Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

11/25 韓国料理ランチで話を聞く


「会いたいね」と話しても、離れてしまうとなかなか会えないものだ。そのままになってしまう人もいる。
学生時代の友人、大昔の職場の人、職業訓練校に行っていた半年ほどの期間に知り合った人たち、仕事しながら通った通信制の大学で友人になった人、今の職場を辞めていった人たち。


大毬さんとは、今も続いている。でも、長いわけではない。まだ大毬さんが職場を去ってから、2年だ。いつまで続けられるかな。


大毬さんが職場を去ったのは、まだコロナ禍真っ最中だった。だから、去ってから再会するまでに5ヶ月ほど経ってしまった。
「新しい職場に慣れた頃に」と約束していたが、その時が来てみると新型コロナの感染拡大の第n波が来て、大毬さんは新しい仕事もリモートになり「外出は自粛するように」と会社要請。「そう言われてしまっては、オープンエアでマスクをして会うとしても、行きかねる」となってしまった。仕方ない。


コロナ禍がだんだん終わりに近づいて、人と会うことも少しはできるようになってきた頃から、大毬さんは新しい職場での仕事にも慣れ、頼りにされるようにもなり、忙しさや責任の重さで疲れがたまり始めた。どんな職場にもストレスはある。でも、話を聞いていると、ちょっとストレスがたまりそうな職場かな。その上、責任感の強い大毬さんは、顧客に対しても強い思いを抱いて接するので、会社のやり方に疑問を感じることも増えた。また、パートタイマーとして働く上で頼りにするフルタイムの社員たちが、会社のやり方についていけなくて次々と辞めていくことにも疲れるようになった。心も痛むし、新たに移ってきたり雇われたりしたフルタイムの人は、分からないことを大毬さんに聞く(何人かいるパートタイマーの中で大毬さんが一番週当たりの出勤日数が多いから)。
というわけで、大毬さんは疲れ果て、「会ってゆっくり話したいですね」とLINEなどで話すのだが、休みの日はたまった家事と休息で終わってしまうと言う。特に、休息に関しては、1日出かけて1日休めば回復するというわけにもいかず、土日であってもなかなか出かけることもできないでいた。


わたしも同じかな。
だから、「近いうち会いましょう。話したいことがいっぱいあるんですよ」とLINEで言い合うが、実際に会うまでには時間がかかる。そんな時期が続いていた。


でも今回は早かったな。10月に会ったので、11月に会うというのは2ヶ月連続。
それほど話したいことがあるのか、少し疲れが楽になったのか。


この日は、大毬さんが前に感動していた韓国料理の店に行くことにしていた。
「参鶏湯があったかくて、鶏肉がほろほろで、食べていたら本当に癒されて、なんでこんなに癒されるんだろうと思ったんですよ」というお店。
大毬さんは石焼きビビンバにすると言い、わたしは大毬さんがそれほど絶賛する参鶏湯ではあるが、ユッケジャンにすることにした。激辛は苦手だとよく言うが、ユッケジャンは好き。つまり、辛いものが苦手なわけではないのだ。


ユッケジャンは辛かったけど、おいしかった。
今度、心が弱った時、参鶏湯を食べに来てみよう。
「ぜひそうしてください」と大毬さんに言われながら店を出た。


お店は人気で、次々人が入って来た。
予約はできないとのことで、開店すぐくらいに着いたかな。もう少し遅かったらテーブルがなくなっていたかも。


ランチセットの提供を待つ間、大毬さんは会社の話をしていた。相変わらず大変そうではあるし、大毬さんが是認できない理不尽さや営業上の疑問はあれど、以前より状態は良さそうだった。
猫舌のわたしが熱いユッケジャンを食べ終えるのに時間がかかる間、大毬さんは仕事の話を聞かせてくれた。


わたしと大毬さんは、仕事の話をすることで繋がっている関係だ。お互い仕事で思うことがいろいろあり、仕事上の価値観が似ているらしい。もちろん、まったく同じという人はいないから、完全に一致するものではないのだろうけど、似ているので話しやすい。こんなこと言ったらどう思われるかな、という遠慮をあまりしなくていいからだ。
ちなみに夫にはまったく遠慮なしに話せる。あまりに無縁で、何を言っても反対されない。反対するほどの知見がない相手に話すというのもいいものだ。まぁ、聞いてもらうというよりその場にいてもらうだけで、たいして聞いてくれてないとは感じるが。……議論や反論よりは全然いい。


ランチでお腹はいっぱいになった。
「この近くに公園がありますよ」と大毬さんが教えてくれる。「15分くらい歩くと、川沿いに散歩できるところもあります」
――15分歩いて、さらに川沿いを散歩して、また15分歩いて戻るのはちょっと遠いかな。
公園にしませんか。


そして、大毬さんとわたしは、韓国料理のお店を後にした。
そういえば、マッコリはほとんど飲んだことがなく、乳白色の色合いが甘いお酒を思わせて敬遠していた。ジンジャーマッコリカクテルを注文してみた。ジンジャーにしてよかったように思う。おいしく飲めた。
ごちそうさまでした。



リンク

×

非ログインユーザーとして返信する