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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

バスタイムカバー、購入

これでIの薬も5度目の変更。
また脱毛してしまうというし、周囲はセカンドオピニオンセカンドオピニオンと叫んで、進行乳がんの治療法についての有名医師のサイトなどを強制的に見せたりしているしで、すっかり気落ちしたI。そもそも薬を変えるということだけで気落ちするものなのにね。
 
いつまで生きられるか分からないという気にもなるらしく、ネガティブな発言もあったりして心配。
 
そんな中でも、「やっぱり行けるときに旅行は行こうと思った」と楽しいことも考えていたので、貧乏なわたしもつきあわなくてはならないと思う。
母と一緒にいるとすごく疲れるし、なんだか気持ちがすさむので気は進まないが、母とIと3人で行かなければならないと思う。
 
ところでIも母も温泉好きである。特にIは温泉好き。
 
それで年末に温泉に行くことにした。
最終的にはIの希望を確認して申し込むけど、宿などを比較検討することや、JTBへの申し込みはわたしがすることになった。(IはJTB好きである。で、わたしも影響されて「旅行はJTB」と思うようになっている。)
 
手術していなくても(できないほど進行していても)、胸が普通だとは限らない。
陥没したみたいになったり、逆に腫瘍のあるほうが大きくなったり、温泉はなんともいえない気持ちになる。
でもIとはこれまで、こうなってから2回は温泉に行っている。
軽くガーゼを1枚当てて、あとは薄暗いのと、どうせ知らない人だしという気持ちとで、なんとか入ってきた。
 
でもね、最近はまた一段とちょっと――
 
だからわたしは、露天風呂が部屋についているところにすると決めていた。
貸切風呂のあるところにして、貸切風呂も利用しようと決めていた。
もちろん「わたしはお風呂がそんなに好きじゃないから、部屋にあったほうが気楽だし」という理由で。
多くの人がそうすると思うけれど、「あなたのためよ」とは言わないよね、やっぱり。
 
でも貸切風呂で家族と一緒だったとしても、やっぱり隠していたほうが気楽だと思う。
ほかの人ってどうしているんだろう?
 
と思ったら、バスタイムカバーという商品があることを発見。
 
ブライトアイズ
http://www.be-japan.com/product_bc.html
 
購入してみることにした。
 
とてもいい商品だと思うのだけれど、これまで使っている人を見たことがない。
やっぱり勇気を出して温泉に行くって、あまりないのかもしれない。特に日本人はなさそう。
 
全国の温泉、温浴施設で着用が認められているとあるけれど、見たことがなかったし、そういうポスターも見たことがなかった。
たぶん、まだまだ認知度は低いんだろうなと思う。
 
泊まる予定の宿にJTBのお姉さんに確認してもらったら、お姉さんも宿の人も「バスタイムカバー」なる意味不明の商品名に戸惑っていたし。(でもお姉さんは「勉強不足で」とあとで謝ってくれた。さすが。)
わたしも「バスタイムカバー」という商品名は分かりにくいと思う。でも仕方ない、まさか「乳がん患者用術後跡隠し」とかダイレクトにできない。それはちょっとデリカシーがなさすぎる。
 
この商品名のためと思われるが、ネットで、「**でバスタイムカバーが使えるお宿を教えてほしい」という質問に対して、「入浴着でそのまま入浴する温泉など聞いた事がないです。」と答えている人を見た。どこかの質問箱サイトで。
まぁねぇ、この名前じゃ、ただの入浴着と思われるかもねぇ。
 
ピンクリボンのお宿ネットワーク
http://www.ryoko-net.co.jp/?page_id=241
ブレケアガーデン(情報サイト)
http://brecaregarden.jp/index.html
 
宿ネットワークも発見。
でもわたしが問い合わせたところは、バスタイムカバーを知らなかったけれど、聞いてみたら大浴場でも使用可という返事だった。(どこに問い合わせても「当日フロントで聞いてくれと言われたので」と質問箱の人が言っていたので、問い合わせたのが個人じゃなくてJTBのお姉さんだったためもあるかもしれないけれど。)
当人が問い合わせるのは要らぬ傷を受けることがあるかもしれず、気がひけるかもしれないけれど、機会があったら問い合わせると、そういう商品があることが広まるのかも。
 
2012年の時点では拒否されている人もいるようだったので、とにかく宿や施設の許可を事前にとっておくことが大切だと感じた。
気づかせてくれたのでありがたかった。
お客同士っていうのは、たぶん多くの人は直接じゃなくて施設に文句を言うかなと思うし、直接言われても施設の許可をとっていれば堂々としていられるから。
でも施設が認知していないと、要らぬ傷を受けることがあると下の人のおかげで知ることができた。
 
以下のブログの方
http://ameblo.jp/kirarimamarin/entry-11183417315.html
 
ホテルによっては積極的に受け入れを宣伝しているところもあり、好印象。
http://www.tsurugagroup.com/about/nyuyokugi.html
 
なってみないと人の気持ちは分からない。
わたしも分かってるようでわかってない。
あとから、ウィッグのことを思い出したりした。
 
なった人でも、やっぱり人それぞれ。
人の気持ちを推し量るのは難しい。
 
同じ乳がんでも、手術した人のつらさが、Iの場合は羨ましいと思えてしまう。
手術できたんだもんね。
 
バスタイムカバーにしても、「術後の」としか宣伝されていない。
手術をしていなくて、つまり治っていなくて、ただ現状維持をめざす治療しかできなくても、胸がひどくなってしまって、人に見せられない状態になっている人だっている。
そんなこと、本当に、分からないよね・・・・・・





あ、そうそうちなみに、Amazonでも購入可。

でもブライトアイズから注文しようとすると「右胸用」「左胸用」を選べた。Amazonの場合は選択肢がなかった。

裏返せば逆のほうに使えるらしいけど、選びたいならブライトアイズから買うのがいいと思った。




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