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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

運命っていうか、タイミング(シリーズ:翌4月からの仕事)

すべてが――とまでは言わないけど、いろいろなことが、自分をあるひとつの方向に押し出しているような気がする。
つまり、運命を感じる。タイミングなんだなぁと思う。
 
たとえば、大恋愛して、交際もうまくいっていて、順調かつ情熱的な2,3年の交際期間。でもそのくらい経つと「結婚」の文字がちらついてきて、どちらかが(あるいは両方が)まだその気になれなくて決別。
なのにたまたまその数年後、仕事が微妙にうまくいかなかったり、友達が結婚したり急死したり、いろいろあって「人って孤独なんだなぁ」と感じていて、支えが欲しくなっていて、で、そのとき出会った人と電撃結婚。
「え、あの人が!?」と驚く周囲。
 
だいたいはひとつやふたつの出来事ではなく、いくつかのことが重なって年を取ったことを自覚したとき起こる。
 
わたしの人生の転機は、以前にもひとつあった。(わたしにとっては転機だけれど、他人から見たらそれ以前と以後の人生にたいした違いはない。)
そのときは、まだ今よりも10歳も若くて、自分ではまだ変化していなかった。
状況に流されて、あれよあれよと変わっていった。
「この日までに申し込まないと、給付が切れちゃう」「これまでダラダラしてきたから、もうこれしか期限内に開始するものがない」と思って申し込み、行った先でやいやいいわれて就職を探し、収入が少なかったから紹介されたところでダブルワークを始め、また紹介されてそこが気に入ったから仕事を辞め、新たな仕事でそれなりに楽しくて、文句を言う時期もあったけれど早12年。
 
自分の決断ではなく、状況に流されたら変わっていたというのは、それはそれで運命だった。
 
今回は、自分の気持ちが変化している。もちろんそれには周囲の状況が関係しているのだけれど。
 
1.職場Aで3月に、「来年度(4~3月)はあるけれど、再来年度は2つある業務のうち1つをなくす予定です」(だから激減する)と言われた。
4月からずっと、本当になくなったら自分はどうするかを考えてきた。
一応、「こういう場合は、こう」「こうだったら、こう」と自分の採る道を決めて、ちょっと迷ったり、集めた情報によって少し変更したりしながら、ここまで来た。
 
 
 
2.7月、職場Cで、「今までのような雇用している形態ではなく、委託する形にしたい」と言われた。――つまりフリーランスになるということ。
別にそれまで何をしてもらっていたわけではないし、定期的に仕事があったわけではない。だから「来年も同じように年に数回お願いすることになるでしょうけど、形態が変わるだけです」と言われても、わたしの心の中ではつぶやきが起こる。「そう言っておいて、そのまま連絡しないでフェイドアウトもできるしね」「そうは言っても、これで終わりってことだよね」
あるかもしれない。来年も。でも「いつでも切れる形にしておこう」ということになったわけだ。来年があっても再来年はすぐ切れるように。
ただ単に事務手続きを1~2人分減らせるというコストカットの一環かもしれないけれど、気持ち的には何かが変わる。
 
 
 
3.8~9月、職場Bでの大リストラクチャリングによって、わたしはカットになった。
これは「ふうん」というわけにはいかない。3分の1くらいの収入を職場Bから得ていたから。
職場Cは年に5日前後しか仕事をしないので、なくなるかもと思っても経済的なダメージはほとんどなかった。職場Bは年収の3分の1なので、あるとないでは大違い。
これによって、職場Aから言われている「再来年度(もうこの時点では来年度)=転換の年」の選択肢は、変更を余儀なくされる。
 
職場Aでは、わたしは業務1と業務2を担当している。業務1がなくなると言われていた。
わたしはこう思っていた。
 ・業務1も業務2もこれまで同様あるなら、業務1、業務2、職場Bで続ける。
 ・業務1が本当になくなるなら、業務2と職場Bで続ける。
   少しのんびりしたいと思っていたから、1年くらいはのんびり仕事する。
   でもこの「業務2+職場B」は、1年しかできないだろう。貯金がなくなる。
   この場合「業務2+職場B」は1年のみ、その間に転職先を探す。
 ・業務1が本当になくなってもいいように、ハローワークなどで探し始める。
   「やっぱり次年度も業務1はある」となったら、職場A+Bで続ける。
   なくなる場合、とても条件のいい仕事があるなら、そこに移る選択もあり。
   一応「一年間はのんびり働く」と思っているけれど、
   一年後によい条件の求人が出るとは限らない。
   これは逃せないと思う求人があれば申し込んで、受かれば転職するのもありかな。
 
しかし職場Bがなくなることになり、この計画は変更しなくてはならない。
 
  ・業務1も業務2もこれまで同様あるなら、業務1、業務2、職場Bで続ける。
  ・業務1が本当になくなるなら、業務2と派遣単発で1年続ける。
    以前は派遣の単発の仕事で職場Aの穴を埋めていたのだ。その生活に戻る。
    でもうまくいくかどうか分からない。時代は変わっているから。
    「業務2+派遣単発」は1年のみ、その間に転職先を探す。
  ・ハローワークなどで探し始める。
    とても条件のいい仕事があるなら、そこに移る選択もあり。
 
 
 
4.世の中の流れというか、状況
派遣などの仕事は、景気のいいときは案件も多くなり、時給も高くなっていた。
不景気になると案件も減り、時給も安くなるわけだ。
でも、最近ちょっと違うと思うのだ。
民主党時代の緊縮財政やら経済界圧迫やら派遣法の改正(改悪と呼びたい)やらがあり、長い暗黒時代の間に企業は「自社内でなんとかする」という体制が身についてしまった。
お金があるからといって、なんでもバブリーに「ああ、その仕事は派遣さんでも頼めば?」とはいかなくなったのだ。
派遣に求められているのは、単発的な半端仕事をする人ではなく、正社員より安い金額で社員並みに仕事をしてくれる人。
確かに時給プラス派遣会社への払いもあるけれど、自社で社会保険に加入させたり、健康診断などの福利厚生をするより安く済む。
そして、社員のように使えるけれど、カットしたいときは社員とはけた違いに簡単にカットできる人。これが派遣だ。
長期派遣は重宝がられても、単発派遣の仕事数は減ったと思うし、今度は景気がよくなっても以前のようには増えないと思う。
 
こういう状況で、業務1がなくなって業務2のみになった職場Aと、単発派遣を組み合わせて収入を確保しようというのは、無理じゃないだろうか。
1年はなんとかやれるとしても、それは「やれる」のではなく、なけなしの100万円くらいの貯金で穴埋めすることが前提だ。
 
そうはいってもほかによい手だてが思いつくわけでもなし――
今さら焦っても、この年で1年早く転職したって遅くしたって、見つかる職は大差ないに違いない。
 
  ・業務1も業務2もこれまで同様あるなら、業務1、業務2、職場Bで続ける。
  ・ハローワークなどでいい仕事が見つかった場合は、転職を考える
    正直、もうアルバイトも派遣もあまりしたくない。
    バイトの体力も、事務派遣の事務即戦力もあまり自信がないし。
    探すとしたら、経験のある仕事、今の職場A系の福祉関係しかないだろう。
    福祉関係で(正社員は無理だろうから)、常勤として働ける仕事を探す。
    長年働いて思った。今のようなタイプの福祉はやはり公的機関が働きやすい。
    (福祉もいろいろあるから、「今のようなタイプの」福祉に限った話。)
    公的機関の常勤の仕事を狙いたい。
    非常勤は収入的に無理。また曜日が限られるのでダブルワークは自由度が低い。
  ・いい仕事が見つからなければ、業務2と派遣単発で1年続けて、求人を待つ。
    気持ちとしては職場Aを辞めたくない。
    たとえ業務2だけでも続けたい。そう思うほど仕事自体は好きなのだ。
    でも現実問題として、職場Bまでなくなっては、本当に1年が限度。
 
 
 
★ここまでの整理
職場Bも長かった。9年も働いたのだ。
「切られることになって可哀想」ムードの中での最後の1ヶ月は、あまり居心地のいいものではなかった。
 
自分の正直な気持ちでは、「むしろよかった」。
職場Aのあやふやな状況では、来年はどうなるか分からないと思っていた。
もし転職するとなったら、当然職場Bも辞めるしかない。
 
職場Aの仕事は好きだったから、「来年もあるなら続けたい」という気持ちは強い。
でも、現実としては、いい仕事があれば転職するほうが利口だ。
たとえ来年も業務1があったとしても、再来年はまた分からない。
いずれはなくしたい(というか、ちゃんと中の正社員相当の人でやりたい)というのが、上層部の総意ではあるらしいからだ。
 
もし職場A系の仕事でいい求人があったら、転職するほうがいい。
逆に業務1がなくなることになって、自分も一念発起「どんな職でもいいから週5の仕事をしよう」と思って転職活動をするかもしれない。
いずれにしても職場Bとはお別れだ。
 
でもとにかく、わたしはのんびりしたいという気持ちが強くなっていた。ここ3~4年、この気持ちはとても強くなっている。去年なんて、仕事が落ち着いているときはずいぶん職場Bを休んだ。
だから「1年は(経済的には苦しくても)のんびり働いて」と言い続けている。すぐに週5の新しい仕事なんてしたくないのだ。1年のんびりできるなら嬉しいと思ってる。
派遣の単発って必ず見つかるとは限らないし、うまくぴたりと穴にはまらないこともある(3週間空いているのに、2週間分の仕事しか見つからないとか)。だから経済的にはたぶんやっていけなくて、貯金をくずすことになる。貯金額と年齢を考えるとくずすのは怖いけど・・・ でもそれでも少しの間、ゆっくりしたい。
 
それが職場Bがなくなって、少なくとも冬以降は気持ちも出勤日数も負担がない。3ヶ月半くらいはのんびりできる。
秋は職場Aがかなりあってきついけれど、職場Bがないのでいつもよりは楽。
秋の間に冬をどのように過ごすかちゃんと決めておいて、有意義な休暇のつもりで過ごせる。
 
職場Bが3月ではなく、ちょうど夏の終わりになくなったことは、むしろいいことだった。
これで「来年1年はのんびりして」というのを前倒しできるので、不安定な1年を過ごさずに転職を考えられる。
 
 
 
★展開
ずっと長年ご一緒している人から、先取り情報をもらった。
もしかしたらあるポストが空くかもしれないという話。
毎年いくつも空くわけではないので、これはいいチャンスかもしれない、という話。
それも若い人にとったら、たいしたチャンスではない。でもわたしの年齢ならありがたいチャンス。
 
もしそういう職につけるとしたらどうだろう?と考えたことはあった。
でも今のほうがいいなと思っていた。
自由にできる。自分がいいと思ったことを実行できる。
そういう職は、正社員並みに働くけれど、正社員にはなれない。偉いのは若くても新人でも正社員。正社員の指示通り、逆らわずに手足となって働かなくてはならない。
正社員は偉くなって、あるいは偉くなるための準備の度重なる異動で、3年もすれば去っていく。やってきた新しい正社員のやり方に合わせて、また手足となって働き続ける。
正社員の工夫、正社員の自己満足、正社員の手柄のために、ただ働くだけ。
今までは手柄はなかったけれど、工夫は自分でできたし、わたしの自己満足だった。他人の「よくやった」という満足のために働くより、自分の「よくやった」という満足のために働くほうが楽しいに決まってる。
 
でも――ここ数か月、いろいろあった。
話を聞いたとき、すぐにそちらに心が動いた。
1年前だったら悩んだに違いないのに。
 
3ヶ月前でも悩んだと思うのに。
 
降ってわいたチャンスは、実はチャンスでもなんでもない。
チャンスの情報でしかない。
自分で情報収集して、自分で面接に行って、自力で合格しなくてはならない。
ただチャンスが訪れることを知らなかったら、逃してしまうかもしれない。誰も教えてくれないから、そういうチャンスがあったことを後から知って終わりになってしまう。
先に情報をもらったおかげで、チャンスの出そうな時期に注意して見ておくことができる。――とまあ、それだけのことなのだ。
 
でもわたしにとっては、その時が来たら行動するということで、あるひとつの決断をすることになる。
「来年も業務1があったら続ける」とか「なくても1年は業務2と単発的な仕事でやってみる」とか、そういう先延ばしを終わりにするということだ。
走り出してしまったら止まれない。たとえ来年も業務1があっても、もう終わりになる。
 
 
 
5.見栄の問題
ここで、もうひとつの後押しは、「見栄」だ。
職場Bを去るとき、「切られちゃって可哀想に」というムードは居心地が悪かった。
「いや、むしろ状況を考えればちょうどよかったんです」とは、なかなか言えなかった。
それまで辞めるかもしれないことなど秘密にしてきたから、「強がりを言ってるのね」となおさら可哀想扱いされるだろうし。
親しい元同僚と、以前隣の席だったことがあっていい人だったアルバイトさんにだけは話した。――そのとき、わたしは人間が小さいので、つい見栄を張ってしまった。
「そういうわけで、来年は常勤の仕事に就きそうだし」「そうでなくても、とにかく週5の仕事を探すかもしれないし」という言い方をしたのだった。
職場Aも切られちゃうかもとは、なんか言いにくくて、まるであてがあるかのように話してしまったのだ。
 
いいポストが空くかもと知って、小さな後押しになったのがこの「見栄」。
ああいってしまったのだし、もし親しかった元同僚と会ったりするとき、「これこれの職に就いたの」と言える。言いたい。
「やっぱりあのとき職場Bを退職して、かえって良かったわ。おかげでゆっくり旅行に行ったりできたから。もうこれこれの職になったら、のんびりするなんてできないし、やりたいことをいろいろやっておけてよかった」「自分からはなかなか辞めなかっただろうから、Bのほうから言ってもらって、おかげで転職前にゆっくり時間がとれたから、本当にあの時期で良かったと思ってるの」
――なんて。
 
それが、わたしを可哀想がった人たちにも伝わって、「かえって良かったみたいよ」と元同僚から風の噂でも伝わったら嬉しい。
だってあのムードは本当に嫌だったんだもの。言っても信じてもらえないし。分かってもらえないし。
 
 
 
 
 
ここ2,3日、このことばかり考えてる。(先取り情報を得てから。)
この辺で考えをまとめて、あとはなりゆきに任せるようにしないと、パンクしてしまいそう。
だから日記を書いた。でも考えないようにはできないかもしれないけど。




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