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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

12/3 アメ横に突然呼び出される

10月の末に、以前一緒に仕事をしていた若者とモーニングをした。今は12月の初め。あれから1ヶ月くらいしか経っていないんだな。
この日、急に連絡があり、研修で関東に来ていると言う。
彼は面倒な一面があり(全面かもしれない)、お互いに探りを入れる会話が続くことになる。もう慣れた。
連絡をしてきたということは、一緒に飲みたいということなのだろう。こういうことを繰り返してきたので、今はわたしなりに彼について推測している内側がある。たぶん、この時点では彼自身も心が決まっていないのだ。どうしようかな、という感じ。話の流れによっては、あるいは話をするうちに、「やっぱりやめとこう」と思う可能性もある。こういうときの彼には明確な8割や7割はない。「8割くらいは一緒に飲みたいと思っていて、2割くらいは迷っている」という状況であったとしても、その「8割」は次の瞬間「4割」や「3割」に変わり得る。普通、8割って簡単に3割にはならないと思うのだが、彼の場合は目まぐるしく8割から3割を行き来するので、8割行きたいと思って連絡し、LINEメッセージ3往復の間に5割になり、次の1往復で7割になり、1割になり、5割になったりする。
で、こういうとき、連絡が来てすぐに「じゃ、飲みに行きますか?」とこちらから言ったりすると、8割はたいてい1割2割に急降下し、「やっぱり、やめときます。ごめんなさい」ということになる。その時点での「8割」を信じて、「そうですか。飲みにでも行きますか?」と気軽に言ってしまって、「んー」と眉間にしわが寄り「やっぱり***だし、やめときます。すみません」と言われて微妙な気持ちになったことが何度もあるので、もうしない。
誘いたいという気持ちはある。でも、すぐには決められない。そういう彼の迷いにつきあってからでないと、「とりあえずやめとこう」ということになる。迷いにつきあってからの結論は五分五分で、最初の時点で「9割飲みたい」と思っていようが「6割飲みたい」と思っていようが五分五分なんだな、と感じている。(そもそも5割以下の飲みたい度だったら、連絡して来ない。)


めんどくさい。そういうクセが分かってきて、対応できるようになった今も、やっぱりめんどくさい。
それでもつきあってあげちゃう。
たぶん、魅力のある人なのだろう。正社員同士の様子を見ていると思う。人に好かれる人なのだ。


1ヶ月前に会った時は、珍しく「(飲みでなく)モーニングでもいい」と言うし、驚いた。何かあるのかな、と思った。
何かというのは、ストレスとかフラストレーションとか悩み事とか、そういう何か。仕事上かもしれないし、プライベートな人間関係でのことかもしれない。その他の何らかの物思いかもしれない。まぁ、“何か”。


話すかどうかも分からない。たぶん、本人も分からない。話したいと思っているわけじゃない。ただ、そのときはなんとなく会いたいと思う相手だった。
そういうのは分かるかな。わたしもぐちゃぐちゃ考えてるとき、誰かに話したいとか会いたいなどと思ったりする。で、誘ってみたり、やっぱりやめたり。会ったり通話したりしたとき、話しちゃうこともあるし、結局話さずに終わることもある。
そういうときに思い出す相手は、誰でもというのではない。悩みの種類によって思い出す相手が違うこともあるし、何でもとにかく話してしまう相手もいる。でも、絶対候補にならない人もいる。それは親しさの度合いでなく、「そういう相手かどうか」で決まるような気がする。
もちろん親しくない人には心の内や込み入った事情なんて話さないが、親しいからといって話すものでもない。それって、相手の性質に起因しているのだと思う。
「傾聴」とか「相談」とか、そういうことかな。
まぁ、わたしはそういうことについてはプロでもあるからね。(と、心の声。)


誰でもそういう時ってある。
そういう時に求めるのは、自分の言いたいことを汲んで理解してくれる人、批判しない人、助言もしない人、ただ聞いてくれる人、丁寧に聞いてくれる人、最後まで聞ききってくれる人。
傾聴、共感的理解、ノージャッジ、自分自身の話をしない。
コミュニケーションテクニックとしてもよく言われることだけど、四六時中そんなことしてたら疲れちゃう。わたしは仕事では鉄則として守るが、プライベートでは特別な時しかしない。相手がそれを必要としているタイミングに見えた時だけ。



知り合ってからもう8年ほどになるのか。そりゃ、相手のことも分かるよね。


この日、急すぎて夫には悪いことをしたけれど、行ってよかった。
誰かに話を聞いてもらいたかっただけ。ただ、適当な相手がいない。聞いてもらうだけでいい。けど、それが難しい。
彼はタカさんともよく話す。「タカさんも聞いてくれます。でも正しい答えが返ってきちゃうんです。ただ聞いてほしいんですよ」
分かる。わたしはタカさんには何でも話す。タカさんは批判しないで聞いてくれる。いい悪いは言わない。ジャッジなしで聞いてくれる。ただ、迷っている時や堂々巡りをしている時は、「こうだと思うんですよ」という答えが返ってくることがある。タカさんは強要しない。自分はこうだと思うんですよ、とI(アイ) message(メッセージ)で伝えてくれる。でも、それさえ無くていい時がある。


もともと、学生時代からの親友や悪友を誘って飲むつもりだったらしい。しかし、誰もつかまらなかったそうだ。前回上野で飲み明かした大親友も「今日だけはちょっと仕事の都合がつかない」と言ってきたそうだ。
「友達に対するのと同じノリで誘ってしまってすみません」と謝ってくれた。
いえいえ、光栄です。


年齢で言ったら、お母さんであっても不思議はない。
でも、年齢じゃないんだな。恋人や結婚相手候補じゃないから。
人と人のつながりなんだな。


また何かあったら、言ってね。都合がつけば、いつでも聞くよ。
――この人は、わたしが飲んで欲しくて同じように誘うときはつきあってくれないだろう。でも、まぁ、よい。


この日はごちそうしてくれた。
「僕は正社員なんで」と言ってくれたのと、何軒もはしごして出してもらうのも悪い気がしてきたとき「佐柳さんにはそれだけの価値があるんで」と言ってくれたのが、嬉しかった。


ありがとう。ごちそうさま。

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