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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

2023/12/27 今年後半は本当にお世話になりました


2023年の終わり頃に、「ストレス溜まってそうだから」とむにゅむにゅムーミンをくれた大海(おおみ)さん。
6月の終わりに事件が起きて、どうしていいか分からなくなったわたしの話をよく聞いてくれた。パワハラと言いたいけど、訴えるにはちょっと足りないかなというような事件で、その後もずっとわたしへのハラスメント行動は続いたので参っていた。ハラスメントではあるけど、パワハラだとパワハラ委員や外部窓口に話して認められるほどの強烈な行動はない。パワハラって基準が厳しい。
今では、あれはあの人の精神的問題から来ていたと冷静に見ることができる。自己肯定感の低さから、自分が無視されたとか馬鹿にされたと思うと頑なになり、感情を抑えられない。これまでの職場生活で、ずっと誰かを貶めたり悪く言ったりすることで自分を守ってきたため、ひょんなことから自分が上の立場になってもその習慣が抜けない。そういう人なのだ、と落ち着いて心理のプロ目線で分析できる。
わたしは大したプロではないのだが、それでも分かるくらいに分かりやすいのだ。でも、それにすっかりやられてしまった。職位が上がるとそれだけ権力が強くなるということだ。同じ行為でも、職位によって被害の大きさが変わるのだ。
そんなこと達観していたい、超越していたいと思っても、下の者にはできない。


そして大海さんは、わたしの苦戦続きの転職活動報告をさらりと聞いてくれた。ちょっとした一言を言ってくれて、それ以上には突っ込まない。
傾聴とは違うが、批判しない・自分の意見をあれこれ言わない・ただ受け止めたり流したりする、という有難い聞き方。
感謝と大海さんの有難さについて述べたことがあったが、大海さんは「私は何にもないからね。言うようなことがないんだよね」と答えた。
いやいや、なかなかできることじゃないですよ。自分の意見やアドバイスをあれこれ言わずに聞いてくれるなんて。


仕事納めの一日前、この日はナリーさん・ソルトさん夫婦が、生まれて間もない娘ちゃんを連れて職場に来ていた。あちこちでお披露目して回って帰るところに偶然会うことができた。危うく会えないところだった。
自分には恵まれることのなかった子供という存在。寂しいような、でも育てる自信はなかったような――


大海さんはこの日が最後の出勤日で、翌日から年末年始休暇に入るというので、駅まで一緒に帰る。
「何、一杯つきあって欲しいって?」と笑いながら大海さん。
「大海さんがよければね。無理は言わないよ」と返す。
 でも分かってる。大海さんが自分からこう言うときは「つきあってもいいよ」という時なのだ。
「いいよ。じゃ、家に連絡しないとね。待ってるといけないからね」と一緒に住んでいるお母さんにメッセージを入れる大海さん。


「ごちそうするよ」
店に着いて、注文したとき、わたしは言う。キャッシュオンデリバリーなので2杯分お金を払う。おつまみ2品も払った。
「え、いいよ」
「今年後半は、ずっと転職の話を聞いてくれたし、パワハラ事件の時もいろいろ聞いてくれたし、お礼だよ」
「そうか。ごちそうさま」


大海さんは小さいサイズでブラウンエール、わたしは大きいサイズで『COEDO』の〈PRIZM〉を飲んだ。
本当にありがとう。いつも聞いてくれて。どれほど助けられたか。
つまみはたこ焼きハーフと軟骨揚げにしたが、席に着いたとき大海さんは気づく。カウンターにはメニューがなかったが、席のところに「合鴨のパストラミ」という張り紙があった。「あ、これがあったか!」「あ、そうだね(大海さんが好きそう)」でももう頼んでしまったし、大海さんのお腹からしてそんなに食べられないだろうから、パストラミは見送るしかなかった。残念だったね。


今年一年、お疲れさま。来年もよろしくね。
無理っぽいけど、わたしがもしここを去る時が来ても、仲良くしてね。


ありがとう。

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