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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

ラストスパート⑥ Two Fingers


先週は高円寺ビア巡りに行った。もう1回土曜日を使えるので、どこに行こうか?


いつのまにか、意外にクラフトビールのお店が増えていた池袋はどうだろう?
そうと決まったらどこに行くか? 外せないと思うのは、SNSで何度か見かけた『Two Fingers』、やはり醸造所併設で醸造したてを飲んでみたいから『スナークリキッドワークス』、池袋に3店舗もある『BEER PUB CAMDEN』はハンバーガーが有名な東口店にしようか。
その他、候補リストを見せると、タカさんが「『Smoke Beer Factory』に行ってみたいですね」と言った。
「どの店舗に行きます? 大塚、要町、椎名町。大塚にあるから、前に大塚のオクトーバーフェストでお店が出てたんですね」
「あの、駐車場でやっていたやつですか」
「そうです」
「あのときもバーガー食べましたよね」
「ミッケラーのですよね。カムデンのバーガーはまたちょっと違うと思います」


開店時間を調べ、早めのお昼な時間帯から行くことにした。タカさんは、先週のカレーから始まったお腹いっぱいビア巡りがあったからか、「この時間からなので、何も食べずに行きます」とLINEで言っていた。
でも、カムデンに着いたのはもう夕方だったので、逆にお腹すいたかも。


ま、とりあえず、最初は『Two Fingers』から!


池袋に着いて歩いていく。少し歩くようなので、すぐに着かなくてもゆっくりのんびり歩く。池袋の通りは、駅前はごちゃごちゃしていて、離れるにつれ、昔ながらのお店みたいなものが増えていった。老舗というのではなく、昭和後期風だったり、平成前期からありそうなお店だったり。


TWO FINGERS 着いたー!
外に自転車が何台も停めてあって、地元感あるなー。開店してそれほど時間は経っていないと思うけれど、もうお客さんがたくさん入っているのかな?
池袋駅を出るとき、お店には連絡している。「席はありますよー」と言ってもらったので、急いでやって来たのだが。



SNSで知らされていた通り、クラフトビールとけん玉が好きな店主のお店らしい。壁にはいくつものけん玉が飾られていた。


コンクリート打ちっぱなしみたいな店内。こじんまりした規模で、お店のおふたりと距離が近い。わたしたちが入って行ったとき、外国人らしい男性がひとりでお店を切り盛りしていて、わたしたちがもうそろそろ帰るかな?という頃、日本人らしい女性が接客に加わっていた。ふたりともビールに詳しかった。


タップリストには、スタイル・ブルワリー・ビール名・UNTAPPDでFLAVORに入れそうな特徴・ABV・値段が書かれていた。分かりやすい。特にフレーバーやアロマなどを書いておいてくれると、知識の苦手なわたしでも分かりやすい。


わたしはお店の方に「今日の最初の一杯だとしたら、どれがお勧め?」を聞いて、2番にした。〈FOUR CARD〉、スッキリ飲めた。確かに最初の一杯にいいかな。
お店の方は、すべてのビールについて的確で簡潔なコメントをしてくれた。どう飲むとおいしいか、自分はどう思うか、お客さんたちの反応や評価はどうか、など豊富に語ってくれる。でもそれが、長々しくなく、その上早口で、時間を取らない。


ケイさんは「殻付きアーモンド」というのを発見して、注文していた。
「殻付きのアーモンドなんて、初めて見た」
まんまるだった。切れ目が入っていて、小さなへらのようなものを入れてパキッと割る。(あー、これ、Vector Beerの栓抜きなら一石二鳥なやつだな、と心の中で思う。)
厚切りのベーコンも注文。かなりしっかり焼いてあって、おつまみにいい!


UNTAPPDの記録を見ると、その後、『STONE』の〈Ruination IPA〉を飲んだらしい。大変気に入ったらしく、4.50をつけている。次のビールも4.50だ。
最後に皆で分けたバレンタインセットも、マスターの言うとおりで、飲み方やお客さんの反応も聞いたけど納得だった。
このお店に来て、心から思った。なんというか、腑(ふ)に落ちた。自分の好みのビールを置いてくれる人がいるお店は、間違いない。そういうお店がもしそう遠くないところに見つかったら、いついかなる時でもすべておいしいのだ。
あー、いいなー。こういうお店が近くにあってほしい



ところでバレンタインセットとは。
『AMAKUSA SONAR BEER』(SNS見てると、このブルワリー最近急上昇だったよね)、2種のビールを楽しめるセット。〈ハートfullfullフルーツ〉と〈チョコっとDOKIDOKIバレンタイン〉。フルーツの方はクランベリーやラズベリーのフレーバーがあり甘酸っぱい。チョコレートの方は、チョコでスムーズ。
お店の方曰はく、どちらもそのまま飲んでおいしい。混ぜるとまた違う味わいになる。混ぜる比率は、お客さんによって「5:5がいい」という人もいれば「6:4がいい」「1:9がいい」とさまざま。


これを頼んでみて、ミックスを試してみたところ――これは混ぜるとすごい! 甘い。おいしい。
サワー寄りにしたければ赤いのを多めに入れればいいし、チョコレート寄りにしたければ黒いのを多めに入れればいい。どの比率でもそれぞれに楽しめるけど、全部入れちゃえ!と最後は半々になった。
全部ミックスしてしまうと、とにかく甘さが濃厚で、わたしたち3人の感想は同じ。「マシマシ並み!」
栃木で『うしとらブルワリー』の黒、〈マシマシ〉をテイクアウトして道の駅で飲んだときのあの感じ。濃い!とろりとしているかのような濃厚感。あれに似てる!
もう笑うしかない濃さ。


こんな話をその場にいる全員が理解できるなんて、すごいことだな。「マシマシを思い出す」「マシマシ並みですね!」と言い合えるなんて。


なんていい仲間ができたんだろう。
BBFFシキさんがきっかけを作ってくれた。ありがとう。そしてわたしも努力した。絆は強くするために水をやって世話をして育てなきゃならない。愛だって友情だってその他のつながりだって、育てる努力をしなきゃならない。わたしも頑張った。“いつメン”たちは、わたしの変なところも行き過ぎた部分もとがめず流してくれる。彼らも努力してくれる。


みんな、大好き。ありがとう!!


To be continued…


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