Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

10/6 New Born? Reborn? の日

少し前から思い始めていたこと。少し日記にも書いた。


いろいろなことにTime To Say Goodbyeだと思える今年。どれが大きなGoodbyeでどれが小さなGoodbyeか、なんて比べることはできない。カテゴリーが違うものは比べにくいし、比べるべき基準が違うものは比べられない。


人から見たら、小さなことの分類に入るだろうという、この「Time To Say Goodbye」。趣味だから大きなことには感じない。
でも長く引きずった。「そういう時が来ているのかな」と思ったのは、もう――どのくらい前だろう、2ヶ月? 3ヶ月? 4ヶ月かも?


わたしはBeer Best Friend Foreverシキさんの後を追うようにして、クラフトビールに興味を持ち、飲み始め、好きになった。シキさんはわたしにとってビアマスターだった。ビールの話をいろいろできるようになってからも、わたしはシキさんをビアフレンドというだけでなくビアマスターと認識していた。
けれど、2022年度から別々の土地で全然接点のない生活をするようになり、わたしはひとりでクラフトビール道を進まざるを得なくなった。クラフトビール仲間たちと飲むこともあるし、お互いに飲んだビールのことを話すこともあった。でもそれは、シキさんといるときの感覚とは少し違った。シキさんは、やはりビアマスターだった。


わたしは心のどこかで、シキさんの後をついていきたいと思っている。シキさんとの大事な絆であるクラフトビールにおいて、シキさんから離れたくないし、シキさんの弟子でありたい。そう思ってる。それは、自分でも気づいていた。


シキさんにとっても、クラフトビールについてはわたしとの絆が特別であって、今でも一番だと思いたかった。
それが、あるとき、違う人とも同じくらいの近しさでクラフトビールを楽しんでいると分かった。シキさんに言ったら、「ちょっと違う」と言うと思う。それも分かってる。一緒に飲んだ量というだけでなく、そもそもこれほど量を飲むのは身近にはわたしくらいしかいないはず(クラフトビールに限れば)。親しく心置きなく一緒に飲んだからといって、クラフトビール好き同士としてのレベルにはならない。それらもすべて分かっている。
理不尽なのは自分の感情だと分かっていても、湧いてくるのは抑えられなかった。脳内ではせめぎあいがよく起こっていた。まぁ、この頃は、さまざまなカテゴリーの案件が脳内でせめぎあいをしていたから、単にその一環だったのだろうが。


わたしが心の中で秘かに抱いている、クラフトビールロードを歩いて行く上でのシキさんへの敬愛、師匠を慕う気持ち。それに泥がついたような気分になり、もう独り立ちして、シキさんとは別々の道を歩くことになってもいいのではないか、とやけになった。


それでもなかなか、シキさんの大きな傘の下から離れがたかった。
まぁ、女子はついていきたいという感情もあるから。
尊敬している人には、ずっと自分の師匠でいてくれて、教えてくれたり導いたりしてほしいのだ。


感情的に落ち着く時期が来て、その後には何かが変わった。
生まれ変わるときというのは、苦しみなしには訪れないのだろう。長い生みの苦しみを経て、わたしは新しい自分になってもいいと思えた。それは、これまでのわたしと違うわたしではなくて、わたしはこれまでと同じわたしでありながら、でもこれまでとは違いひとりで歩めるわたし。諦めと寂しさは残るけど、心地よい愛する翼の下から出て行くこともできる、Little Bit Strongerなわたし。


昨日、新しい制服では顔を見ても分からなかった若いスタッフさんから、「前の店の時も来てくださってましたよね」と言われて少し話をしたことも、なぜか追い風に。ありがとね。
いろいろな人とやってきたこの場所、でもわたしが一番やって来て、わたしはひとりでもよく立ち寄っている。それは誰かを連れてくるお客という意味じゃなく、少ないながらも頻繁に着てお金を落として(かつにぎやかしにもなる)お客という意味じゃなく――「この場所を愛してくれてるんですね」という声かけだと思えたから。
わたしという存在を、認めてくれたと思えたから。
クラフトビール好きとしてのこれからのわたしは、新しいわたし。自分の方向性やゴールが定まっていない生まれたてのわたし。今までは、わたしの前に温かい背中があった。振り返って、何かにつけ差し出してくれる温かい手があった。わたしはついていけばよかったし、ついていきたかった。
でも、New Born……ちょっと寂しいけど。


感覚的な人間であるわたしには、それは「Restart」や「Reborn」ではなかった。どこかしら「New」なのだ。
しかし、New Bornを調べてみると、新生児や新生児の写真という意味が強いらしく、新しく生まれ変わるのは2番目の意味となっていた。新生児まではともかく、「新生児の写真」と言われると――そういう広告もたくさん出てきたし。
次のステージに進むという意味合いがあるのは、「Turn Over a New Leaf」(心機一転、新しく始める)のようだ。リーフは昔、本のページを意味し、「新しいページに進む」意味合いがあるそうだ。それもいいね。しかし、「Turn Over」だけでは違う意味の方が先に出てくる。
3日くらい迷い続けたが、直接的なものにすると決めた。


New Born → Turn Over a Leaf → Start Over → New Me


ドラマを見ていて、自分たちの小さい頃を表す子供たちが出てくるシーンについて、俳優たちが「Mini meたちは本当に演技がうまくて」「Mini meとこういう話をしたのよ」などと言っている。なじみやすい単語だよね、自分のことをmeと言うのは。



でもこの日はまだ、「New Born」のわたしの日。


少しだけ特別なビール(手に入りやすいけど、いつでもどこでも手に入るというわけではない)。
まずは昨日まで使っていた『Distant Shores Brewing』の四角いコースター。
2023年は“いつメン”たちと一緒に行った松本城で買った丸いコースターを使っていたが、丸をふたつ並べると写真の収まりがよくなくて、もとの四角に戻った。
まんなかに○が書いてあることが、このコースターの使いやすいところ。缶やボトル単体で撮るときはこの○の中に置くと良い。缶とグラスを並べても邪魔しない柄。
大変使い勝手の良いコースターだ。だが、しばらくDSBにも行っていなくて、残りも少なくなってきた。置いてみたら、これもちょっと水分を吸って斜めになっている。ちょうどよいのかもしれない。


『DHCビール』〈STARDUST Lager〉
 ※このビールをUNTAPPDに投稿したら、LagerのBADGEが出た。
『COEDO』〈時鐘江戸俤(ときのかね えどのおもかげ)〉
 ※この缶は、裏と表と同じ風景だが、昼と夕方になっている。



さて、これまでお世話になったDSBの黄色いコースターをしまって、新しいものを出そう。
『高田馬場ビール食堂』の5周年記念でいただいた〈緑のタイルコースター〉。


これを使うときは、新しいわたしになったときだと考えていた。ソーシャルメディアで、家で使っている様子がたくさん投稿されているのを見て、自分も乗り遅れずに使ってみようと思った。
この緑のタイルコースターが、New Meへのブーストをかけてくれたのかも。


New Meが新しい特別なコースターで飲むとしたら、さっきよりもう少し特別なビールにしたい。
買ってからしまいこんでいた、『箕面ビール』の〈国産桃ヴァイツェン〉、シキさんとの大事な思い出のビール、今年版。シキさんに渡せたらと思い、シキさん分も買ってあるけどね。先日酒屋で、まだ売っているのを見かけてまた買ったので、それをNew Meのお祝いにしよう。


写真を撮って気づいたが、この緑のタイルは、今までの角度で撮ると緑部分よりタイル側面が目立つ。撮り方に工夫がいるな。
〈Wit, Weiss , and Weizen〉のBADGEが出た。あまり得意じゃないと言いつつ、145種のヴァイツェンを飲んだようだ。白ビールは種類が多いからね。


『West Coast Brewing』の〈SANDBOX〉と〈Imperial Red IPA〉を。
どちらも初めて。酒屋ですぐに手に入るようになって、以前以上に定番になったWCBの初飲みビール。New Meにふさわしい。
いかにもWCB、投稿したら〈Sky’s the Limit〉BADGEが出た。ハイアルコールのときに出るやつ。


ふぅ。酔った。
でも、今日は酔っていい。新しいわたしのセレブレーションだから。


ぱたっ……すぴー

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