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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

YEBISU BARでマイルを使い切る

YEBISU BARアプリのヱビスマイルが貯まっている。来店すると来店スタンプを押してもらうことができ、50YEBISUマイルもらえる。ビールを注文するとビールスタンプを押してもらうことができ、1スタンプごとに30 YEBISUマイルもらえる。
マイスターからゴールドマイスター、サファイヤマイスター、ルビーマイスターとランクアップ目指して通いつめすぎて、かなり足が遠のいている『YEBISU BAR』だが、来店しなくてもアプリでおみくじを引くとヱビスマイルがもらえる。おみくじの場合は、末吉は2、中吉は5、大吉は10、超大吉は30となっている。比率としては当然大吉は出る数が少ないが、毎日やっていると少しずつ貯まる。


4751ヱビスマイルくらいになったけど、タカさんがいるうちに使ったほうがいいかなぁ。
夫に一応聞いてみる。「エビスマイルが貯まっていて、たとえば1200マイルと1500円までの料理を交換できるとか特典があるのだけれど、食べに行く?」 夫、「ビール飲みに行かないから、行かないと思う」 だよね……。
遠隔地への異動となると引っ越しもあるし、車を運転して遠隔地に行くので大変だ。無理ならいいんですけど、もし食事に行ける日があったら、わたしヱビスマイル使い切ります。
タカさんは「食事くらいならいつでも」と言ってくれた。
「私も、株主優待券をいただいたのがあるので、会計が20%引きになるんですよ。そして、私もマイルを使ってしまいます。異動したら使う機会がなくなると思うので」



してこの日、ヱビスマイル使い切りデー。
その前に、わたしはいつもハッピーアワーのお世話になっている『CANTINA』へ。飲む気はなかったのだ。接客No.1お姉さんと会えそうな最後の日なので、挨拶だけしていこうと思ったのだ。
たまたま一緒に話しながら帰った大海(おおみ)さんが、「つきあおうか」と言ってくれる。ありがとう。
本当に1杯だけ飲んで、店を出る。タカさんが「着きました」と連絡をくれているし、「先にお店に入っていてください」と返信した。つきあってくれてありがたいけど、もうお開きにしていい?



お店に着きました。主賓のはずなのにタカさんをひとり待たせて申し訳ない。
ケイさんもやって来た。


さっそく注文。ビールより、まずは料理から。マイルを使うとしたら、「1500円までのお料理1品を1200マイルと交換」を使うのが一番いいと思っていたから。
タカさんとケイさんが相談して料理を決める。ビールも頼まず、ひたすら料理の検討をしているなんて、そんなお客、あまりいないだろう。
とりあえず、高価でなかなか手が出ないソーセージにしようということになり、ビールも注文。わたしは〈NEW ORIGIN〉にしよう。樽生解禁してるしね。
スタンプをもらって、減ったマイルがまた少しプラスされた。


タカさんも「私のマイルも使えるだけ使おうと思います」と言っているから、料理をさらに検討。


ビールの方は、次は〈ベルベットプラネット〉にしよう。



フィッシュアンドチップスやステーキなど、普段なかなか頼めないものを注文。ここに来たらから揚げ、から揚げも注文。
料理が運ばれてくるのを待ちながら、〈ベルベットプラネット〉を飲み干して、〈カーテンコール〉、〈琥珀エビス〉、〈エビスマイスター〉と続ける。


酔いが回って来た。かなりハイペースで飲んでいる。
どうしてこの日は、こんなに加速度が増したのかな。
「タカさんと飲むのも、今日が本当に最後ですね」
「そうですね。最後です」
きっぱり言われると実感が増す。


ピザ。そして、ジャンバラヤかなぁ? ごはん物も食べている。
最後は黒いビールで乾杯して、締めた。


その後で、わたしは取り置いてもらっているビール2種を受け取りに『ビール工房』に行くことにした。春休みの休暇でBBFFシキさんと会うはずだったので、そこで渡そうと思っていたビールだ。もう引き取りに行ける日があまりない。
タカさんとケイさんが一緒に来てくれて、1杯飲んで帰ることになった。


この時点でかなり酔っていたわたし。あまり覚えていないが、写真を見るとウェルカムドリンクで乾杯している。なんか可愛らしくて笑っちゃうな。
こうして仲良く楽しく飲むことができて幸せ。幸せ感と、これが最後というセンチメンタルな気持ちとで、わたしは自分が取り置いてもらっていたのと同じビールを1本ずつ買う。そして、タカさんとケイさんにプレゼント。IPAとウィート、どちらを誰が持ち帰ってもいい、とカウンターに置いたら、ケイさんはウィートに手を伸ばした。タカさんが好きであろうIPAを譲ったのかな?


酔った勢いでタカさんにくっついてポーズを取る。酔うと人のぬくもりが心地よい。



この日の2日後、タカさんとの最後の日、夕方挨拶に行った。その日わたしは整形外科に行く予定で、終業後する帰るつもりだったから、終業前にご挨拶。タカさんはその翌日からもう来ない。休みを取っていて、そしてその間に引っ越してしまう。


「いろいろ企画していただいて、なかなか行かないようなところにたくさん行くことができました」とタカさん。「これが今生の別れではないので、ぜひまた一緒にいろいろできるといいと思います。7月には研修でまたこっちに来ますし」
はい。これからもよろしくお願いします。


タカさんには特にこの一年、ひとかたならぬお世話になりました。タカさんがいなかったら乗り越えられなかったこと、どうなっていたか想像もつかなかったことがある。本当にありがとうございました。
この得難い人を与えてくれたことだけは、運命に感謝できる。


一年の間にずいぶん飲んだ。もうクラフトビールなんて飲む気持ちになれないかも、というときもあった。でも、そんなふうになってしまうのは嫌だ、いろいろ思い出してつらくなったとしても、自分が好きだと思うことは続けよう、と必死で思った。
飲めなかった日も多かったし、飲みすぎた日もあった。ビールを飲んでいるその時その時が、わたしの人生の一部だ。タカさんはよく一緒にいてくれた。一緒にいないときもわたしの秘かな心の支えだった。
タカさんはBEER BUDDYだ。アメリカドラマを見ていたら、ヒロインが食事に誘われたとき「食事に行くだけよね、食事仲間(DINNER BUDDY)としてね」と言っているのを聞いて、それならタカさんはビアバディだなと思った。その言葉はひとつの単語のように「ディナバディ」と聞こえた。タカさんはビア仲間であり、ビア相棒。


ありがとう。

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