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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

2023/10/21 中野シトラバ巡り① 新井薬師にお参り


大毬さんと会う約束をした。
わたしたちは仕事にまつわるいろんな話をしたくて会うことが多い。


この時は、わたしより大毬さんの方に話したいことがたくさんあった。わたしは、転職を考えていて、その活動には悩んでいた。が、もはや今の職場での納得のいかないことや、賛同できないことはどうでもよくなっていた。


大毬さんが来やすく、また自分が行ってみたい店を選定しようと考え、新しくできたらしいシトラバ系列のお店をメインに考えることにした。
仲が良くても話が合っても、丸一日話し続けるのは、なかなかだ。だから女子同士はよく、ショッピングしながらとかイベントを楽しみながらとか、観光しながらなど、話がしやすい環境で会う。だが、大毬さんとの場合はじっくり話したいことがある。頻繁に会っている、たとえば職場の同僚だったりすれば、昼休みを一緒にとって話し、その日の帰りにもご飯を食べて話したりできるが、わたしと大毬さんはもう同じ職場ではない。だから、1日で話し尽くすには、長い時間が必要だ。わたしはちびちびゴクゴク飲みながらなら、長い時間も平気。長くいるつもりで店を考えた。


まず新しい店舗、ピッツァーシトラバ。それから、中野シトラバに移動してさらに話す。とにかくこの2店でゆっくりしよう。


大毬さんはきちんとした人なので、約束には早めに来る。わたしも少し早めに着くように努力したが、やはり大毬さんにはかなわなかった。
それでもピッツァーシトラバの開店時間前に店に着いた。
「ちょっと早いですね」
「この近くに新井薬師がありますよ」
あ、そうなんだ! 大きなお寺として有名な新井薬師。
大毬さんが「行ってみますか?」と言ってくれたので、初の新井薬師詣でをすることにした。


確かに、ピッツァーシトラバからほんの1本離れた通りくらいに、新井薬師があった。
へぇ。


ゴールデンウィークの武蔵御嶽神社の凶のおみくじをずっと引きずっていたわたし。
新井薬師のおみくじを引いてみることにした。
実は大毬さんはクリスチャンだが、お寺の門をくぐれないということはおっしゃらない。ひとつの場所として、新井薬師の静けさを一緒に味わってくれた。
境内は静かで落ち着く空気に満たされていて、正しくはおみくじとは言わないのかもしれないが、厳かな気持ちで読んでみる。なんかちょっといいことが書いてあって、救われた気になった。


散策して、ベンチに座って神意の言葉を読み、秋らしい空気に浸り、「そろそろ開店時間ですね」と新井薬師を後にすることにした。


続く

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