超 宝物の日 2軒目
昨日からまだ話は続いている。
さすがに明日のおまけで最後。
それで、約束したとき言われたのだ。
「では、店が**時からなので、2時間として夕方には帰れますね」
「はい。わたしはそのあと、ちょっとひとり飲みしていこうと思います。この前行ったら臨時休業だった***に行ってみようと思います」
「へぇ。それは思いつかなかった。確かに遠くないですね」
またしても予約までしていただく。恐縮。
でも女の子扱いは嬉しい。
ジュンサイ、おいしかった。
鶏肉もおいしかった。
あと、わかりにくいけど、後ろのほうに牡蠣がある。
つまみもおいしい。
――でも、わたしが食べる人間だから合わせてくれて、頼んでるのかも。
だって、普段飲むとき食べなくても平気な人だと思う。
恐縮。
ここは念願の店。
だって、しょうゆ顔さんと前に来ようと思ったことがあったんだけど、店が土日休みにしていた時期だったので、来られなかった。
それから一人で来ようと思ったけど、土日の昼と考えると、昼営業は定食なのだ。つまみで飲みたいよなー。
でもここまで夜一人で来るのはなー。
そして前々前回?
この日の相手とここに来たら、臨時休業。
満を持して来たら、臨時休業。
今日こそは、ラインナップの飲んだことないビール、全部飲む!
飲んだことがあるものは除き、本当に飲んだことないものは全部飲んだ。
しかも、お互いに1つずつ注文して味見しあうとかじゃない。
ちゃんと1人1杯飲んだ。
うどんも食べた。
気遣ってくれて、「そして最後にうどんを食べるんですね」と言ってくれた。
前にわたしが話してたから。
でも実は、夫と別の店で食べたのだ。
だけど言わなかった。女性としての気遣い。
気を遣ってくれたことに対して、「あー、実は食べちゃったんですよ、前に」とは言えないよね。
だいぶお酒が入ってるので、相手もいろいろ話す。
かなりパーソナルなことも、自分の思いとかも、普通に話す。
ま、それは、別にわたし以外の飲み仲間にもしてるんだろうけどさ。
ああ、幸せ。
楽しい日だった。
最後、別れた後、自分だけ別の店に入って1杯だけ。
今日の余韻に浸るため。
スーパーいい日だった。
いろいろな職場の嫌なことも、こんなふうに人生にいいことがあると減じられる。
明日が最後で、To be continued...