国による違い
「Law &
Order | UK」(イギリス)を見ていると思うこと。
撃たれたり刺されたりして人が死ぬとき、刑事や検事含め、呆然とし、嘆き悲しむ様子が描かれるなぁということ。
もちろんそれは共感するのだけれど、これがアメリカドラマだったら、刑事はとにかく傷口を圧迫。
自分の服を脱いだり、何もなければとにかく素手ででも、傷口を圧迫。圧迫し続ける。
そして意識が遠のきそうになる被害者に「しっかりしろ」「大丈夫だ」とか話しかけ続ける。大丈夫じゃなくても「大丈夫だ」と話しかけ続ける。
救急車が来るまで、ひたすら圧迫し続ける。
マットが殺されたときも、ロニーは呆然としながらも近寄ってきて、言葉にならない様子でコートを脱ぐ。
そしてマットにかけてやる。
てっきり圧迫止血するのかと思った。
すっかりアメリカドラマに毒されている。
たぶん、日本でも同じだろうなぁ。できないだろうと思う。ひどい傷でも圧迫するなんて。素人がしていいのかと思うし、怖い。
でもとにかく止血しないと絶対に助からない。
助からないかもしれなくても、できる限りのことはしなくては。だからすぐに止血する。
相当ぎゅうぎゅう圧迫している描写。なかなかそんなふうに思い切って圧迫できないと思う。
それから、息をしなくなったとき、「L & O UK」では悲しげに立ち尽くす。
アメリカドラマでも死んでしまった者には圧迫し続けないけど(もし感情的になっていてやめなくても誰かが止めたりするけど)、その前に首で脈を探る。
それからがっくりと肩を落とす。
ときには、「ダメだ! がんばれ! 死ぬな」と心臓マッサージをすることもある。
どっちが正しいとかいいとかじゃないんだけど、やっぱり国によって違うんだよな、ってことを感じる。