ひとり飲み②
もともとわたしは悲観的なところがあった。考えすぎてぐるぐるしちゃうことも多かった。悩みを抱えることが多く、でもそれを打開するために何かを変えたり行動したりすることが少なく、なりゆきで解決するまで鬱々考えこむ人間だった。子供の頃からそういうところはあったし、若い頃もそうだった。
もちろん100%ではない。人にはいろいろな側面があるのだから。
明るい人と言われることもあったし、社交的だと言われることもあった。いつも笑顔だと言われることもあったな。
何かに夢中になっていると、いろいろな憂いを忘れられる。わたしの人生は暇だったんだろうなと思う。
テストや受験に一生懸命頑張っていたら、それに気を取られているから悩んだりしている暇はない。
上を目指したり、やりがいを追求したりして、仕事に邁進していたら、悩みも仕事のことだったりしたんだろう。
子育てしていたら、疲れたり悩んだりしても、とにかく日々を進めていかなきゃならない。
フリーで請け負っていた仕事で、ある年、いわゆる干されてしまったことがあり、収入にも関わるし、担当の人からは嫌われているように感じたし、辛かった時があった。あの時はブログを書くことに夢中になって、干されている仕事については「自分のやることをやってあとは流そう」と考えることができた。嫌な思いは頻繁にしたが、流すことができた。
職場で思い悩むことがあって、またしても嫌な思いをしていた時期、資格取得を目指して養成講座に通うことにして、それに一生懸命になってやり過ごすことができた。週1日の演習講座に通っていて、それ以外の空いた時間に知識講座をオンラインで受けていた。夜や休日が知識講座の視聴に費やされるし、週1日は講座に行かなければならないので、悩む暇がだいぶなくなった。
前年2021年度のわたしは人生についても仕事についても、ずっと囚われている暇がなく、忙しかった。ストレスは高かったのだが、ビア友と過ごせる1年間を満喫しきるためにエネルギーを使い果たしていた。堂々巡りはするけれど、短時間で考えるように「0秒思考日記」をつけて整理していた。それで済んでいたのだ。
今年は手のひらからすべてがこぼれ落ちてしまって、からっぽ。
だからどこまでも時間がある。悩んだり、堂々巡りしたり、沈み込んだりする時間がたっぷりあるわけだ。
もう意欲ややり遂げる力が減退していて、何かを始めたり熱中したりできずにいる。わたしよりもっと年を取っていても精力的に行動している人もいるけれど、今のわたしはメンタル不調と体調不良が重なって難しい。そういうときに無理に「何かしなきゃ!」と焦ると逆効果になるので、現状維持。だからいつまでも堂々巡り。
やれやれ……
気が晴れないときに飲むと、爽快感より落ち込みを抱えてしまうから、今日はこのくらいの量にしておくか。ごちそうさまでした。
今は流れに任せよう。できるだけ。