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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

思いやることが当たり前なのか

怒りをコントロールすることについて、怒りを爆発させた人を分析して、このように述べている文章に出会った。「極端に共感性が低い傾向も見受けられます。きつい言い方をすれば相手がひどく傷つくとか、自分が言われたらイヤな気持ちになる、自分が不快と思うことを他人にはしないといった当たり前のことが理解できていないようです。」


この文章以前には、怒りを爆発させた人は、きっとこれまで成績優秀で仕事も先頭を切ってやってきたタイプ、それが評価されてきた人、まず成績や成果を評価されてきたから、思いやりなどは二の次になってきたのだろう、と分析されていた。




ふぅ~ん・・・・・・




わたしの中のへりくつ心がうずきだす。


「当たり前のこと」というところを読んだときだ。
「きつい言い方をすれば相手がひどく傷つくとか、自分が言われたらイヤな気持ちになる、自分が不快と思うことを他人にはしないといった当たり前のことが理解できていない」


でもそれは、わたしの感覚からするともう一段階ある。
もし「相手がひどく傷つく」からしないとか、「自分が言われたらイヤな気持ちになる」からしないというなら、わたしも「当たり前のことができていない」人だ。まあ、「理解」はしてるけど。


わたしはなるべく人に対してそんな行為をしないようにする。
「きつい言い方をすれば相手がひどく傷つく」。うん。で、なぜ相手が傷つくことをしないかというと、傷ついた人が同僚だったり、部下だったりしたら、翌日からぎくしゃくするだろうから。友達だったら、関係が切れてしまうかもしれないから。それが嫌だから。
もう一歩、わたしには裏がある。もう二度と会わない人なら言えるかも。――面と向かってはやっぱり見知らぬ人でも言いにくいけど、BBSみたいな匿名性のあるところなら言えるかも。こちらも相手を嫌っていて、関係が切れてもいい、むしろ切りたい人だったら言えるかも。
BBSでもたぶんわたしは言わないけど、それは言って相手が逆上してひどい言葉を返してくるのを読みたくないから。他の人も「そんな言い方は!」と怒ってわたしを非難するのを見たくないから。
いや、まあ、多くの場合は、自分と違う意見があっても「まあそういう考え方もあるよね」、納得いかない人がいても「そういう人もいるよね。そしてそれを非難するまでしなくてもね」と思うだろう。そんなに熱く生きてないから。
でも熱い感情がたぎったら、きつい言い方をしたいこともあるだろう。それを我慢するのは、結局は自分に返ってくる――それが厄介だから。
わたしが地位の高い人間で、人にきつい言い方をしても返ってくることがなかったら、あるいは少なかったら、きつく言うことも増えるだろう。
だからさ、それまでの人生で成績や実績が評価されていて地位や権力があるなら、きつい言い方するかもね。
もし相手がカリスマネットライターとか、すごいユーチューバーの可能性があって、社会的地位はなくても拡散能力がありそうなら、遠慮するかもね。


「自分が言われたらイヤな気持ちになるな」の次に来るのは、「イヤな気持ちになって、自分だったら言った相手を嫌いになるな。攻撃するかもな。次から関係にひびが入って、修復できないだろうな」――で、「それで仕事も一緒にやっていくのが嫌になるだろうな。どんなに水に流そうと思っても、できないだろうな」


「そんなふうに自分が思われるの、嫌だな」「そんな相手とこれからもずっと仕事してかなきゃならないなんて、面倒だな」


「言うの、やめとこう」


そういう流れ。




実はそういう人、多いのじゃないだろうか。
だから駅員には暴言を吐くとか、すれ違いざまに暴言を言っていく人がいたりとか、するんでしょう?
車を運転していて、他人の運転に舌打ちして、ことによると窓から怒鳴って非難を浴びせて去って行く、とか、あるじゃない?
別に、成績優秀なことや仕事の実績ばかり評価されてきた、お偉い地位の人に限らず、そういう人はいると思うんだよね。


そもそものこの文章を書いていた人は、「怒りをコントロールできない人の中でも、この人はこういうタイプ」ということを言っていたので、今言ったような優秀でも偉い人でもないのに怒りを爆発させる人もいるのだろう。そういう人のことは別なタイプに分類するのかもしれない。


とにかくわたしが言いたいのは、「思いやりの心が当たり前」って、きれいごとに聞こえるってこと。
自分に得があるから、または自分が損をしないために、人は周りと円滑にしていこうとする――そういうこともあると思う。



わたしがブラック?? ――じゃないよね。わたしなんてまだまだ甘いもんね。


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