ピープルズチョイスアワードにプリヤンカー・チョープラーが
たまにエミー賞授賞式などを見たりするが、それはやっぱり自分の見ているドラマが賞を獲るかどうか、その瞬間を見たくて見てるのである。
シーズンが進んでないドラマは、まだ日本では放送されていなかったりするので、3分の1から半分くらいはつまらない。放送されていても別料金チャンネルで放送されている場合は見ないし。
それでもエミー賞はときどき見るけれど、アカデミー賞は映画の賞というイメージがあってあまり見ない。もう何年も映画を見ていないからだ。
ピープルズチョイスアワードは、よく知らないので見ない。
「Glee」のフィン役コーリー・モンテースが急死したことを引きずっていて、恋人だったリア・ミシェルがティーンチョイスアワードの授賞式でフィンに捧げていたので知った。「あー、そんな賞があるんだ、名前くらいは聞いたことあるようなないような」と認知した。
https://www.youtube.com/watch?v=M-T_ysYFrPE
で、リモコンで番組表を表示したとき、ピープルズチョイスアワードという名前を見て、ティーンチョイスアワードに名前が似ているので、なんとなく見た。
リア・ミシェルはクリス・コルファーと共に、同じ年のピープルズチョイスアワードも受賞していたが、フィンがらみで検索していたから出てこなかった。(今、知った。)
https://www.youtube.com/watch?v=36Y4k5Cn8V8
2012年もFavorite Comedy Actress、「Glee」時代はすごかったんだなー
https://www.youtube.com/watch?v=4AibhNkel44
それはともかく、ピープルズチョイスアワードを見ていたら、プリヤンカー・チョープラーが受賞していた!!!
それもどうやらアメリカ進出を果たしていて、アメリカで普通にドラマに出ているらしい。
えー!
わたしはインド映画が好きだった。(今はあまり放映されないので見られない。だから過去形になっている。)
「ムトゥ」を見て、すっかりハマり、ムトゥで主役を演じていたスーパースター、ラジニカーントの大ファンに。(「ムトゥ」は「踊るマハラジャ」という分かりやすい副題がついていたが、ファンにしてみるとそのなんともいえない怪しげな副題は使いたくない。)
それからレンタルビデオを借りていろいろなインド映画を見た。
当時はビデオ時代だったのだ。
インド映画のどこがそんなによいかというのは、本題ではないのに長くなりすぎるだろうから回避。
日本でインド映画を見る機会が減ってしまって、インド雑貨サイトなどでDVDを買ったりもした。
もともとバレエとか民族舞踊とかのダンスが好きで、ダンスがあるのがインド映画のいいところ(「Glee」も)だった。だからインド映画ダンス集などをよく買った。
あまりに日本でインド映画を見る機会が少なくなったので、英語字幕のインド映画を購入してみたこともある。全部で12~13枚くらいあるけれど、英語字幕はやはりハードルが高くてまだ見ていない。
とにかくしょっちゅうインド映画ジャンルを眺めていたので、知らない俳優・女優も名前は知っていることもある。
プリヤンカー・チョープラーはインドの!ボリウッドの!インド映画界の!!女優だったはず。
それが、なんでもFBIを舞台にしたなんとかいうドラマに主演しているとか?
ピープルズチョイスアワードで初めて知った。
プリヤンカーは素晴らしく場を読んだ受賞コメントをしていた。
アメリカは自由の国、そして世界中から「アメリカの理念に共感し、アメリカを愛し、アメリカにやってきた人たちが作り上げた新しい国」。それがアメリカの誇り。
「受け入れてくれてありがとう」というような内容の、アメリカの誇りを満たす受賞コメントだった。
アメリカドラマでインド人は何度か見た。
お金持ちの家のメイド。子守。(たしか「CSI:NY」だったかな。)
「Glee」でも校長はインド人だった。(同じ人が他のドラマでアラブ人も演じていたけど。)
「HEROES」では、インド人の学者が出ていた。名前は忘れたなぁ。でもアメリカの大学を出ているわけではないので、アメリカでは労働していた。(たしか?)
「HEROES」の学者以外は、インドなまりの英語でインドを表現していた。
本当に、インドなまりの英語って、「田舎弁」のイメージなのだ。英語をよく知っているわけでもないのに、そう感じる。イメージとしては、日本だと北のほうの田舎――北関東以北。なぜか南の田舎イメージはない(インドは暑いのに)。
イントネーションがたぶん日本の北のほうの田舎弁と似ているから、と個人的に思っている。
とにかく、そういう扱いだった。
それが主役のFBI訓練生を演じて、なんだかの賞を獲っている――
アメリカではそういった賞の受賞者が白人ばかりであることに批判も出ていて、今年はインド人がかなり賞を獲ったという。
そういえばエミー賞でも、上位賞は黒人女性がやたら獲得しているなーと思っていた。
白人以外の人に賞をあげようとしても、たとえばテロイメージの強い地域出身者には渡しにくいだろう。
アジア人は国によるが、租界のようなものを作っていて、同国人による犯罪グループがあるような人種もいるし、反感を持っている人々も多いだろうから、難しそう。それにアジア人は二流というイメージがありそうだ。民度のレベル、頭脳や力のレベルにおいて低いと思われているし、やはりなんといっても見た目が――黄色人種だから。
インド人はアーリア系の人は整った顔立ち。
日に晒されて働かなければならない労働者階級でなければ、色もかなり白い。インド映画に出てくる女優や男優はかなり白い人もいる。
そしてアメリカに直接害を及ぼしていないところが、反感を得ない。(パキスタンとどんな戦争をしていようが、インド国内においてどんな政治をしていようが、アメリカにテロをしかけたことはない。何をしなくても、自国に刃を向けられたら、それは面白くない。何をしていても、自国に敵意を抱いていなければ、大らかな目で見られる。それは多くの国もたぶん同じだろうと思う。深刻な大気汚染もアメリカまでは遠いし。PM2.5も飛んでこないってものである。)
とにかく驚いた。
プリヤンカー・チョープラーの名前を見て、久しぶりにインド映画を見てみたり、インド雑貨サイトを覗いてみたりした。
そしてちょっとあれこれ考えさせられた。