Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

花びらを拾い集めるように


自分が不要に思えるときの多い、ネガティブ思考多めのわたし。
人の目や評価を気にしないことが苦手。すぐくよくよ。
わたしなんて好かれない。好かれる要素もない。と後ろ向きになること多い。


なんとかして前向きになるよう努力するっていうのは、「なんとかして」「努力」と言ってる時点でそれなりのストレス。
自然に心穏やかにいることができていない。


同じように苦労している人は、わたしはそういう人に関わる職場にいるからよく出会う。
「気にしすぎだよー」「またそんなこと言うー笑」そう。そうだけど。
分かっていてもそう考えちゃうんだよ。


「こうしなきゃ」って自分を押さえつけるのではなく、自然に気持ちが上に向くように、わたしでも誰かの役に立っていたり、誰かに好かれていたりする、そう思えるような小さな証拠を思い浮かべる。
花びらを拾い集めてかごいっぱいにするように。



Aさんが辞めることになって、仕事中にやってきて「ひとまわりしてきますって言って来ちゃった」と言い、心の内を話してくれた。
自分の後の人が決まったと聞いて心が揺れたこと、その人の待遇を聞いて辞めるのはもったいなかったと動揺したこと、辞めるいきさつの中で誰にも言えずにいた職場外での疑心暗鬼の部分。職場で周囲にいる人の言葉の裏を考えてしまって、そんなわけないと思うのに振り払えないこと。
「すいちゃんさんにしかこんなこと言えない」って言ってくれた。
話を聞いたら、「すいちゃんさん、なんか、受け止めてくれる」って言ってくれた。


Bさんはよく、「すいさんにいつも聞いてもらってる」と言ってくれた。
「私は中身は男みたいだから、女性とはうまくいかないときもある」と言い、「すいさんには言える」と言ってくれる。
部署が違うからだけど、職場でのぐちを話してくれる。「同じ部署の人には言えない」って。
でもほかにもたくさんの『他部署の人』が存在しても、「あまり話せる人いないし」「すいさんは話しやすい」と言ってくれる。


Cさんとは、まだそれほど長い時間を過ごしていないけど(Cさんが週1勤務で他部署の人だから)、仲良くしてくれる。
わたしはCさんが好きだし、きっとCさんもわたしを受け入れてくれると思う。


Dさんは、「この職場に来て初めて仲良くなったのがすいちゃんさん」と言ってくれる。
「前の職場が殺伐としていたから、自分からはあまり人に近寄らない」「すいちゃんさんはよく話しかけてくれて、ここに溶け込めた」と言ってくれた。
今はわたしのほうが癒しを求めて近寄っていくことが多いけれど、「近寄ってきてくれる」ことが大事だったんだと言ってくれる。


Eさんも、「すいちゃんにしかこれは話せないけどね」と言ってくれたことがある。
雇用条件が変わるという説明があって、同じ部署の同じような待遇の人とで差があり、周りの人には言えないからわたしに話した。


もしかしたら、この職場でボランティアのメンタルヘルス係になっていることも多いかも。
でもそれは、誰でもなれるものじゃない。きっと。



Fさんは貴族だからわたしとは話さないこともあるし、わたしがそれを尋ねても困るかもしれない。
淡々としたつきあいに見えるし、ため口も聞かない(貴族にはきくのに)。
でも程よく仲良くできているのじゃないかな。
前々近くない、距離を保った関係に外側は見えるけど、裏側に細い「親近感」の糸がつながっているのじゃないかなと感じる。
何年もかけて、少し築けてきた関係。
貴族同士は苦楽を共にすることも多くてきっとすぐにそういう関係になるのだろうけど、庶民のわたしはそこはかとなく親しい関係になるにも時間をかけて、きっと今は細い親近感の糸がつながってきた。


Gさんは特に誰と親しいということもなく、誰とでもすごく親しいと言える。
だからわたしと親しそうに話したとしてもそれは特別なことでもなんでもない。
だけどちょっと、糸は太いのじゃないかな。
Gさんと話していて泣くほど悲しかったり、悔しかったり、納得いかなかったりすることもあって、ぶつけてもGさんには全然響かなくて、怒ったりくしゃくしゃになったりするけど、また糸を紡いで関係を続けてきた。
ぶつからずに仲良くしてきた人はいるだろうけど、ぶつかって続けている人はGさんにも少ないのじゃないかな。


Hさんは気分屋。
わたしはないがしろにされてるか、甘えられてるか、ってときも多くて、結構つらい。
もういいか、嫌われてるんだ、と諦めるとすりよってくる(本当にすりよるんじゃなくて、イメージ)。
相変わらず今もそうだけど、そういう人なんだとわたしも理解して受け流せるようになってきたかもしれない。少しは。
振り回されるのが嫌になるときもあったけど、ここまで断ち切ることなくやってきた。


わたしはずっと続けているのじゃないかな。関係性を。少しずつ。うまずたゆまず。
嫌いな人は結構嫌いだけど笑
好きな人は、嫌なところが見えても、それで傷ついても、たぶん懐に入れてしまうから傷つくのに、やっぱりずっと受け入れ続ける。
そういうふうに、いいように考えとこう。



隣接する組織の受付の人と仲良く挨拶できる。
ときどき世間話もする。


同じ組織の他部署の人と仲良く世間話できる。
ときどきもっと立ち入った話もする。


あちこちの他部署に知り合いがいる。
庶民で他部署に複数の知り合いがいる人は少ない。ほとんどいない。
庶民の居場所や業務は限られているからだ。


直接一緒に仕事をしなかった貴族にも仲良く話せる人がいる。
庶民で仕事をしなかった貴族と親しい人は少ない。
機会に乏しいからだ。


管理職にも一歩踏み込むことができる。
庶民は管理職との接点がほとんどない。


わたしは、広く浅くみたいだ。
深い人はあまりいない、ずっと一緒にいる仲間もあまりいない。
でも広いのもひとつの特徴で、悪いものではない。
わたしは依存が強くなりがちなので、広いことで浅く保てているなら、それもよいのだと思う。


わたしは前に、外部の人間として長くかかわったことがあり、それで知り合いがいたという経緯もあるけれど、そういう人たちも別な土地に異動していたり辞めていたりする。
今の関係の3分の2以上が、新たに自分が築いた関係性だと言える。
だからわたしは自分で切り開いたんだと思う。


わたしはいろんな人と関係を結べるんだと思う。



わたしは家族が夫しかいなくて不安だし寂しいけど、少し距離のある関係のほうがうまくいくのかもしれない。


適度な距離に、プラスほんの少し近い。
それがわたしが一番力を発揮できる距離感なのかもしれない。


わたしにも居場所はある。
わたしにも魅力はある。人がわたしという存在に近寄りたくなる磁場が。
人間的魅力が強い人にはかなわなくても、わたしなりにある。

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