思います。自分が悪いように感じて、申し訳ないという気持ちになり続けていたら、心がもっともっと疲れてしまうでしょう。
自分自身を否定してしまうのは、とても苦しいことだと思います。


そんなとき、会社でちょっとミスをしてしまったら、どうでしょうか。心がもっと元気なときなら、ご自身を責め過ぎることなく、ミスに対処して周囲に詫びたり、対応法を考えてみたりできるかもしれません。ですが、鬱々とした心理状態になっている時は、ご自分を責める方向に向いてしまうことが多くなります。
高ストレスで心が疲弊しているときは、普段はしない物忘れやミスが増えます。必要以上にご自分を責めることが、さらに多くなってしまうでしょう。
少しでも気持ちが楽になるようにと、ご自身も周囲も願うでしょうが、心が疲れ切っているとその力もなかなか湧いてきません。



休日に趣味に打ち込むことなどは、ストレスを軽減したり解消したりする効果があることが知られています。ワークライフバランスという言葉もありますが、休日を充実して過ごすことが、職場でかかってくるストレスを逃がす役割を果たすと言われています。
それができなくなっていると、ストレスも解消されにくいでしょう。また、せっかくの休日を無為に過ごしてしまったと落ち込んだり焦ったりして、さらなる自己否定につながるかもしれません。
ですが、もし起き上がることができずに何時間も寝てしまったり、一日中眠い状態であったりするなら、本来楽しく癒される趣味もできないかもしれません。。精神的に疲労がたまってしまっていると、何時間もとにかく寝てしまうということがあります。そういったときは、休んでいただいてよいと思います。「休日を無駄にしている」とおっしゃる方もおられます。そのお気持ちも自然なことと思います。とはいえ、それはきっと「必要な休息」です。心と体が欲しているのだと思います。心が疲れきっているときは、寝たいだけ寝ることも重要です。
楽しみだった趣味を存分にできる日が早く戻ってくるとよいなと願いながら、でも今は少し休もうというかゆったりしたお気持ちになれますように。


心が疲れているときは、仕事や家事などをしなければならない平日がつらく、朝なかなか起きられないこともあります。そのようなとき、「怠けている」「ずる休みではないか」と感じるご本人やご家族もいらっしゃるでしょう。ですが、それも必要なお休みのように感じます。精神的疲労が大きいときは、お休みを取れるなら、土日と合わせて連休にしたり、何日か有給休暇を取ったりすることもよいと思います。
医師の診断によって、療養休暇を取れる場合もあるでしょう。
ストレスのある環境から離れることも、回復の助けになると言われます。会社や職務によっては休みを取るのが難しいかもしれませんが、職場から少し長めに離れられるとストレスが緩和されやすくなります。


過度なストレスが続くと、心が元に戻れなくなってしまうことがあります。心の病気につながるかもしれません。
もし今の時点ではうつ病や適応障害でなかったとしても、仕事にせよプライベートにせよ、生活にさまざまな支障が出ているようであれば、早めに医療機関に相談なさるのもよいと思います。


行動したり頑張ったりするのは素晴らしいことですが、そのために心にかかるストレスが増しているのなら、今は休息する時期なのかもしれません。ご自身が「日常生活に支障が出ている」「悪化している」という気がするのなら、焦らず急がず、いったん立ち止まってみるのもよいと思います。そのためにも、医療機関の受診は役に立つと思います。



次に、自分でできることを考えてみましょう。一般的には鬱鬱とした気分に対し、次のようなことが推奨されます。


・朝、太陽の光を浴びることで、一日のリズムを作る
セロトニンという神経伝達物質は、精神の安定や頭の回転をよくします。この物質は日光を浴びると分泌が促進されると言われています。また、日光を浴びてから12~14時間後くらいにメラトニンという睡眠物質が分泌されるので、朝日光を浴びると夜眠りやすくなり、睡眠の質も良くなると言われます。
朝、日光を浴びることでセロトニンが分泌されて日中は安定した精神状態と頭の回転が得られます。そして、14時間くらい経って夜になると、メラトニンが分泌され、眠りに入りやすくなります。


・食生活を整える
食事は、できれば3食摂ることで、生活リズム(体のリズム)も整えられます。
また、トリプトファンという必須アミノ酸を摂取することもよいと言われることがあります。トリプトファンはセロトニンを作り出す役に立つためです。乳製品、大豆製品、ナッツ類などに含まれています。また、魚や肉にも含まれているものがあります。やりすぎは逆効果になることがよくあります。摂りすぎてもよい効果につながりません。「通常の食事として、乳製品や大豆製品をなるべく加える」くらいに考えてみてはいかがでしょう。


・運動をする
特に、有酸素運動はうつ状態や不安定な気分の改善に有効だという報告があります。疲れていて、強度の高い運動が難しいときは、無理をせず軽く体を動かすことでもよいと言われます。


・趣味をする
楽しいこと、打ち込めることをすることで、ストレスが大幅に軽減されます。ですが、もし楽しかったものも楽しめずにいるとしたら、無理に趣味をしようとせず、休む時期なのかもしれません。


・音楽を聴く、アロマなど香りを利用する、など、自分が落ち着くものがあれば活用する


・考え方を変える
自分を責めてしまうときは、いったん考えるのをやめて、深呼吸しましょう。自分だけが悪い、自分はダメだという思いに対し、「仕方ないときもある」「ダメなところもあるかもしれないけれど、良いところもある」など、少しずつ捉え方が変わるようにアプローチしてみてください。
できれば、自分のよいところを考えたり、一日の終わりに「今日自分ができたこと」を3つ挙げてみるなど、自分を肯定してみるとよいと思います。


・大きな決断をしない
うつうつとしたお気持ちの状態によっては、大きな決断をしない方がよいということもよく言われます。普段とは違う精神状態ですから、誤った判断をしてしまうことがあります。小さいことならよいですが、大きなことはお気持ちが平常に戻ってからがよいでしょう。
した方がよいことではなく、しない方がよいことですが、大切なことです。


いくつかご自身でできることを挙げましたが、疲れきっているときはまず休養が大切です。眠くて起きられないときは、無理をせずに休んでください。心身ともに疲れていらっしゃる状態では、無理をすると逆効果になりかねません。
一番に大切なことは休養です。


また、心身の症状によって生活に支障が出てきている、辛い状態が2週間以上続いている、ということが受診の判断の目安です。早めの受診も検討してみてください。受診は、まず症状を伝えることからですし、もし治療をすることになったとしても相談しながら進めていけます。



周囲の方は
・普通に接する
→いつもと違うような特別な接し方がさらに落ち込みにつながることがあります。
・励まさない
→励まされるとご本人が焦ってしまうことがあります。焦りが自己否定につながることがあります。
・周囲にも休息が必要
→たとえば介護なども、ずっと一緒にいて頑張り続けると、家族でも疲れてしまいます。周囲も自分の時間を持ったり、ときどき距離を置いたりして、余裕を持つとよいでしょう。



自分でできることを少しずつ取り入れていけるとよいと思います。
明日が今日より少しでも気分のよい日でありますように。
無理せず、少しずつ、自分のペースで取り入れていってください。



うまくできなかった日があっても、翌日まで持ち越さないようにしましょう。
できたことを数えましょう。
どんな小さなことでも、「できたこと」は「できたこと」です。小さな花びらも、集めれば花吹雪になります。
何もせずに閉じこもっていた日であっても、「カーテンを開けて部屋に光を入れようとした」というだけでも「できたこと」です。たとえ実際にカーテンを開けなかったとしても、開けようとしただけでも「今日自分が頑張ってできたこと」として数えてください。

メンタルヘルスのメカニズム、周囲にできること

☆仕事関係のことについて、まとめを書いていこうと思いながら進みませんでした。このシリーズは日々書いている日記とは別の内容になります。これらの記事については、掲載後1日か2日経ったら、11/1くらいの昔の日付のところに置こうと思います。いずれそれも削除しようと思います。
☆趣味で書いているブログなので好きに書いてます。読まずに飛ばしてくださっても気にしません。
☆このシリーズは、日記とは違う文章スタイルで書いていこうと思います。副業でときどきする文章や電話によるカウンセリング風と書籍風の折衷です。


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うつ病のメカニズムは、さまざまな心の病気と似ていると思います。


多くの精神疾患は、原因が特定できません。うつ病になる率が高いとされる心理傾向や生育時の体験はありますが、必ず発症するものではありません。また、そういった要素が少なければ絶対に発症しないとは言えません。
心に大きな負荷がかかったりすると、発症につながります。対人関係や仕事などのストレスが高いことが引き金となることは多くあります。


今日は発症に至る経過や、治療から考える意識や接し方について、お話したいと思います。


●発症について
病気になるメカニズムを、図で説明することがあります。
心も回復力を持っています。
指や手のひらで皮膚を押すと、皮膚は凹みますが、手を放すと自然にふっくらと元に戻ります。心も同じで、ストレスがかかって凹んでも、ストレスから離れると戻ります。
でも、あまりに強く圧迫されると、皮膚も元に戻るのに時間がかかります。また、長時間圧迫され続ければ、元に戻りにくくなります。心も同じです。


心を押さえつける何らかの事象をストレッサーと言います。ストレッサー(ストレス要因)によって心が押さえつけられて感じるのが、ストレスです。
回復力が減っていき、日常や仕事などの生活に支障が出ている状態は、うつ病や適応障害などの疾患かもしれませんし、その前段階の抑うつ状態かもしれません。


うつ状態が見られるからといって、即うつ病とは限りません。その手前の段階かもしれないのです。


医師によっては、そういった説明がないことがあります。
「うつ」という言葉は、うつ病なのか、うつ状態なのか分かりません。実は、うつ病とうつ状態の区別は医師でも難しい時があるそうです。
また、うつ病であっても、軽度なのか、中等度なのか、重度なのかによって、症状や治療も変わります。


うつ病の治療は、薬物療法と認知行動療法が主とされてきました。軽度であったり、病気というよりうつ状態であったりする場合は、服薬をせずに症状や状態への対処を考えることも多いでしょう。薬を使うとしても、向精神薬や抗不安薬ではなく、別の薬を用いて症状の緩和につなげることもあるかもしれません。


心理教育や支持的精神療法を用いる場合もあります。


●心理教育
心理教育とは、うつ病について知ることです。当事者ご自身だけでなく、家族にも知っていただけるとよいでしょう。
うつ病は誰でもなり得る疾患です。その意味で「うつ病は心の風邪」と言われることがあります。周囲がうつ病を特別視して、性格や人格の問題ではないかと考えたり、特殊な病気になってしまったと嘆いたりすると、うつで苦しんでいる当事者ご自身にさらなるストレッサーとなってしまいます。うつ病になった人に責任や原因があるのではなく、誰でもかかる可能性があるのです。


甘えているのではないか? 努力が足りないのではないか? と周囲が本人を責めてしまいそうになることがあります。
うつになって苦しい思いをしている方を、さらに追いつめてしまうこともよくあったので、「うつ病は心の風邪」というキャッチフレーズは大きな役割を果たしています。うつ病への理解を促してくれます。しかし、風邪のように簡単に治るものではないということを、理解しておく必要があります。誰でもかかり得る病気という意味で「心の風邪」ですが、「簡単に治る」「放っておいても治る」「気遣う必要はない」というものではありません。


休日に起きられなくて長時間寝てしまうことがあっても、それは心の回復のために必要なのだと理解して差し上げてください。
仕事が手につかないことがあったり、家事をこなせないことがあったりしても、その気力や体力がまったく湧かないことがあるのだと理解して差し上げてください。


「私だって疲れてるけど、でも頑張って仕事に行っているのに」「誰だって何もしたくない時はあるよ」というようなことを周囲が思ってしまうことは多く、それは自然な気持ちなのだと思います。仕事として支援をしていても、「誰だって」「私だって」という感情が湧いてくるという話もよく聞きます。


しかし、うつ病の真っただ中にいる当事者ご自身は、頑張ってもできないのです。なんとか起きようと思っても起きられないのです。仕事に行こうと思っても足が動かないのです。
怠けているのではなく、できないのです。たとえば、高熱があって体に痛みがあるときに、起きて仕事に行こうとすることを想像してみてください。起きられるかもしれませんが、とても苦しいと思います。動けるかもしれませんが、とても痛くてつらいと思います。それでも家を出て、会社に向かえば、着くだけでもひどく消耗してしまいます。会社にたどり着けないかもしれません。それでも「怠けずに行くべきだ」と言うでしょうか。
自分だって疲れていたり、今日はちょっとだるいと感じていたりするかもしれません。それでも頑張って会社に行ったら、「**さんは今日具合が悪くて休みだよ」と言われ、自分は頑張って出社したのになと思ってしまう――それは自然なことだと思います。ですが、「**さん、体調かなり悪くてつらいらしいよ」と聞いたら、その人に「自分だって頑張って出社したんだ、あなたは重病でもないのに休むなんて、ずる休みだ」とは言わないと思います。


うつ病の方は、自分を責めてしまいがちです。実は当事者ご自身が一番、「こんな自分はダメだ」「どうしようもない人間だ」と自分を責め、自己否定から自信をなくし、うつ状態の負のスパイラルに陥っているかもしれません。
ご自身や周囲がうつ病を正しく知ることで、より適切な対応ができます。それが心理教育の役割だと思います。


また、最近では、うつ病を発症する前の段階でも、ストレス要因から離れるための休職を勧められることがあります。休職や休学をしてゆっくり回復を図る際も、ストレスを解消しつつ休養する(休養中も趣味などを行い回復につなげる)、といったやり方が採用され始めています。
それも、さぼっているように見える要因のひとつかもしれません。


心理教育は、ご自身や周囲の方々に、うつ病を正しく知ることで対処法を学んでいただくものです。うつ病になられた方や、うつ病になられた家族を心配する方の心理面へのアプローチといえます。
まだうつ病として治療を受ける段階に至っていなかったとしても、自分自身や周囲を責めるのではなく、正しく知ることが大切だということを意識していただければと思います。きっと良い効果につながると思います。


通常、心理教育は病院や病院付属のデイケアなどが行います。
インターネット検索などの情報収集には充分気をつけてください。情報が多すぎて、どれが正しい情報か見極めるのが難しいので、誤った方向に行ってしまうこともあり得ます。信頼できる発信元かどうか確認する、新しい情報かどうか確認する(間違った情報ではなくても、古い情報は今では変わっている可能性があります)、複数の情報源から多角的に情報を得る、といった対策をする必要があると思います。


●支持的精神療法
支持的精神療法とは、当事者の心のつらさや苦しさを聞き、寄り添っていくものです。主治医として診察している医師がそういった方法を採ることもありますし、医師または支援者がカウンセリングとして行う場合もあります。


うつ病だけでなく、精神疾患を抱える方は病気のつらさだけでなく、病気によって引き起こされるさまざまな生活上の悩み・苦しみを抱えていることがあります。そういった困難に寄り添っていくことで、治療の効果が高まるケースも多いものです。医師は忙しく、ひとりひとりに充分な時間を取れないこともあります。そのため、カウンセリングや相談支援を併用する場合もあります。


この「支持的」というやり方は、日頃のコミュニケーションにも活用できる部分があると思います。「支持」するのですから、簡単に言ってしまえば、相手の言うことを否定せず受け止める、批判せず理解しようとする、ということです。家族や友人に悩みやうつ状態、その他つらい状況の方がいらっしゃるときは、できる範囲で実践してみてもよいように思います。


カウンセラーとしてカウンセリングを行うとしたら、もっとさまざまなことを考えることでしょう。それらの全部をやってみようとしても難しいと思います。知識や経験を必要とするものではなく、誰でもできそうな心構えや受け止め方について、簡単にお伝えしたいと思います。


★相手の話をそのままに受け止める
自分とは考えが違っていても、人はそれぞれ性格も価値観も考え方も違うものなので、それは相手の考えとしていったん受け止めます。
ひとりひとり状況も違います。それに対して感じるお気持ちも、感情の強弱も違います。


「こういう人って、こう考えるよね」「こういう家庭環境だとこんなふうになるよね」と決めつけないようにします。
「こんな問題があるときは、こうすればいい」「これに対しては、こうするといいよ」と分類で考えて解決法をアドバイスしないようにします。
「私もこんなことがあったよ」「そういうときって誰でもあるよね」とまとめず、ひとりひとり違うことを意識しておきます。


★共感的理解を試みる
「受容と共感」と言うことがあります。受け入れることと、共感を示すことは重要なことです。
ですが、「共感」には留意事項があると思います。
ひとつは、「分かる分かる」「そうだよねぇ」という「同じ思いを感じる」ことを目指すのではなく、「そんなふうに感じているんだね」「そういう思いや考えなんだね」と理解しようとすることが大切だということです。
カウンセリングではよく、「共感」ではなく「共感的理解」と表現されます。「そうそう!分かる分かる!」ではなく、「あなたが感じていること(あるいは、考えていること)はこういうことなのですね?」「こういうことなのですか?」と理解しようとすることです。「分かる分かる!」は、「私の気持ちがなぜそんなに簡単に分かるのか?」や「分かってないじゃないか」といった反感につながりがちです。
ひとりひとり別の人間ですから、同じような感情を抱いたとしても、実際はひとりひとり少しずつ違うものです。傷ついているときや弱っているときは、その違いのほうに敏感になることがあります。
そのため、「私も同じだよ!」「自分も同じだから分かるよ!」と言う言葉も、「私の苦しみと同じはずがない」とか「同じじゃない!」といった気持ちになりやすいです。また、「私も同じ!」という共感は、その後に「私もこんなことがあってね――」「そのときこうしたら良かったよ――」という自分の話になってしまうことが多くあります。つらい思いを話しているときに、「私もこんなことがあって」と主語が移ってしまっては、話す気持ちも凹んでしまいます。


「同じ思いを感じている」と伝えるのではなく、「あなたの思いを理解しようとしている」ということを伝えるイメージです。


★否定しない
自分とは考え方が違っても、自分の善悪の基準とは違っても、いったんその気持ちを切り離して、相手の話をそのまま受け止めます。
否定されると、相手は話をしたくなくなります。感情を表すのは悩み苦しんでいる人にとって有効なので、相手が内にある思いを思う存分出せるよう、安心して話せる聞き方をしてください。
相手の考えや思いと違う立ち位置の意見を言うときは、「それは違う」とか「普通はこうあるべきじゃない?」という決めつけた言い方でなく、「私はこう思う」というIメッセージで伝えましょう。しかし、まだ相手が落ち着いた状態になっていないときは、自分の意見を言うのは保留にして、安心して話をしてもらえることを優先してください。


★ジャッジしない
まずはあるがままの相手を受け入れるようにし、批判や非難はそっと横に置いておきます。
一般的な価値基準や、自分自身の価値基準から外れていると感じても、最初から反論するのではなく、一度は受け止めます。そして、なぜ相手はそう考えているのかを理解しようと努めます。
法律で定められた犯罪行為でない限り、「それはどうだろう」と思う言動も相手の価値観であったり、思いであったりします。
カウンセリングや行動療法などで少しずつご自身を振り返ったり、掘り下げたりして、自ら変わりたいと思うようになるには時間がかかることもあります。
つらく苦しいときは、助言よりも支えがありがたいときがあるものです。



【To be continued…】
少しずつ状況に慣れてきて、新たな悩みが沸き上がってくると思います。
いつまでもこのままなのだろうか? いつまでこの状態が続くのだろうか? 治るのだろうか?
どんなふうに気遣えばいいのだろう? 本当にそんなにつらいのか?
当人には当人の、周囲には周囲の葛藤や苦しみがあります。
悩みすぎず、自分を追いつめず、日々を過ごしていけますように。



まだ先が長いかもしれないと思うと、ストレスに感じることもあると思います。
それは仕方のないこと、誰でも感じがちなことです。
周囲の方は、自分自身や当事者ご本人に対して否定的な気持ちが浮かんでしまっても、それも自然なことだと受け止めてください。その後で、息を吐いてその気持ちを手放しましょう。
当事者の方は、自分自身に対して否定的な気持ちになったら、今はそういう気持ちになりやすい時期なのだと心でつぶやいてください。その後、深呼吸してその思いを手放しましょう。
肯定できることを考えてください。小さなことでもいいので、できたことを思い起こしてください。
平和な気持ちが少しでも増えていきますように。