今日は仕事納め。もうこの日になると、出勤している人はあまりいない。
昨日まで何かと話し相手になってくれた大海(おおみ)さんも今日はもうお休み。

なんにもする気が起きない日だった。今日中にしなければならないことというほどのものはなかったけれど、有給休暇が残り少ないのでこれ以上減らしたくない。まだ何回か、転職の面接に行くと思われるから。転職については諦めかけているけれど、既に申し込んでいるところについては、受けてくれる限りは面接に行こうと考えていた。

大海さんにもらったムーミンをつついてみる。
最初は、これをぎゅうぎゅう叩いたり潰したりすることで癒されるのかと思ったが、むにゅむにゅの触感にホッとしたりふんわりしたりするものだと分かった。自分がとげとげしくなっていたことがよく分かる。

この日の最後は、もう諦めて、こっそりYouTubeを見まくって終わった。やれやれ。こんなんで、転職して厳しい荒波の中に出ていくことができるのか？

帰りに酒屋に寄った。
明日はヤマト運輸から集荷に来てくれる。飲み友タカさんに送るビールを選定がてら、自分用お疲れビールを買いに来てみた。（今回タカさんに送るビールは、明日集荷前に酒屋で買おうと思っていた。）

すっかり平日でも繋がれているようになった、生1種。まだ『openair』だった。このビール気に入っているんだよね。
1杯飲みながら、今日飲む自分用「今年もお疲れ」ビールを選定する。選びながら、「これはタカさんに良さそう」と物色しておく。――でも今日は、タカさん用は買わないのだ。冷蔵庫に空きがない。明日、集荷前に買ってすぐに箱詰めする予定。

まだラベルができていないままだというお正月用のビール。後から写真を見てもどこのブルワリーか分からない。ビール担当お兄さんが携帯で写真を見せてくれたけど、それって「こういうラベルになるはずだったけど、間に合わなかったらしいですよ」という話で、ラベルの絵だった。だから詳細が分からない。
うーん……どこのなんてビールだったんだ？？
しかし、このビールはおいしかった。家飲み1杯目にはちょうどよい。

『箕面ビール』の〈ゆず和ホワイト〉。これ、飲んだという話は何度もソーシャルメディアで見ていたけれど、わたしは飲んだことがなかった。
わたしの苦手なヴァイツェンだしなぁ。どうかなぁ？ でもゆずだし、好きそうだけどなぁ。
――ゴク。あ、おいしい。わたしの好みじゃん。
フルーツテイストはやはりテッパンだな。わたしにとっては。ヴァイツェンの「うえー」と思っちゃうバナナ臭が緩和されて、ほとんど気にならない（でもやはり、少しは気になる）。
いいな、これ！
箕面ビールの〈桃のヴァイツェン〉を愛していたビアパートナー シキさんには大きな声では言えないけど、桃のヴァイツェンより飲みやすくて好きかも。

それから、『Baird Beer』〈ばかやろーエール〉。
祝祭を意味する〈ジュビレーションエール〉が好きだったのだ。Stage01の終わり頃から、ウィンターエールとして好きだと思っていた。
それを買おうとしたら、ビール担当のお兄さんが「これも季節ものなんですよ」と教えてくれた。え、高田馬場のベアードのタップルームで何度も飲んだ気がする〈ばかやろーエール〉は、季節ものだったの？！ なんだか、いつでもあったような記憶になっていた。
アルコール度数が高く、この季節の商品らしい。つまり、これ、ウィンターエールの類(たぐい)ってことなのね？
飲んでみたら、なんと、すごくおいしい！！ 今まで気づかなかった。自分が成長したのか、今年の〈ばかやろーエール〉が特にわたし好みだったのか……

その後にいよいよ〈ジュビレーションエール〉を開けたが、〈ばかやろーエール〉に負けそうだった。
写真で見ても、〈ばかやろーエール〉の方が色が濃いものね。
次に飲むときは、順番を逆にしよう。

〈ばかやろーエール〉のおいしさを再発見した日だった。

それから、〈ゆず和ホワイト〉のおいしさを知った日でもあった。
『サンクトガーレン』の〈和梨のヴァイツェン〉を今年初めて飲み、おいしいと知った。前の年は手に入れることができなかったし、その時期にビアパブやビアバーに行くこともなかった。
わたしは果物としての桃をとても愛しているが、〈桃のヴァイツェン〉より〈和梨のヴァイツェン〉の方が飲みやすかった（たぶん、単にヴァイツェン感が少なかったからだが）。
ビアパートナー シキさんは「ゆずの入ったビールをおいしいと思ったことがない」と言うが、〈ゆず和ホワイト〉はわたしにとっては好み。（それに、〈ゆずふわIPA〉も好きなので、わたしはゆずが好きなのだと思う。）

面白いものだな。

〈ばかやろーエール〉は、シキさんと飲めたらいいな。新たにおいしさを実感した話をしながらゆっくりと飲みたい。

ふぅ。明日はもう仕事に行かない。
どんなに飲んで、酔っても大丈夫。

ふわ～っとした酔い加減で眠りについた。
おやすみなさい。