Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

11/25 散策しながら話を聞いてもらう


ランチの後で、「これからどうしますか?」と大毬さんと話し合う。
候補は、庭園風の公園と、川沿いをゆっくり散策できる散歩道。近い方でいいかな、と庭園風の公園へ。


大毬さんが案内してくれる。歩きながら、少しずつわたしが話をする。
前回会った後で、大毬さんは「もっと佐柳さんの話を聞けばよかったです」と謝ってくれた。「佐柳さんの仕事観について伺うはずが、ちゃんと聞かず、自分の話をして終わってしまった」と。
いや、「観」というほどの考えはないので、全然いいですけどね。「最近考えたことがある」と言っていたのは、実際に転職活動を少し始めてみたらいろいろ発見があったということなので。そんなすごいものではないのです。
でもまぁ、そう言ってくださったので、今度は気を遣わせないように自分の話もしようと思っていた。
じっくり座って話すほどのこともないので、公園散策はちょうどいい。


公園まで歩く道々、求人を探してみて分かったことを話す。自分が勘違いしていたことや、自分が知らない間に世界は変わっていたこと。
大毬さんは自分の経験からいろいろな情報をくれた。なるほど。


公園に着いた。立派な日本家屋にあるような門をくぐると、広々とした庭園が広がっていた。個人宅だったんだよね――こんな広大なお庭を持っていたなんて、すごい。


「紅葉してますね」
「まだちょっと早いかもしれないですね」
「今年は長いこと暑くて、急に寒くなりましたから、どう紅葉するんでしょうね」
「もみじは、日陰では紅葉しないらしいですよ。日が当たっているところは紅葉するけれど、森の中のようなところでは紅葉しないそうです」
「確かに、あの辺りのもみじは上の方だけ紅葉してますね。木に囲まれて日が当たっていなさそうな下の方は緑のまま」


園内は清流が流れていて、心和む風景だった。
庭園内のあずまやで、少し座ってお話する。


もし本当に転職するとしたら、どういう仕事をしたいか。したい仕事とは別観点で、どういう働き方をしたいか。
大毬さんは的確にアドバイスをくれた。わたしも分かっているつもりだけど、改めて言われると「そうだよなぁ」と思うこともあった。わたしが知らないこともあった。


聞いてくださって、ありがとう。


それから邸宅を見学して、出ることにした。
こんなお宅で、西洋音楽を広める仕事をしていた当主は、どういう思いで仕事をして、どういう生活をしていたのかな。
どんな家族の物語があったのかな。


そんなことを考えながら、公園を後にした。
次は、また飲みながらお話を聞かせてください。飲みながらなら、ずっと話を聞いていられる。


To be continued…



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