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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

友達とたまには ①コロコロさんとはしご


友人に連絡を取ってみた。実にすごい山の猛者(もさ)で、登山界では知る人ぞ知る人物。でも面白キャラで、自分の貧乏生活をネタにしたり、ナイーブな心の内を漏らしたりして、登山以外の投稿もウケている。コロコロさんという名前にしておく。
コロナ禍になってから会っていないように思う。とすると、もう3年くらい経つってこと? 何ヶ月か前に会おうとしたのだが、会う約束をした矢先、新型コロナの感染者数が激増し、大事を取って約束を取りやめた。生活圏も違うし、彼にはたくさんの友人知人がいるので、迷った末に延期することにした。
ものすごく久しぶりに会うが、顔はしっかり覚えている。たまにLINEで「どうしてる?」と聞いたりしていた。半年に1回くらいかな。


待ち合わせ前に、ちょっとだけ時間があったので、こっそりひとり飲み2杯。えへ。


久しぶりに会うけれど、わたしはもう山に登っていないし、話のタネがそんなにあるかな? コロコロさんの近況を聞いたら終わってしまう気がするな。
会うのはわたしが普段からよく使う土地なので、じゃあ、わたしのいつもの店を紹介がてら、はしごするか!


駅改札で待ち合わせた。わたしは顔を覚えていたが、コロコロさんはわたしの顔を忘れていたらしい。まあ、仕方ないか。ずいぶん時が経ったからね。


「久しぶりー!!」「久しぶりー!!」と挨拶しあい、「今日は3軒はしごするよ!」と宣言。
「えー、3軒? そんなに飲めないよー」
「1軒ごとは1杯か2杯だから、大丈夫。『YEBISU BAR』行ったことある?」
「ない」
「じゃあ、まず『YEBISU BAR』に行こう!」



『YEBISU BAR』は改札からすぐだ。コロコロさんの先を歩いて案内していく。ここがお店だよ!
「えー、お洒落だねー。こんな店があったんだー」
「何年か前にできたんだよ」
長居しないつもりなので、スタッフのお姉さんに「カウンターでお願いします」と伝える。カウンターは全席空いていたので、わたしのお気に入りのえびすさんの陶器人形があるところに座る。
席に座りながら、コロコロさんに説明。「軽いものを頼んでおつまみにしながら、1杯くらい飲もう」 コロコロさんは前職を辞めて雇用保険受給中だったから、あまり高くなりすぎないようにしたい。YEBISU BARのフードは、「おいしく」であり、同じ値段で「大量で満腹」となる激安居酒屋とは違う。


お互いに1杯ずつ選んで、久しぶりの出会いにかんぱーい!
コロコロさんは店内を見回し、「あ、ここ、ライオンか! 昔、新宿のライオンによく行ったよー」と言う。確かに、ライオンと系列は同じ。
でもコロコロさん、後日、山のSNSに「ライオンに行った」と書いていた。いや、YEBISU BARだよ。


ゴルゴンゾーラのマカロニパスタといった感じの料理を頼んで、おつまみにする。お酒に強くないコロコロさんが1杯を飲む間に、わたしは2杯飲んだ。エビスバーアプリにスタンプをもらう。
「えー、そんなのあるんかー」とコロコロさん。


さて、飲み切ったので、次に行こう。こっちだよ! と『ビール工房』へ。
途中、『リンツ ショコラ ブティック』に立ち寄る。「わー、何ここ! 男ひとりじゃ入れないとこだなぁ~」 キラキラする包装紙にまぁるくくるまれているのを見ているだけでも、わくわくするでしょう?



『ビール工房』に着き、レジでビールを注文し、カウンター席に並んで座る。わたしは〈グラスホッパーIPA〉をメガサイズで。コロコロさんは迷って眺めていたが、〈狭山茶ビール〉にしていた。
まずは乾杯! しかし乾杯したらすぐ、わたしは「ちょっと買い物してくるね」と『カルビープラス』へ。コロコロさんには〈ポテりこ〉を体験してもらいたい。お酒が得意でもないし、クラフトビール好きというわけでもないしね。コロコロさんにとってのここでのメインは、ポテりこ!と勝手に思っている。


〈ポテりこ〉はコロコロさんに大変好評だった。
「何これ、うまい! こんなうまいものがここにあったなんて! 全然知らなかったよ」
「東京駅とかにもあるんだけど、ここにあるなんて意外でしょう?」
「どこにあるの?」
「ここを行ったところの奥にある。いろんな商品も売ってるし、これはサラダ味だけどチーズ味のポテりこもあるよ」
「ちょっと行って見てくるわー」


席を立って出かけていったコロコロさんは、チーズ味のポテりこを買って戻ってきた。
「すごいね。いっぱいいろんなもの売ってたよ」
後日、この日の体験を全部SNSに書いてくれていたが、チーズ味よりサラダ味のほうが気に入ったらしい。わたしも同じ。


ごちそうさま!
ここでも1杯だけにして、最後は『PINE』でクリームリゾットを食べて帰ろう!



ラストはお気に入りのクリームリゾットとラザニアがあるお店、『大衆ビストロPINE』にご案内。ちょっとずつ食べているから、大量に食べなくても大丈夫だね。
クリームリゾットは大盛りができるというので、大盛りにしてもらう。


「何これ、うまいねー」
コロコロさんは表現がテンション高くて、周りも楽しくなる。山仲間たちにも人気なのって、そういうところなんだろう。
翌日のLINEで「SNSに書いたら山記事のときより反応がよくて複雑な気分だ」とわたしを喜ばせてくれた。ありがとう。喜んでくれて、そして楽しい記事にしてくれて。「穴子のフリット、激うま」とも言っていた。最後に注文したやつね。気に入ってくれてよかった。


店を出た歩道で、コロコロさんは言う。「ここからバスにも乗れるんだー。俺、歩こうかな。この店さー、バスから見えるから気になってはいたんだよねー。うまかったよー。食べすぎちゃったから、歩いて帰ろうかな」
うん。わたしは駅方向だから、ここでお別れだね。


楽しかった。また会おうね!
おやすみなさーい。

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