『Two Fingers』の後は、『スナークリキッドワークス』に行くつもりだった。しかし、ここでわがままを言ってお願いしてしまった。
『BELG AUBE』という店で一杯だけ飲みたい。

『BELG AUBE』はベルギービールのお店らしく、東京芸術劇場の中にあるのだそうだ。池袋のビアバーを検索していて、こんなところにそういうお店があったのか、と知った。
どうしても行きたいと思ったのは、〈セリス・ホワイト〉があるとネット情報に書いてあったから。

〈セリス・ホワイト〉のことは、以前にBBFFシキさんから教えてもらった。「ベルギービールを飲みに行こう」と話していたときのこと。ある意味、ヒューガルデンの原型のようなビールなのだそうだ。
日本でも昔からよく見かける〈ヒューガルデン・ホワイト〉というベルギービールがある。〈ヒューガルデン・ホワイト〉は、ピエール・セリスによって生み出されたが、彼の醸造所は火事によって被害を受け、結局醸造所を手放すことになってしまった。〈ヒューガルデン・ホワイト〉は醸造所を手に入れた会社によって造られ続けたが、味わいは変えられていった。ピエール・セリスは諦めず、その後〈セリス・ホワイト〉を創り上げたという。
〈ヒューガルデン・ホワイト〉と枝分かれしていったようなビールなのだそうだ。
シキさんとの思い出のビール、第二の家族の中で家長シキさんの長男のようなタカさんに、一度飲んでもらいたい。

「一杯だけ」とお願いして行ってみると、お店は東京芸術劇場の入口を入ってすぐのところにあった。
行く前にケイさんが「行くなら間に合うかどうか微妙ですね。観劇していた人たちが出てくる時間になると（店に）入れないかも」と言っていたが、それは当たっていた。
わたしたちは最後の1席に滑り込むことができた。店にいる短い時間の間に何組も「満席です」と断られていたので、運が良かった。

しかし、ビールについては運が悪かった。〈セリス・ホワイト〉はメニューになかった。
またやられた！！ ネット情報は当てにならない、電話して確かめないといけないのだ！ なのにまたしてもやってしまった！！！
しかも公式サイトのお知らせですらない。ネットライターによる紹介記事だったのに、なぜ置いてあるビールのことまで信用してしまったんだろう。ネットライターさんの書いた楽しい記事は、その時点での話。
自分のバカさ加減にショックを受ける。何度こういうことを繰り返せば学習するんだ……

注文はLINEからというシステムで、それも面倒だった。（そして、後日、LINEにページができているのでお知らせなどが届いて、たくさんのお知らせやトークルームの管理が苦手なわたしはうんざり。）
しかし、次々断られているお客さんたちがいる。最後の席をわたしたちがいただいてしまったから。
せっかく座ったしね、と1杯だけ飲むことに。
3人でビール2種とムール貝。

目的を果たせず、自分は残念。ふたりにはつきあわせてしまいながら、「なかったー」ということに。ごめんなさい、タカさん、ケイさん。

では、次のお店にLet’s Go！です。

To be continued…