ビールデー③/⑥
ものすごく酔った状態で立ち寄った丸ノ内の「東京駅が見えるバー」。
あれはどこだったんだ??
もう一度、ちゃんと記憶のある状態で行ってみたい。
綺麗なライトアップされた東京駅を見て、夜に酔って一杯飲みたい。
それは自分も同じで、あまり記憶がないのだとビアフレンド①
わたしと違って、人はそんなに記憶をなくしたりしないので、「新しい自分を発見できた」のだそうだ。記憶がないほど酔っても行動できたり、帰れたりする。
するでしょ。記憶がなくても、その時点での意識はあるんだよ。っていうのがわたし。
意識もなくなる人もいるけどさ。わたしも眠っちゃったら意識なくなるけどさ。
どう帰ったか分からなくてもなぜか帰れてるんだよ。帰巣本能ってすごいんだよ。
とりあえず移動。
おお、ここがたいめいけんの本店ですか!
なんて見学しながら、歩く。
ここだ!
でも夜景がもっとも美しく見えるような席は結構埋まってる。当然だね。
黒いビールを一杯。
思うに、ビアフレンド①が最近よく黒いビールを頼むから、人につられて飲むわたしの性向が出ているのだと思う。
焼酎好きの気難し屋の若者がメンバーに入ってるときは、わたしもたいてい焼酎を何杯も飲んでるし、女性がいるときは甘いカクテルやサワーもちょっとは飲む。
しょうゆ顔さんと一緒なら、普通のビールを飲みまくる。
美しく東京駅が見える側に行き、眺める。
綺麗だなぁ。
前回は写真でしか記憶がない。
翌日写真を見て、「なんで東京駅が写ってるんだろう?」と思ったりしたものね。
こんなきれいなとこで飲んだのに覚えてないとは。
でも人と話したこととかの、自分の印象に残った場面は覚えてる。
記憶ってそんなものなのかも。
まだらに残ってる部分て、そのときの自分が脳裏に刻み付けるほどのなんかの感情があった部分なのかもな。
帰るときの断片的な記憶だって、「えっ!この駅どこ!? やだ、タクシータクシー」とぎょっとしてきょろきょろしたときの駅のロータリーの映像は残ってる。
「何、この交差点!?」とぎょっとした交差点とか。
そんなんばっかり(笑)
美しい景色と記憶をありがとう。
これはちゃんと覚えておく。最初から最後まで。
――でも、もうちょっと前の話なんで、蚊がいたのか、あとから何か所か、かゆかった。