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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

捜査ドラマとか正義の見方チームドラマにおける男性と女性

「クリミナル・マインド」で、JJ役のAJ・クックと、プレンティス役のパジェット・ブリュースターがSeason6で降板した話。そしてSeason7で復帰した話。
 
どのドラマも人気になると俳優たちの出演費がかさみ、厳しくなってくる。どうやって局はお金を儲けるのかなぁ?そんなものすごい経費をまかなって余りある利益を出すなんて。――そう思うほど、出演料はものすごい。
 
「クリミナル・マインド」Season6で、JJは降板。後には、あんたJJじゃん!と思うほどタイプの似たアシュレイ・シーヴァー(まだ捜査官ではなく、FBIの訓練生という設定)。
ブロンド、長い髪、可愛らしい系の顔立ち、プレンティスやその前のエルのようなきつい系ではなく、物柔らかなタイプ。
 
いかにもコスト削減のための降板に思えて、ファンが納得できなかったのも無理はない。
別にJJもプレンティスも不人気だったわけではないのだから。
 
プレンティスのほうは降板ではなく、出演話数削減ということで、半分程度になるようだった。
半分以下でチームを去った。後でときどき出てこられるよう、「死んだことになったけど、実は生きてる」というラストで。
 
スピンオフ番組「特命捜査班レッドセル」も製作するので、それもあって予算が足りなかったという説も見た。
その番組、WOWWOWでしか放送していなかったので見られず、予告しか知らなかった。自分が見られるセットのチャンネルで放送されたときは、若干興味を失っていて、たいして見なかった。
このスピンオフは不発だったと海外ニュースサイトで見た。どうりで1つか2つのシーズンしか放送していなかったはずだ。作られなかったんだな。
 
こういういろいろを知って、さらに「クリミナル・マインド」について出演交渉のニュースを見た。たぶん、もっと最近のシーズンだと思う。
 
わたしはSeason7を今見ているが、本国ではSeason11くらいを作ろうとしているようだ。
WOWWOWが(BSなどで)見られる(あるいは見るためにCS別料金で契約している)人は、もっと先のシーズンを見ているはず。たぶんそれほど遅れていない。なにしろスーパードラマTVは遅いのだ。でもやる気を感じる好きなチャンネルなので、温かい目で見守りたい。
 
もうプレンティス役のパジェット・ブリュースターはいない。
Season7でプレンティスは復帰したが、7をもって今度は自分のために降板したからだ。
コメディ番組の主演の話があったからで、「エミリーを演じていた時期は自分にとって最高の時期だったけれど、シリアスなクリミナル・マインドをずっとやってきたので、今度はコメディをやりたい」というようなインタビュー話があった。
(前も語ったように、このドラマはパイロットが作られたがシリーズ化しなかった。)
 
男性陣は出演交渉がまとまった人も出始めたようだ、というニュースだった。ホッチ役トーマス・ギブソンと、ロッシ役ジョー・マンテーニャが、たぶんまとまっているという推測。
チーム唯一の黒人キャラ、モーガン役シェマー・ムーアは、ムーアの希望額と製作側の提示額に開きがありすぎるため、再度交渉をするとも報じられていた。
 
女性陣では、JJAJ・クックが、ガルシア役カーステン・ヴァングスネスと共に、待遇改善を求め闘っているとのこと。なんと女性キャラたちは、男性キャラの半分程度しかもらっていないため、もともと不満があるのだそうだ。
 
そういうことであり、さらにコストカットのため一度はレギュラー降板となったなら、そりゃプレンティス役パジェット・ブリュースターはチャンスがあったら辞めるわ、と納得。
またいつカットされるか分からないし。そもそも(男性たちより)少ない出演料なんだし。
 
やはり男性と女性では、大きく違うものなのだろうか。
人々の意識の中では、女性捜査官の活躍というのは、あくまで「男性ありき」の二の次のものなのだろうか。
 
これは製作サイドの女性蔑視とか男女差別とか、そういう問題だというつもりはない。
「女性だから」というだけの理由で男性と差をつけるのは、アメリカではあってはならないことだし、「あってはならないこと」というのは、理想主義のアメリカではやってはいけないのだ。
 
ただもし、視聴しているたくさんの人々の意識の中で、「男性捜査官に混じって、男性のように頑張って捜査している女性たち(でもあくまで美人で、いつも美しくしてる)」のがいいという気持ちが底流にあるのなら、経済論理から契約金が低くなるのはありだろう。
それは差別ではなく、経済だから。
 
わたしは昔の「Aチーム」が好きだった。
少し前、新しく作られた映画の「Aチーム」は見ていない。やっぱりあれは、昔だったからこそ活きた話だったと思うから。今はあんなゆるいやり方ではミッションを遂行できないし、全員がもっと専門家になる必要がありそう。そうなると「Aチーム」で最も好きなフェイスマンの活躍も、違うものになってしまうだろう。
 
あ、いや、もしかしたら、そもそもダーク・ベネディクト演じるフェイスマンが大好きすぎて、それで「Aチーム」が好きというのもあるから、彼が出ていなければ意味がないのかも。
 
Aチーム」を見ていたのは、中学生か高校生くらいのとき。
どこかの地上波テレビ局で吹き替え版を放送していて、それを見ていた。
あの頃からフェイスマンが好きで、チームが仲良く全員で協力して悪を倒すのが好きで、とにかく好きだった。
 
Aチーム」には女性も出てくる。チームのメンバーというより、外部協力者としてだったり、あるいはお茶くみ係的なみそっかすとしてだが。
メインの4人、ハンニバル、モンキー、フェイスマン、コングはいつも変わらない。女性キャラが代わるのは、そういうものだと思って気にならなかった。
 
スカパーで「Aチーム」が放送されて、再びあの昔の彼らに出会ったあと、検索してみたところ、最初の女性メンバー「エンジェル」が降板したのは「もっと活躍したい」という希望があったからだった。
エンジェルは新聞記者なので、情報収集をしてくれる。またときどき作戦に手を貸す。
でもその貢献度は、お色気でちょっとしたことをしたり、フェイスマンがはったりや詐欺で物資を「調達」してくるとき協力したり、という程度。
エンジェル役の人は、「自分もチームのメンバーとして、アクションなどもしたり、もっとエンジェルを活躍させたい」と考えて、製作と衝突。降板。
 
エンジェルは仕事でジャカルタに行ってしまった。
代わりにターニャがやってくる。
 
あまり知りたくなかったのは、コング役ミスター・Tもハンニバル役ジョージ・ペパードも、「女はそんなもんでいい」と考えていたこと。
エンジェルをはじめ女性メンバーが、男性メンバーと同じように活躍するのはよくないと考えていたそうだ。
 
わたしが「Aチーム」を見ていたのは少女時代で、画面に映る仲の良いチームの幻想が崩れた。
 
昔のことでもあったし、「女性はチームの華であればいい」というのも仕方ないのかも。
 
それでも今でもやはり、「女は替えがきく」と思われているのかもしれない。「クリミナル・マインド」の裏事情ニュースを読んでいると。
 
女性でも魅力的なキャラで、男性をしのいだ例というと――と考えてみると、それを思いつく前に、「ナイトライダー」であまりに美しくて主役を食うと降板させられたエイプリルを思い出す。
 
どれほど差別を排して、どれほど表面をとりつくろっても、根っこのところは変わらないものなのかもしれない。
でもとりつくろうのを止めてはいけないけど。だって諦めてしまったら、何も変わらない、ほんの少しも進まないことになってしまうから。
ここで諦めずに理想を掲げるところがアメリカの強さで、歴史がある国――つまり日本や欧州のような古い国は賢しらな諦めが入ってしまうところが、アメリカに勝てない理由(の1つ)ではないかと思わされる。
 
「クリミナル・マインド」のBAUチーム唯一の黒人メンバー、モーガン役シェマー・ムーアは、彼の希望額が製作側の提示額と開きがありすぎたため再交渉、と伝えられていたが、どのくらい開きがあったのだろう?
そしてそれは、どちらが妥当な額だったのだろう?
 
女性陣のことを考えると、ちょっとそこが気になってくる。
 
でもまあ、実はわたしが一番好きなのはリードで、次がホッチとJJだから、この3人がいてくれればとりあえず満足だ。
(前も書いた気がするが、ロッシはそれほど好きではない。たとえ問題行動があって去って行ったとしても、ギデオン役マンディ・パキンソンはやっぱりすごい。「Homeland」でも存在感があったし。)
 
でもでも、ガルシアとモーガンの軽妙なやりとりは好きなので、やはりモーガンにもいてもらいたいかな。




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