わたしはBeer Best Friend Foreverだと思っている友人が大好きだ。
Beer以外でもBest Friend Foreverだと思っている。
でもその友人は女性ではない。
他にも大事な飲み友がいる。でもその友人も女性ではない。

人によっては眉を顰める。異性の友人が認められない人、友人の範囲を超えているのではないかと思う人。女性の友人で「でもさ、私の旦那に女性の友達がいたら許せないよ」と言う人もいる。わたしに対しては好意的でも「まぁ、あたしだってさ、自分の彼氏や旦那が女の人とふたりで会ったら、え？と思うよ」後者など、わたしに呆れながらも付き合ってくれる職場の友人で、わたしの飲み方は何度も見てるから、相手から女性として見てもらえないだろうと心底知ってる。でも、そう言う。ま、この人の場合は、「自分の旦那があんたと飲みに行ったらそうでもないだろうけど、他の知らない女の人はね」って意味かもしれない。
「うちの旦那がさ、休日に会社の人に物を渡すために会うって言うから、それおかしい！って言った。なんで休日にわざわざスタバで会うの？って言って怒った」と言った人もいる。

異性との友人関係を男性に話すときは、あまり非難されないように思うのだが。日本の女性たちは、（20代10代は分からないが）モラリストであり、性別での判断が抜けきれない。たぶん、ジェンダーをなくそうと努力している人でさえ、そういう気持ちがあると思う。
意地悪なわたしが顔を出す。たとえば、こういうのあるよね。「将来はパイロットになりたい」「家の中を綺麗にしたり料理を作ったりするのが好き」――今、どういうイメージが頭に浮かびましたか？ 最初の子が男の子とは限らないし、次の子が女の子とは限らない、固定化された性別が頭に浮かんだならジェンダーについて考えてみましょう。そういう活動を熱心にしている方が、自分のパートナーが「今日は友達とふたりで会うんだ～」と楽しそうに出かけていき、それが異性だったら？（正確には、パートナーの性的嗜好に合う性別の人だったら？）なんでふたりで遊ぶわけ？って思わないかな。思わない人はジェンダーがない。立派な活動を立派に続けていける人。
自分のパートナーには異性の友人を持ってほしくないと思うのは自由だと思う。でもそれは、モラルの問題ではなくて、カップルとしての問題だと思う。「私は自分のパートナーに異性の友人を持ってほしくない考え（感情）があるので、しないでほしい」と話し合うことだけど、「ありえない、だって当たり前にそんなのダメじゃん」と思うのだとしたらそれはその人の価値観やモラルなんだと思う。
社会によっては、それが当然のモラルとなっている国や地域や文化があると思う。つまり、日本もそういう国ってことか。なら、まあ、仕方ないか。

でもさ、そういうリレーションシップもありだよね。
アメリカドラマで性別関係なく、普通に友人同士にしているように見えるのって、いいなぁって思う。まあ、現実にはそこで問題も起こるのかもしれないけど。
非難するような目で見られると、いつも思うのだ。

結局、解決策は、お互い嫌なことは相手にあえて知らせないこと。
それが一番いいのじゃないかな。という最近の結論。（まあ、前からそう思ってはいたけど。）

わたしは異性の友人と出かけることは夫に言う。
でも、そこでどれだけ楽しかったかは、適当に間引いて言う。憤慨したことや、気に入らなかったことは愚痴として言ったりする。
相手が自分以外の人とものすごく楽しく過ごしてるっていうのは、わたしもマイナスに捉えることがあるからだと思う。同性同士の友人でも、わたしといるより楽しいのだろうと思うと微妙かもしれない。
そんなわけで、お互い知らないのが一番平和だ。

でも本当は、友人は友人として、同性のベストフレンドで自分には入り込めない世界があるのも、異性の友人で自分以外の異性と過ごすことがあるのも、ただの友達であって夫や妻である自分とは違う、と認められたらいいのにな。

認められない場合に、それが男性側より女性側の罪として断罪されるのも、ホントめんどくさい。しかし、多い。日本はやはり、アジアなんだな、なんて思っちゃう。

つまり、こういう考え方。
男性はいいのだ。女性と友達でも。ホントはよくないけど、仕方ないのだ。男はそういう生きものだから。女性はダメなのだ。女性は決まった異性以外との交際をするなんて、誘惑しているか、色欲がありすぎるどうしようもない女のどちらかだから。
……そう思ってるってことになるよね。行動を見たら。

男はみんな、女を見ると欲情する。――そんなわけないじゃん。
夫以外の男にどんな意味であれ魅力を感じる女は、色情狂。――そんなわけないじゃん。

はぁ～。