Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:I am strong enough

1軒目と2軒目

これまで「O-3」(オースリー)さんとしていた人は、今後「大鈴さん」(おおすずさん)に改めます。O-1→大海(おおみ)さん O-2→大毬(おおまり)さん O-3→大鈴(おおすず)さん となります。



大鈴(おおすず)さんは、タカさんと同じ部署の人で、今年度から入ったばかりの新人さん。新人さんではあるけれど、高校生の娘さんを2人持つお母さんでもあり、人生としても10代ではなし、仕事に慣れるのも場に溶け込むのも早く、すっかり存在感のある人となっている。


大鈴さんはかなりお酒が飲める人のようで、「ちょい飲みしましょう!」と誘っていたが、それよりも先にタカさんや他の人たちと一緒に行くことになった。行ってしまえば、さすが社交的な人だ。たぶん、誰がいなくても誘いたい人を誘っていくらでも飲みに行けそう。少なくとも、タカさんと同じ部署同士として、新たに入った人の歓迎会を今度するそうだ。きっと大鈴さんを中心とした飲み仲間もいつのまにかできるだろう。
負けが見えてるので、張り合っても仕方ないと諦めるしかない。わたしはめんどくさい人間だしね。頑張って外にあまり出ないように気をつけるけど、出ちゃうときも多い、面倒をかけることもいっぱいある。



で、あるとき「今度、ちょい飲みしましょう」と誘い、2人で行く話をした。その話をしたのは、タカさんと大鈴さんの部署の部屋内だった。わたしは2人で行くつもりでいたし、最初はそういう話だった。
正確な会話を忘れてしまったが、最後に交わした会話はこんな感じ。
「もし大鈴さんがケイさんを誘って、ケイさんがすぐに行くと答えたら、わたしはケイさんに文句言います」(笑って言っている。)「ケイさんはわたしの誘いはよく断るんですもん」
「じゃ、私はケイさんを誘えばいいのね?」
「誘うんですか? じゃ、ケイさんが行くって言ったら3人で行きますか」
たまたまその場にタカさんもいたので、大鈴さんは「タカさんも行きますよね?!」と笑って振り返った。タカさんは笑った。みんなで行くことになるのかな、と思う一方で、タカさんがその月忙しいと聞いていたのでわたしは迷った。
「タカさんは、わたしより同じ部署の大鈴さんのほうが仕事の状況とか分かるでしょうから、お任せします」


わたしはちょい飲みならいつものお店のハッピーアワーに行こうと思っていた。ちょっとしたものを食べて、2杯くらい飲む。「わたしのちょい飲みは、20分か30分くらいで3杯飲んで帰る感じですよ」と前に話している。
でも、タカさんとケイさんまで来る話になったら、もうちょい飲みではないんだろうなと思った。
そうだとしたら、どこに行こうかな。面白いのは、白い泡ばかりのミルコという注ぎ方で〈ピルスナーウルケル〉を飲むことができる『ドラフトラボ』とか。『ビール工房』での1杯から『ドラフトラボ』に行くコースはどうかな。
それとも――。大鈴さんは、前回YEBISUのロングエイジドを飲みに行ったとき、後で「いいお店に連れて行ってもらった、お料理がおいしかったから女性の友達同士で使える」とお礼を言ってくれた。お料理だとしたら、ビールは少ないけれど『世界食堂』とか。でもちょっと遠いかな。
そうだ、『HUB』がいいかもしれない。お酒もあるし、料理が楽しい。もともとのちょい飲み予定をしていた『CANTINA』でハッピーアワー、その後で『HUB』はどうだろう?


当日が来て、大鈴さんに聞いてみた。またしてもタカさんの部署の部屋内で。「大鈴さん、コースを考えたんですけど」と、考えたコースを話してみた。
すると、「え、私、佐柳さんと2人でちょい飲みするんだと思っていたので、娘たちに何も用意してない。あ、でも大丈夫です、電話しておくから」という答え。え……そうだったの?
どこで掛け違ってしまったのだろう。何かが冗談か社交辞令だったのかもしれない。最終的にこの日になる前に、大鈴さんにどうしたいかちゃんと確認すればよかった。その辺が、どうも女子的気質に欠けるところがあるらしいわたしには分からない。わたしは女子の特性は多分に持っているのだが、女子同士のお作法が分からず失敗することが多いのだ。


大丈夫だということなので、じゃ、「CANTINAで1杯→ビール工房で1杯→HUB」ということにした。「わたしはこの電車に乗って、このくらいの時間にここに着くので」という話をしたときは、「分かりました~」といった感じだった。
しかし、どこでまた掛け違ってしまったのだろう。現地に着いた頃、タカさんからLINEが来た。自分はもうすぐ着く、大鈴さんはやはり夕飯の用意をしてから来るので、2軒目から合流するそうです、と。
ああ、ごめんなさい。ちゃんと気遣って、計画をリセットすればよかった。


大鈴さんがいないなら、急いでハッピーアワーに行く必要はないのだが、もう来てしまったし、とりあえず行こう。タカさんとハッピーアワー。
その日のCANTINAは満席に近かった。いつもの通り遅れて2店くらいに合流かと思ったケイさんが割と早く着いて、席がないため、離れてしまった。ああ、ごめんなさい。4人いたら2×2で話し相手と一緒に座れたのにね。



さて、時間になったので、そろそろ忙しく移動。
『ビール工房』へ。ようやく全員そろった! わたしは、平日限定ハーフサイズ5杯チケットを購入。1杯当たりが200円以上安くなる。各自が好きなビールを言う。とりあえず1人1杯。
かんぱーい!!


事前に話していたとき、こんな会話があった。
「ビール工房に行くと最近食べるのは、鶏の軟骨揚げなんです」
「えー、ホントですか? 私、軟骨揚げ、大好きなんですよー」
「じゃ、食べましょう~! ちょっと油がのってておいしいんです~」
「あ、軟骨揚げは、私、カリッとしてるのが好きー」
「そうなんですかー。じゃ、あそこのはダメかなぁ?」
正直、わたしは料理も得意じゃないし、油で揚げているものの「油っこさ」と「カラッと揚がっている」の線引きがどこにあるのかよく分からない。相当に油ぎっていれば油っこいと分かるけれど、そもそも油で揚げているのだから油が皆無ということはないので迷う。


そんな会話をしていたのに、1軒目で3杯飲んでいたので脳がふんわり気分になっていて、軟骨揚げも注文してしまった。まぁ、4人いるから、おいしくなかったら他の人が食べればいい。量はそれほど多くない。


とりあえずこの店で、ちょい飲み。わたしは余った1杯をいただいた。チケットはわたしが買っていて、お会計としてはちゃんと飲んだ分だけをもらっている。


話はちょい飲みから始まり、一応この日のスタートもちょい飲みから始まった。いろいろな意味でちょい飲みから始まっている。


ごちそうさまでした。では、HUBへ!

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