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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

国後島@北海道旅行

北方領土に関する自分の意見とか見解とかいうのを披露することは、わたしには難しい。
それについて知識や理解がどの程度あるかという問題もあるし、政治的な話題は波紋が大きいので触れるのは怖いというのもある。
 
北方領土だろうが、ほかの何だろうが、政治的な話題はどこか「さわらぬ神にたたりなし」というか、「一触即発」の気配が漂っていて怖いものである。
 
なので政治を論じるつもりも学識もないのだが、やっぱり旅行などに行くと意識させられることはある。
 
たとえば沖縄だって、こちらはのんきに青い海やら琉球文化の香りやらばかり求めていたら、戦跡などが多くて、また名所を紹介するサイトでも地元の人が「せっかくここに来たら、ぜひこういった戦跡にも立ち寄って、戦争について思いを馳せてほしい」と語っていたりする。
やはり唯一の上陸戦があった土地は、思いも重くて、語り継がれる歴史も薄れる度合いが違うのだろうと思う。
 
北方領土なども、知ってはいるし、まったく無関心というわけではなくても、やっぱりその場に行くと重みが違う。
 
だって見えるんだもの。



知床峠に行ったら、よく晴れて、夏と違って空気も澄んで、遠くがよく見えた。

国後島や択捉島も見えた。


山歩きをするようになったら、冬は実にくっきりと遠くの山並みが見えることに驚いた。

これが3月になるとだんだんガスっていって、4月のはじめ頃なんてもう、かすんで全然ダメ。


このときの北海道は、行った日は暖かくて「なぁんだ」と思ったが、その夜雪が降って翌日は一気に寒くなった。

日中は日差しがあって暑いくらいに感じるが、空気はもう冬のように澄んでいた。


知床峠は美しかった。知床連山も綺麗にくっきり見えたし、反対側に目をやると、ここからも北方領土が見えた。




その後、峠を越えて反対側の羅臼に行ったら、もっとはっきり見えた。

写真より肉眼のほうがよく見えた。わたしのカメラはそれほど高級品ではないから。


羅臼展望台からははっきりと見えた。

カメラでズームしてみれば、島の山までちゃんと見える。


こんなに近くて、こんなにすぐそこに見えるというのなら、それは忘れることができないわ・・・・・・


羅臼展望台では「はるかく~なし~りの~」という歌が繰り返し流れていた。


「展望台に行ってみよう!」という軽い気持ちで行ったのだった。

釧路湿原には「なんとか展望台」というのがたくさんあったし、そのくらいの気持ちだった。


でも行ってみたら、「羅臼国後展望塔」というのが正しい名前だった。


「領土」ではなく、その土地に住んでいた人にとっては「故郷」なのだからなぁ、と思わされる。

 


http://www.rausu-town.jp/mt/mt-search.cgi?search=羅臼国後展望塔&




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