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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

旧友に会った


旧友に会った。ついに。


「ずっと友達でいよう」と約束したけれど、事情が変わってしまえばお別れもあり得る。
離れても、おいしいビールを飲んだ時は、LINEしたりするつもりだった。わたしがしているSNSをフォローしてくれているから、みんなで楽しく飲んだ時は、SNSで見てもらえると思っていた。
「年に何回かは、ビールを飲みに出かけよう」とも話した。飲みたいブルワリーのある土地に集合して、飲んで現地解散する旅。
いつか、またこの地に戻って来るときは、コロナ禍ももう少し変わっているだろうから、いつものメンバーみんなで旅行に行ったりしようと夢を語り合った。そのためにわたしは、ビア友が戻って来るまで、いつメンのつながりを大切に守ろうと決意していた。


しかし、事情が変わり、遠い地に旅立った後は、連絡もままならないようになってしまった。


再会したら、まるで普通にまた来週の週末も会えるかのように、ちょっとビールを飲んで、いろいろな話をして、笑い合って、楽しく過ごしていた。
朝から夕方まで。そして、翌日も、朝から午後3時くらいまで。交通手段の都合でその時間にわたしは出なければならなかった。
「それじゃね」
まるで、またすぐ会えるかのように笑顔で言って、去って行った。


こんなに気の合う人、価値観の合う人、同じことに興味と関心を持つ人は、いない。その点では夫以上。
思い起こすと、夫とも若い頃はもっと価値観が合っていて、趣味が似ていた。今もかけ離れているわけではないけれど、長年の間に違ってくる部分もあった。特に、わたしがひとつの会社でずっと働くようになったときは、そういう働き方をしない夫との間に溝ができたと感じた。溝は深くて決定的に感じられて、もうやっていけないかもしれないと思っていた。
今も溝は埋まっていないが、お互いその溝を無視していけるくらいに慣れたと思う。
ビア友は、わたしの新しい仕事分野の人だから当然話が分かる。そして、その分野の中でも、価値観が似ているらしい。
人生の価値観については、わたしがビア友に対して思うより、ビア友がわたしに対して思うほうが大きいように感じる。
わたしの趣味は変わったので、かつて夫と同じだった趣味はもうしていない。ビールや人と楽しむことは、今の夫はしない。その点を楽しめるのは、このビア友だ。でも夫と一緒に楽しむものもあるし、夫とはワインを飲めるが、ビア友とはワインは楽しめない。
どちらがより合うかという問題ではなく、どんな人も比べるものではないということではないかと思う。
また、家族が大事であることに変わりはない。


今後思い悩みそうなこともあったが、再会できたことは嬉しいことだった。
楽しかった時間をかみしめながら、帰路についた。

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