宝物の日、2軒目
昨日からの続き。
有名店に移動した。
前の店も有名店ではあるんだけど。
予約してないとなかなか入れない日も多いお店。
自分の行動圏からはちょっと遠いお店。
透明なガードが用意され、感染予防に努めてるお店。
入店は4人グループまで。それ以上のグループは入れてもらえないことになってる。
1杯、2杯、少しずつ酔ってきて。
アクリル板があってちょっと話しづらいんだけど、少しだけ横に紙を置くスペースを作って。
ちゃんとまとめてきたんだよね。
それって、感情的な話じゃなくて、あなたが専門家としてすごい腕の持ち主で、おかげでわたしはちょっと人生変わったんですってことが言いたくて。
そんなつもりはなかったろうけど、もう習い性なんだろうね。
普段でもできちゃうんだと思う。
実は自分もちょっとその世界を勉強してから、人の話を聞く態度が変わった。
ありがとう。
そんなつもりはなかったろうけど。
ありがとうとは言わなかったけど、「こんな結果が出ました」「それはあなたの心を突くひと言のおかげです」ってこと。
そうしたら、「あのとき自分はこういうつもりで言った」と。
え、そうだったのか。それは自分が受け取ったのとはちょっと違う意味だったんだな。
でも救われるってそんなものなのかもしれない。
わたしもときどき言われるもん。
「すいさんがこう言ってくれたから」え、そんなつもりで言ったんじゃないけどな。とか。
え、そう受け取ったのか。とか。
もがいている人には、それはきっかけでしかなくて、
その人自身の力で立ち上がるのかもしれない。
でもそのとき、たまたま必要な言葉をくれたこと、ありがとうございます。
ああ、これで今日の目的は果たせた。
でもやっぱり、これは昼間でよかった。
明るい時間帯に話したほうがよかった。
そして、帰る前に心を落ち着ける時間があったほうがよかった。
帰る前にひとりで心を落ち着けることもできるもの――
それから目的を果たした安心感でいろいろ話した。
「この店は本当に対策をしているんだと思いますね」と相手。「だからこんなチケットもあるんですよ」とネットを見せてくれる。
おふたりさま限定チケットで、料理と飲み物のセットをお安くしてくれるというもの。
その月いっぱい。
へぇ~
「わたし、一人でも来たいです」
――今から考えるとバカな言葉。そこそこ酔ってたからな。
そして、To be continued...