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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

休日ビア巡り③荻窪:荻窪ビール工房


荻窪駅で途中下車。まずは杉並区中央図書館へ。
建築家である黒川紀章さんが外観を設計したそうで、2020年にみんなの憩いの場になるようにカフェやウッドデッキなどを配してレイアウトを一新したのだそうだ。以前に大毬さんに教えてもらったところ。「どこかで会ってお話したいけど、感染拡大しているからオープンエアなところがいいかもしれない」と大毬さんが提案してくれたのだが、そのときは結局会うことを断念した。
カフェのある図書館なんて、女子会やデートにもいい。


この図書館全体が、ソファやベンチなどが多く、集いと憩いの空間だった。入口を入り、ずっと反対側に通り抜けてドアを開けて外に出てみると――ウッドデッキの空間が広がっていた。木々もあり、段々になっているウッドデッキに座って本を読んでいる人、家族で座っている人などがたくさんいた。
カフェは、店内の空間が素敵だと思った。ドアを出た戸外にもテーブルが用意されていたが、わたしはこのカフェなら店内でゆっくりしたい。ただ、この日は4人も座れる席は中にはなかった。
外のテーブルにアイスコーヒーなどを買って集合。どこに座ろうかなとうろうろしていると、木の幹に巨大なハチが4匹集まっているのが見えた。
わたしの友人の山の猛者(もさ)は、かつてわたしが登りやすい低い山や秩父盆地などのスズメバチが怖かった話をしたとき言った。「そりゃ、そうだよー。人のいるところにスズメバチはいるんだからー。夏になったら人家のない高い山に登らなきゃー」
まさに……。たぶん、人の住む街でもあり、緑や公園もあり、荻窪はいいところだ。そしてたぶん木々に囲まれたこの図書館は、ハチにとっても集いの場所なのかもしれない。
その木に近い木陰のテーブルはやめて、日射しはあるがハチの通り道からわずかにはずれたテーブルにした。



『荻窪ビール工房』へ。
1階はいっぱいで4人は入れなかったので、2階席に行く。階段が急で、わたしは追加注文をしに行けるかどうか不安。足腰が痛くなってきている年齢なので、ビールを持ってここを上がれるかな。


飲める人たちは各自ビアフライトを注文した。ホッシーさんは、ケイさんのビアフライトに自分の分を入れてもらっていた。飲める人たちの中では、ケイさんは少しアルコールに弱いので、ちょうどいい。


枝豆とゆでピーナッツを注文して、わたしはかつての上司がゆでピーナッツというものを教えてくれた話を披露。かつての上司はみんな知っている人なので、すぐに分かってくれる。日本酒派の人だった。


ホッシーさんが焼きそばを注文。


まだ最後の『OND』が残っている。どうやら全員が自制している様子。わたしもこの日は「飲みすぎないようにしよう」と思っていた。それでも流れが飲むほうに振れるなら自制をはずして、振りきれて飲むほうに回る。が、みんな冷静だった。


今日は『中野ビール工房』と『荻窪ビール工房』を制覇した。タカさんは『ビール工房新宿』にも行ったことがあるし、次は『高円寺麦酒工房』ですね。タカさん、仕事忙しいし、冬くらいになるかなぁ?


ごちそうさまでした。ここは、みんなで来るにはちょっと場所が不便かもしれないけれど、わたしはまた来たい。ひとりで来てみよう。
それでは次、今日の最後のお店へ、Let’s Go!

休日ビア巡り②中野:中野ビール工房


江古田駅のある西武線と、JR中央線の間には、バスが走っている。東京の鉄道は、都心から都下や隣接県に向けて放射状に出ており、横をバスがつないでいる。バスを活用すると効率よく移動できる場合も多い。


江古田駅とJR中央線をつなぐバスが到着するのは、中野駅だ。
せっかく中野駅を使うので、『中野ビール工房』に行ってみませんか? ――何度も言っているが、わたしは飲食の経験を人と共有したい人間なのだ。


前回は大毬(おおまり)さんと来た。
「その時は本当に分からなかったんですよ」と話しながら歩いていく。
「あそこに何か見えますね」とタカさん。「そうなんですよ、ところがさっきの通りからは通り抜けられないので、Mapを見ていると、到着しましたと言われてしまうんです」と追加説明しながら歩く。


到着! お疲れさま!
長居するつもりはない。1杯程度のつもり。アルコールに弱いホッシーさんも1杯飲むと言う。じゃ、4つ注文しましょう!
かんぱーい!!


大変小さなお店だけれど、ちゃんと奥に醸造所がある。ここで造っているできたてビール。
コロナ禍を経て、他のビール工房のビールもタップにつながるようになり、他社のビールもつながるようになった。でも中野店は自社ビールが多そう。




大毬さんと来たときは、2人だったのでカウンター席を指定された。入口に近いほうに座ったので、奥にテーブル席や階段があるらしいことは察せられたが、どういう造りになっているのか分からなかった。
テーブル席は階段下みたいなところにあるんですね。……階段て? 見ると階段は、階段というよりはしごだった。前回、後から来た2人客に「こちらのテーブルか、2階ですが、どうされますか?」と聞いていた記憶がある。「階段、急なので、気をつけてください」とも言っていたような。その時点では、わたしたちと次の2人客が1席間隔を空けて座っていて、カウンターに空きがなかったから、2人でもテーブルという提案だったと思う。
階段とその上の空間を背伸びして覗き込んでいたケイさん、「2階というよりロフトですね」と言う。
ロフト? はしご状の階段を少し昇ってみると、確かにロフトといった感じの空間だ。昭和の「ちゃぶ台」みたいな小さなテーブルが置かれている。椅子席とテーブルではなく、座敷席ということみたい。このロフト的2階では、身長1mを超える人は立てないだろう。小さいお店をフル活用した席だな、と感心した。
たくさんの店が入り組むように存在している中野、個性的な人たちが集まる印象の中野、中野という街に合った店だと感じた。


よし、じゃ、次の駅に行きますよ!
Let’s Go!

休日ビア巡り①江古田:甘くないタルト


自分が気に入ったことは、人と共有したくなるわたし。特に飲食関係。
「タカさん、今度デートしましょう」
「はい」(わたしが突拍子もないことを言い出しても、慣れていて動じないタカさん、とりあえず先を聞こうと相槌だけ打つ。)
「夏休みに行った甘くないタルトのお店に連れて行きたいんです。お酒に合うと思うんです」
「ああ、前に言ってたやつですね」
「あのお店は女の子同士か、デートって感じなんですよねー」
「そう言ってましたね」
「中央線の武蔵境に小さなブルワリーがあって、そこがケーキもあるところなんですよ。オシャレなお惣菜を売ってるデリカテッセンとか、ケーキのお店とか、いくつかのお店が入ってて、ここも女子向きかデート向きだと思うんです。最後はそこで締めませんか。途中で中央線沿いの他のところに寄ってもいいし」
「いいですよ。ケイさんも誘いますか(ビールがあるなら)」
「ケイさんを誘うなら、ホッシーさんも誘ってみましょう。ケーキもあるから甘い物の好きなホッシーさんも楽しめるかもしれないですよね」


始点『お菓子と麦酒』 → 終点『OND』 の企画。
途中、荻窪に寄ることにする。『杉並区中央図書館』と『荻窪ビール工房』を見て行こうという企画。荻窪の図書館にはカフェが併設されていて、女子同士の企画やデートに良さそう。今回は女子デートを目指している企画なので、ぴったりだ。


江古田駅で集合。ホッシーさんが時間に余裕を持ってやってくる人なので、早めにみんな集まった。
江古田駅を出たところにある神社は、「浅間神社」でお参りの人が絶えないのを何回か見てきた。時間に余裕があるので、行ってみましょう。
富士塚もあるけれど、残念ながら立ち入れない。見学している間にも、人がやってきてお参りしていく。地元の人に愛されている神社なのかな。



『お菓子と麦酒』は小さなお店で、2人がけのテーブルが2つ、3席か4席のカウンターがあるだけ。12時オープンに間に合うように行きたかった。人気のお店のようだったので、遅れたら席が埋まってしまう。しかし、開店前に行列ができるというわけではなさそうなので、あまり早く行っても待つところがない。神社でほどよく時間を使ってから、お店に向かった。


オープン予定の12時を少し過ぎて、可愛らしい店主さんが「すみません、お待たせして」とやってきた。
無事にテーブル2つに収まる。わたしはタカさんと座り、ホッシーさんとケイさんが一緒に座った。お酒をほとんど飲めないホッシーさんは、〈伊良(いよし)コーラ〉にしていた。


わたしは見たことのないブルワリーの缶を選び、〈BRUT IPA〉にする。タカさんは、同じブルワリーの〈STOUT〉にする。
気持ち、分かる気がする。黒いビールがあると、それを飲んでみたくなる時期があった。2022年春以降、IPA回帰した自分は、夏の終わりかけのこの時期、やっぱりIPAを選んでしまう。周回遅れみたいなタカさんに、自分の道は間違っていなかったと変な安堵をする自分。


店主さんは、「キッシュを始めた」ということを教えてくれる。タルトだけでなく、キッシュがある。この日のメニューは、「たこのアヒージョ タルト」と「ベーコンキッシュ」だった。タカさんもわたしも「たこのアヒージョ タルト」を選び、「ベーコンキッシュ」をひとつ注文し、シェアすることにした。
タカさんの仕事の話を聞きつつ、食べて飲む。合う~~!! おいしい~~!!


そして、わたしたちはケイさんのビールをひと口いただき、ケイさんもわたしたちのビールをひと口ずつ飲む。
ホッシーさんは、すべてのビールをひと口ずつ。誰もホッシーさんの伊良コーラは奪わないが、わたしは飲みたかった。我慢したのだ。次にひとりで行ったら、コーラも飲んでみよう。


タカさんは「うん、うん、ビールに合いますね」と言いながら、タルトとキッシュを食べている。
タカさんの仕事の話もいろいろ聞いた。


かなりゆっくりして、ビールを飲んで、話して、タルトやキッシュを食べて、話した。いいなぁ、楽しい。
夫とも来てみたいが、夫は来ないかな。キッシュもタルトもあまり好きじゃないし。クラフトビールもね。


ごちそうさまでした。
このメンバーで来ることは、もうないと思う。(神社を見学している時点で、「この駅に来ることないですもんね」「そうですね」×2~3。「もう来ないかもしれないから、お参りしていきましょう」「そうですね」×2~3。)
ああ、よかった! 今日ここに来ることができて。


わたしはまた、機会があったら来たいと思う。ごちそうさまでした!
ちなみに、今日までいただいたもののうち、大好きだったもの。①桃と生ハムのタルト ②ぶどうとクリームチーズのタルト ③たこのアヒージョ タルト


間が空くかもしれないけれど、また来ます!
ごちそうさまでした!!

しまった、昨日日傘忘れた


前日、大海(おおみ)さんと帰りがけのちょい飲みをし、帰宅。あれ? 日傘がない。


翌日、行ったお店に電話。酔った後の『ビール工房』かな? しかし違った。
ではその前のCANTINAということかな。


明るくて機転のきく、最高スタッフのいつものお姉さんらしき声が電話に出てくれた。「あー、ありますよ。またいらっしゃるかなーと思って保管してます」
ありがとうございます。さすが、注文したいときにすぐに気づいてくれたり、テキパキと有能に大勢のお客グループをさばくお姉さんだ。


お手数をおかけしたので、受け取りに行ったとき、ちょい飲み。もう最近ずっとこれしか頼んでいないというくらいの、「生ビール(Heartland)とカプレーゼ」の組み合わせで。生ビールは3杯。


実はUNTAPPDには「同じビールを100杯飲んだら出る」というバッジがあるらしいと予想している。ずーっと同じビールを登録している人がいて、そのときたぶんバッジを調べたのだったと思う。確かな情報か分からない。
そんなバッジをもし獲得するとしたら、どんなお店でもよくあり、数が多いであろうプレミアムモルツや一番搾り、アサヒスーパードライ。または、いつもちょい飲みでこの店で飲むHeartland。もしくは、YEBISU BARでよく飲む琥珀エビス。
YEBISU BARのマイスター熱は今はもう冷めて普通に戻っているので、一番可能性があるのはここのHeartlandかな。調べたら、Heartland・琥珀エビス、どちらも35杯くらいで同じ数だった。とりあえずどちらも飲んだら登録していこうと思っている。
それでいつもここに寄ると、カプレーゼとの写真を撮ったりしている。いつも同じビールだけの写真じゃつまらないもんね、と思ったのだが、食べるのがカプレーゼばかりなので結局同じ写真になっている。
長い道のりなので、ゆるゆるいこうと思う。


ごちそうさまでした。ご面倒おかけしました。

つきあってくれてありがとう


いつものように会社を出る。しかし少し早めに出る。終業時間ジャストに出る。
すると別部署の非正社員仲間と同じような時間帯になる。とっても可愛らしいミッフィー好きの非正社員の女性は、いつも急いでいる。乗り継ぎの関係で、20分の電車に乗らないと、50分の電車でも同じことになる。間にある3本くらいの電車のどれに乗っても、結局最後の乗り継ぎは50分の電車と一緒。つまり、最後に乗る電車が30分置きに出る電車なのだ。だから急いでいる。この人と話すのはほっこりしていいのだが、駅までの道のり、話す余裕があまりない。
大海(おおみ)さんは、そこまで急いでいないので、出会うと話しながら歩いたりする。年齢不詳の大海さん。わたしも自分は年齢不詳だと思っているが、たぶんすべての人に年代はバレているだろう。見た目「年齢と全然ちがーう! **歳にしか見えなーい!」ということがない。あると思いたいが、実際はないと認識しなくては。


大海(おおみ)さんはお母さんと暮らしていて、「母親が心配するから」「母親が心配だから」というセリフからして、母親が50代ということはないだろうと思われる。
あまり遅くまで出歩くことはない。もっと若かった頃は派手な時代もあったようだが、今は特別な時しか遅くまで飲食することはないようだ。


わたしの好きな「CANTINAハッピーアワーで2~3杯飲んで帰る」や「ビール工房で2杯だけ飲んで帰る」には、たまにつきあってくれる。あまり遅くならないからだ。


この日、駅までの道を一緒に帰りながら、話していた。女子の気持ちを話し、こういうのって男性から見たら可愛く見えないよね、みたいなことを言っていた。
大海さんは、歩いて自宅まで帰れる。駅までの道の途中で別れることになる。かつて、大毬さんがいた頃は、大毬さんのストレスがマックスだった時など、分かれ道のところで立ち話をしているふたりを見かけることがよくあった。見かけてもそっとして帰ったりしていた。わたしは別部署なので、話がすぐには通じないからだ。
大海さんが曲がる道のところまでたどり着いた。
「ここからそっちに帰るんだよね」
「そうだけど、駅まで行くよ。今日、買い物して帰ろうと思ってたから」
「そうなの」
「歩いて帰ると20分くらいかかっちゃうんだよね。電車乗ったほうが楽だけど、乗り換えたりするから時間はやっぱりかかるのさ」


乗換駅に着くと、「1杯飲んで帰るの?」と大海さんが聞く。
「どうしようかなと思ってた」
「つきあおうか」
「いいの?」
「ちょっとだけね」
「うん、ありがとう」


わたしと大海さんの関係は、いつもわたしが“つきあってくれてありがとう”と言う側。大海さんは“つきあってやるか”という態度をする。これがわたしたちのお約束のようなもの。
大海さんがつきあうかどうかは、大海さんの都合やそのときの話で決まる。買い物の予定があってどうせ駅を通るなら、つきあってもいい。また、そのときわたしがストレスがありそうだったら、話を聞いてあげよう!とつきあってくれたりする。大海さんが話したい話題があったり、聞きたい噂話があったりするときもつきあおうと言ってくれる。「飲んで帰るの?」の後に、もしわたしが「今日は帰ろうと思ってる」と言ったら、大海さんは「じゃ、気をつけて帰んな」と言って見送ってくれる。


『CANTINA』に着く。いつものわたしが着く時刻より12分ほど早め。急いで出た日だから。ハッピーアワーはいつもより12分ほど多く残っている。約40分あることになる。とすると、3杯コースかな。いつもは18分くらいの時間で、ギリギリに最後の1杯を注文して3杯だけれど、今日はふたりで話しながら飲むからいつもよりゆっくり飲むだろう。
「私はスパークリングにしようかな」とスパークリングワインを飲む大海さん。乾杯!
わたしも3杯目はスパークリングにしてみた。


長い時間ではないけれど、いろいろ話して面白かった。ハッピーアワーが終わってからも、大海さんが飲み終わるまで話していたが、長い時間ではない。大海さんはあまり遅くならないうちに帰らなければならないからね。



楽しかったので気分がよくなり、ひとりで『ビール工房』にも寄っていくことにする。
飲み慣れないビールがあった。確か〈アンバーエール〉だったと思う。飲んでみよう。ちょっと香りが強いと感じ、味に影響したように思うけれど、嫌いではなかった。鶏のなんこつ揚げも食べてしまう。


ショーケースを見たら、〈BUKKAKE UDON〉という缶があった。うどんの写真がついている。いつものスタッフのお兄さんがいて、「これ、面白いですよね。味は普通のヘイジーなIPAでしたよ」と言うので、飲んでみることにした。
うどん感はなく、確かに普通のIPAとしておいしく飲めた。うどん感を期待していたわけではない。よく見たら、醸造所の名前が『UDON BREWING』だった。


ごちそうさま。面白かったです。
また来まーす。