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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

中華食べて帰ろう


バッジのために食べに行ったらおいしかったお店で、中華を食べて帰ろうということになった。
わたしがそう言い出した。ビア友はビールにつきあう気はあったと思うが、中華はどのくらい食べたかったか分からない。
その前にエビスバーに寄ることにした。


少し前からエビスバーにはジョッキが登場していた。
グラスは小さめで、あっという間に飲み終わる気がする。
けど、居酒屋なら面倒なのでジョッキでいいけれど、エビスバーはグラスで飲みたいかな。物珍しくて何度かジョッキで飲んだけど、次からはグラスにしよう。


かつてサッポロ好きの女性が職場にいた。以前の職場だ。
すごく長いレシートを見せてくれて、「前に同じ担当していた仲間たちと今でも飲みに行く」と言っていた。「なんでこんなに長いレシートだと思う?」「飲み助ばっかりなのに、みんな小さいグラスで注文するから」と話していた。
「店の人も大変だよ。すぐ呼ばれて持ってこなきゃいけないから」「ビールは小グラスで飲むのが一番。おいしいうちに飲み切ったほうがいい」と力説していた。


それはそうだと思う。なるほど。でも面倒そうだな。と思っていた。


新型コロナウィルスの件以来、飲食店はいわゆる「ワンオペ」も多くなった。
6時から開いている大変広いマクドナルドにときどき行くが、朝はスタッフさんが1人ということがほとんどだ。1人で注文を受け、1人で飲み物や食べ物を用意し、1人で提供する。
お酒を出しているお店は、料理だけのテイクアウトは売上としては大きくないのではないかと思う。店内は閑散としているときも多かったから、スタッフさんも1人体制という光景をよく見る。調理1人・接客1人。お客として店内にいると、注文するにもなかなか呼び止められないし、時間もかかる。店内のお客は少なくても、実はテイクアウトの注文がたまっているということがあるようだ。


つまり、スタッフの負荷を減らさないと回らない。
エビスバーがそういうことも考えているのか分からない。お客としては、「そうだなぁ」「ジョッキがあったほうが、スタッフの人たちも楽だよなぁ」と思う。頻繁に注文されて、行ったり来たりするのは負荷が高いもの。


特にここのエビスバーは、いつも注文しづらい。
居酒屋やファミレスのように呼び出しボタンがあって、「ピンポン!」と鳴るような大衆的な仕組みはとっていない。かっこいい店なのだ。
だから死角の席に案内されてしまうと、スタッフさんがどこかの席に何かを運んでいくときしか注文できない。アイコンタクトで知らせたくても、目線が合わないのだ。超高級レストランのように、常に客席を見回していて、「そろそろかな」のタイミングまで見ているってわけでもないし。
それを思うと、ジョッキで飲むのもいい。「もう一杯」と思ったとき、すぐにお願いできない。グラスだと一度の訪問で何回もそういうことがある。ジョッキならそれが減るから、もっと飲むことや会話に集中できる。


――もっとゆっくりビールを飲めばいいのかな。良いビールはもっと味わって。
自分では味わっているつもりだけれど、おいしいとなおさら飲み干すのが早くなる。ごくごく飲んでいるわけではないが、グラスを口に運ぶ回数が多くなる。


発想の転換。もっとゆっくりビールを飲めばいいんだ。



餃子はやっぱり頼むよね。
ここの餃子はジューシーで、かむと中の汁が飛び出したほど。


ビア友はそういうことより、たれに興味があったようだ。お醤油ではなかった。



ビア友はあっさり冷麺。
わたしは味噌炒めだったかな。



春巻きも食べたいとわがままを言って注文した。


本当はこの店に来るはずではなかった。
エビスバーでゆっくりしてしまったら、短縮されていた営業時間に間に合わず、行きたかったお店に行くのは無理になってしまった。
エビスバーから近いお店で食べて、「中華を食べた」という事実でとりあえず満足することにした。


でもやっぱり行きたかったお店にも行こう、今度。

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