あと1杯で、次のランクになるエビスマイスター。
大海(おおみ)さんが「1杯ならつきあってやってもいいよ」と有難いお言葉をくれたので、1杯飲みに『YEBISU BAR』に寄る。

大海さんは、それほどたくさん飲まないのと、お母さんとふたり暮らしでお母さんがご飯を用意して待っているので、帰りがけの飲食はしない。痩せていて、少食だから、何か食べたり飲んだりするとご飯が入らなくなるのだ。それに、いつも帰る時間が同じなので、少しでも遅れるときは連絡している。
帰る途中で買い物をして帰ったりすることはよくあるようだが、そういうのは事前に伝えているのだと思われる。退社時間を過ぎてから急にどこかに寄るというのは、ひとりのときでも無いのだろう。

今のスタンプ数は299。
100でゴールドマイスター、150でサファイヤマイスター、200でルビーマイスター、次は300でエメラルドマイスターではないかと予想していた。
あと1杯で、ついに次のランクになる。

お気に入りの〈SUMMER ALE〉を注文した。
届いてスタンプを押してもらう。

300！ エメラルドマイスターになった！！
おめでとう、わたし！！！

おつまみには、5月の料理、わかさぎのから揚げをいただくことにした。このくらいの量なら、大海さんの夕飯に差しさわりが少ないだろうし、おいしかったのだ。
魚の小骨が不得手なわたしにとって、衝撃の食べやすさだった。骨を感じなかったのだ。何らかの処置がしてあるとしか思えない。すごい。

エメラルドマイスターになってみると、あずき色の上下のバーにはさまれた部分が軽いグリーンになっていることに違和感がある。
あずき色にはさまれている色が赤だったルビーのときの方が、もう少し落ち着いて見えていたかも。頑張らなくてもよかったかな。
自分はわがままだなぁ。

ランクアップしたものは戻れない。ダウンはできないのだから。

だからといって次を目指して頑張るのではなく、ゆるゆるいこう。
――と思ったこの日から1年経って見てみると、350杯程度なので、あまり頑張ってないな。
食べたい料理があったとき利用するようになっている。

ピクミンは、バスのりばのデコピクミンと、橋のデコピクミンが揃った。

大海さん、つきあってくれてありがとう。またねー！