土曜日の"ビール研究会"。
いつものように集合。いつものように貴重なビールを愛でながら、グラスに注いで飲む。
わたしは自分のIPAグラスを置かせてもらっていた。ビア友シキさんが持っていたグラスと同じシュピゲラウのセットを買ったのだ。
シュピゲラウのグラスセットは、小麦のビール用、IPA用、ポーター用、バーレイワイン用と４種類のセットで売っている。バーレイワイン用以外の3種のセットも売られていた。
最初の頃は、シキさんのグラスを貸してくれていた。大好きなIPAを飲む時は、シキさんがIPAグラスを使い、わたしに小麦のビールのグラスを貸してくれた。逆に、香りを楽しめるようにと、わたしにIPA用を使わせてくれて、自分は他のグラスを使うこともあった。いつも貸してもらっていては申し訳ないので、IPAグラスだけでも持参しようと買ったのだった。
ついでに家飲み用も買い、自宅でも缶から直接飲むことはなくなった。

この時は長い緊急事態宣言がようやく明けた直後だった。
都道府県や市町村の蔓延防止重点措置も含めると（東京の蔓延防止の基準は厳しかったので）、4月23日から9月30日までずっと緊急事態宣言だった。
実際に東京が外れていた期間は、ほぼ半年のこの期間の6/17～7/8の3週間だけ。

「せっかく解禁されたのだから、店にビールを飲みに行きたい」と言うシキさん。
でも午後も半分を過ぎた。どこに行く？

行ってみたことのないところで飲んでみよう、と池袋に行くことにした。
池袋ビア巡りだね！ それじゃ、Let’s Go！

15:24、東口の『CAMDEN』に着いた。
当時、池袋にはカムデンが3店舗あった。西口のお店、東口のお店、南口のお店。それぞれに個性があるお店で、チェーン店という感じではない。

残念だったのは、ビールの数が少なかったこと。
わたしたちはお店で生のクラフトビールをあれこれ飲めることを楽しみに、出かけて行った。しかし、考えてみれば、長い休業から解禁されたばかりでそれほどの用意はないのが当たり前。
ああ、そういうことか～！と嘆息した。

それでもムードはあった。クラフトビールの空気。
アメリカンな印象を受ける店内。並んだ色とりどりのラベルのボトル。シエラネヴァダの旗やさまざまなケグが飾られていたり、壁には絵が描かれていたり。（そして、描かれた魔物のような絵の口のところにマスクがつけてあったり。）

駅の反対側に行ってみることにした。そこには『エールハウス』というお店がある。『CAMDEN 西口店』もあるので、どちらに行ってもいい。

行ってみたのは『Ale House』。
長い通路のようなところを、看板に従って奥へ奥へと進むと入口がある。

解禁したばかりで、日曜の午後、店内にはあまり人がいなかった。お店は奥に広かった。カウンターより奥の方の2人テーブルに案内してもらったが、ビールを注文する前に、入口に近い席に変えてもらった。
どこかの席の煙草の煙が漂ってきたからだ。吸わない人間は気になるんだよね。でも煙草好きな人にしてみれば、ときどき一服しながら飲めたらいいだろうし、吸うなと言われるとつらいときもあるだろう。難しいな。
しかし、席は空いているので、すぐに替えてもらうことができた。

飲んでいる間に、それほど量の多くない料理をいくつか注文した。
わたしは以前にもこのお店に来ている。クラフトビールをお試し体験中の頃だ。そのときに食べたこの店のシェパーズパイは、2021年3月27日にシキさんと行った『PDX TAPROOM』のシェパーズパイとまた違っていた。
試してもらいたかったのだ。だからシェパーズパイを頼んだ。
それから、そのときに食べて印象に残っていたお肉の料理。牛や豚ではないくせのあるお肉――ラムだったかな？ シキさんは、そういうお肉も大丈夫だという。
さっぱりしたピクルスは、シキさんが頼んだのかもしれない。

写真を見ると、黒いビールが写っている。UNTAPPDを見ても記録がない。なんだろう、これ？ メニューの写真も撮っていないので、今となっては分からないが、何か黒いビールで締めたようだ。

どのビールもグラスが違っていて、いい感じ。
ごちそうさま。

そして、店を出た。
解禁してすぐの営業で、やはりビールの種類は少なかった。
そういえば、いつだったか、後になって、渋谷の『うしとらSTAND』でお店の方が話していた。コロナ禍で営業できないお店も多く、いざ解禁されたらビールが足りず、どこも大変だったらしいという話だった。外国から買おうにもそれも少ししか入ってこない。
そういう時期だったのだと思う。

『Ale House』の近くには、CAMDENの西口店があったが、閉まっていた。すぐには営業再開できないお店もあったということだ。

この話のまとめは、明日・・・