大毬さんと別れ、前日から心のどこかで考えていた「ターコイズに寄ろうかな」を実施することにした。
これ以上大毬さんを引き留めるとお疲れが残るだろうし、開店が17時で誘いにくかったのだ。

ターコイズは大衆居酒屋みたいな佇まいも魅力で、面白い。前回、大毬さんと会ったとき、帰りに荻窪で降りて寄ってみたら、楽しく飲み過ぎてしまった。確かその日、老いによる膝の痛みが劇的に発した日だった。

前回は、まだコロナ禍だったからか、それほど人がいなかった。
今回もそれほど人は入っていなかったが、わたしが飲んでいる間に大勢のお客で賑わっていた。もうコロナ禍は終わったな、とこの頃何度目かの胸の中の独り言。電車は激込みに戻ったし、ノーマスクになってきたし、お店もお客が戻っている。

メニューを見て、飲んでみたいものはいくつかあった。
『Asahi』〈マルエフ〉も生で飲んだことがないので、飲んでみたいと思った。
『BLACK TIDE BREWING』は立川の『坂道ブルイング』で何種類か飲んだので今日はいいかな、と思ったが〈Tohoku Pride〉というネーミングには惹かれる。
『南信州ビール』は〈アップルホップシナノスイート〉なので、フルーツエールっぽいのかな。フルーツエールは好きなので、飲んでみたい。
『伊勢角屋麦酒』〈柚子の香エール〉、これ、確か2022年度（Stage03）で“いつメン”グループで飲んだのじゃないかな。今はなくなってしまった『阿佐ヶ谷20 Taps』の「ブルワーズテーブル」というイベント時に。今年はどんな味か、飲んでみたい。
『BREW CLASSIC』は石川県のブルワリー、名前はXでのポストや各お店がソーシャルメディアで流すメニューリストで見かける。飲んだことがないので飲んでみたい。〈HOPPY SAISON –スリートゥーワンキャット-〉だって。でもセゾンか。飲みたい順位は少し下がるかな。
『10ants Brewing』は、中央線武蔵境(むさしさかい)駅近くで開催された中央線沿線のブルワリーを集めたビアフェスで飲んだ。聖蹟(せいせき)桜ヶ丘(さくらがおか)にあるというので、へぇ～！と思ったブルワリー。あのとき飲んではいるけれど、この〈I’m Christine〉というビールはどんなビールなんだろう。「しっかりとした苦味」という説明が書かれているので、苦味好きのわたしとしては飲んでみたい。
そして最後が『京都醸造』〈黒潮の如く〉なんだもんなぁ。これも飲みたいよね。〈黒潮の如く〉は大好きなビールだもの。

ビールを注文、何か食べたくなってフードを注文。フードは残っているのにビールがなくなって、ビールを注文。ビールは残っているのにフードがなくなって、フードを注文。と繰り返し、3品の料理を食べている。
ランチもしっかり食べた後に、ワインとおつまみもいただき、さらにこんなにひとりで食べちゃって。お酒って本当に罪深いと思う。おいしくて食も進んじゃう。

写真を見ると、ビールは5種類ほど飲んでいるようだ。
このお店でお会計をしたり、挨拶をしてお店を出たりした記憶が脳から取り出せず、何時くらいまでいたのか分からない。どこでタクシーに乗ったのかも分からない。タクシーに乗ったのは覚えていないが、領収書があるので確かだ。だが、領収書の金額がおかしくて、「荻窪から家まで乗ったとは考えられない金額だが、はて？？」となっている。

これまで、何が判明するか怖くて、この日の携帯上の記録をあまり見ていなかったが、勇気を出してUNTAPPDを見てみよう。

〈アップルホップシナノスイート〉南信州ビール
〈HOPPY SAISON –スリートゥーワンキャット-〉BREW CLASSIC
〈I’m Christine〉10ants Brewing
〈柚子の香エール〉伊勢角屋麦酒

ああ、やはり「限界量までぶち込んだホップの豊かな香りとしっかりとした苦味」の〈I’m Christine〉は、飲まずにいられなかったか。
そして、最後は伊勢角さんに敬意を表したのだな。
京都醸造は諦めたっぽい。

〈アップルホップシナノスイート〉はフルーツということに惹かれて、ハーフでいただいたようだ（写真を見るとグラスが小さい）。
初の石川県『BREW CLASSIC』は試してみずにいられなかったのだろう。

他のビールはレギュラーサイズにしている。
そりゃ、記憶なくなるわ。昼から飲んでいるし。最後の締めにそんなに飲んだら。

いい店だ。料理も全部おいしかった。（写真ではブルーベリーが載っているように見える料理が好みで、とてもおいしくいただいた。）
17時からしか開いていないのが残念。ここから夜に家まで帰るのはちょっと大変なんだよなぁ。
ごちそうさまでした。
また来たい。

End.