2021年度、緊急事態宣言は延長に次ぐ延長。蔓延防止重点措置も延々と続く。
7月30日に8月31日まで延長と発表されたが、8月17日にはさらに8県追加された上9月12日まで延長と決まった。9月12日が近づいたら、また延長なんでしょ？という気運も高かった。（実際に9月30日まで延長された。）
どこかにお出かけしますか。究極のプライベート空間と言われる「車」で、またドライブでも？

シキさんが以前に「新潟にもクラフトビールはあるし、新潟駅には日本酒飲み比べができるところもあるそうだ」と言っていた。それもいいなぁ。
しかし、ドライバーであるホッシーさんの意向が重要だ。前にホッシーさんに「福島にもクラフトビールがあるらしいので、行ってみたい」と言ったとき、ホッシーさんはあまり興味を惹かれた風ではなかった。帰省の際に通るらしい。また、何かの話のときに「新潟には友達と行ったことがあるから、行ったことのないところに行きたい」と言っていたこともある。「群馬には行ったことがないので、行ってみたいんですよね」とも言っていた。
そう言われて、以前に群馬を検討して、ここに行ってみたいと思うところを見つけた。嬬恋(つまごい)にあって、ご夫婦で小さく営んでいるブルワリーということだった。しかし、日本全国、感染拡大に戦々恐々としている最中(さなか)の今、営業しているだろうか？ ネット情報を見ても、営業が確認できなかった。

どうしようかなぁ？

漠然と考えているとき、『うしとらブルワリー』のFacobookを思い出した。「8月のテイクアウトは何日と何日」というお知らせが載っていたのだった。調べてみるとなんとか電車で行けそうだった。MAPで見ると自治医大駅という駅があり、そこから徒歩20分くらいで着きそうだ。行ってみたかったが、暑さが苦手なわたしが8月にそこまで行くのはきついと思った。それに、持ち帰るのが大変だ。重いグラウラーを持って行き、ビールを入れてもらって徒歩と電車で帰って来なければならない。
それ、ドライブで行ったらどうかなぁ？
みんなで行けば、買ってその場や車の中で飲み切れるのじゃない？

ホッシーさん、ドライブの目的地、栃木はどうですか？
ホッシーさんは、「栃木は私、行ったことないです。栃木ですか」と好感触だった。
では、栃木近辺で考えてみましょう！ “いつメン”たちに打診したところ、淡々と「それもいいかもしれない」というような反応。男性ってそんなものかな。
観光で寄りたいところ、ありますか？ 行きたいところが思いついたら、教えてください。とグループLINEに連絡。
言い出しっぺだから、近辺を検索して「星宮神社というのがあるらしい。行ってみたい」とLINE。
他の人たちは、いちいちLINEで発言しなくても、顔を合わせて話が出たとき話していたのかもしれない。

いよいよ日程が近づいてきたので、集まって詳細を相談したい。
外でお酒が飲めない時期でもあり、食事として中華料理を食べながら相談することにした。

お店に着くと、入口付近に水をたたえた甕(かめ)のようなものが置いてあり、金魚が泳いでいた。暑い夏に、涼しげで、なんて素敵。
わたしたちは広いテーブルに案内された。まぶしいくらい真っ白なテーブルクロスがかけられている。わたしはそそっかしいから、汚さないように食べなきゃ。

何を食べようか迷ったけれど、シキさんとタカさんがあんかけ五目そばにしたので、わたしも同じものにした。もともとあんかけ焼きそばが好きなので、人が食べていたら羨ましくなるに違いない。
ホッシーさんは天津飯。ケイさんは麻婆豆腐にしていた。麻婆豆腐は「辛いですよ」とお店の人が言っていた。

ホッシーさんはお酒と辛いものが苦手。わたしは激辛は得意ではないけれど、普通程度の辛いものなら好きだし、多少辛くても食べられないことはない。しかし、ホッシーさんは本当に苦手なのだ。辛いといっても少しくらいかな？と思うものも、辛くて口がひりひりすると言う。
仲の良いケイさんが頼んだ麻婆豆腐なので、「味見してみる？」と聞かれてホッシーさんはちょっと食べてみていた。ホッシーさんには冒険家の一面もあるのだ。ビールやその他のお酒についても、少し飲んでみようとしたりして、冒険する。
麻婆豆腐はというと――ひと口食べて、「うゎ、辛い！」とホッシーさんは目をぎゅっと閉じて、つらそうな表情をした。本当に辛かったんだな、と伝わってきた。

食事の前と後に、栃木で行ってみたい場所などを相談。
でもそれほど長い時間ではなかった。相談も必要かもしれないけれど、骨子(こっし)が決まればどうにでもなる。みんな、久しぶりに集まれたので、楽しく過ごすことの方を大切にしているように見えた。

せっかく中華レストランに来たのだから、餃子も食べないと！ 餃子は栃木でも食べたいし、予習だね！

食べ終わって、20時頃、駅ビル内のスーパーのビール売場でビールを購入。各自、これを飲みたいと思うものを1本ずつ選んで買った。わたしは『常陸野ネストビール』〈モザイクホップラガー〉にした。この頃のお気に入りだった。
1本ずつで足りるかな？ わたしは、たまたま目にしたミニボトルを買うことにした。外国の若者たちのパーティーでよく使われると書かれた、一気飲み用ミニボトル。「ショットで飲む」という感覚で、このミニボトルを開け、頭を反らせてクイッと一気に喉の奥に流し込むのだそうだ。マスクを外す時間も短くサッと飲めて、コロナ禍の「今」にぴったりでしょ？ということらしい。

休憩スペースでビールを飲んで帰りましょう。休憩スペースは21時で閉鎖される。最大でも1時間くらいの二次会というわけ。

辛いけどおいしい自慢のひと品という麻婆豆腐にも挑戦したホッシーさん。アルコール度数の高いわたしが買ったミニボトルにも挑戦。
3種類買って、みんなで少しずつ飲んだが、シキさんタカさんは「甘い」という感想。甘すぎるし、おいしい甘さでもない、というような感じで、あまりたくさん飲みたくなかった様子。ホッシーさんは、「お酒！」という感想で、お酒すぎてひと口以上飲むのは無理という感想らしかった。

1時間なんてすぐに過ぎ、警備員さんが最後の見回りにやって来た。21時になったら全員帰ってもらい、施錠するのだ。「まもなく閉めます」と伝えて回っている。
はーい。出まーす。

栃木ビアドライブ、楽しみ！！
今日はお疲れさまでした！ また明日！！ おやすみなさーい。