人を支えるということ
身近な人や、親しい人を支えようと思ったとする。
その八方ふさがりの状況の中で、少しでも、明るい光が射すような時間を持てるように、支えたいと思ったとする。
励ましが役に立つ状態ではなく、たぶん負担になる。
癒せればよいが、できたとしてもほんの少しずつであり、たぶん癒しても癒してもまた傷つく。
ベストだなと思う対応に一番近い言葉を探すと「支える」って感じ。
でもそれは、支える側に求められるものがある。
イメージで言うと:自力で立っていられること。相手の重みを引き受けても、立っていられること。
必要かつ大事な要素を言うと:強さ 冷静さ 客観性 がまん強さ 継続性 粘り強さ
「優しさ」は、たぶん、もっとずっとあとのランキングなのだ。もちろんきっと必要なのだけれど、「まずそれ」ではない。
もっときついことを、まず求められる。
たぶん、それも、今のわたしを疲れさせている。
そうであれば、覚悟がいる。
支え始めてしまってからわたしが倒れたら、それは当人に影響する。悪い方向に影響する、たぶん。
だから、始めるなら覚悟がいる。
ああ――
どうかな。できるかな。
仕事ならできると思うけど、親しい人相手というのは自分を保つのが難しい。
そこに報酬はなく、相手は立ち直ったら、あっさりわたしなど見向きもしないかもしれない。感謝もないかもしれない。
気づきもしないかもしれない。むしろ、わたしを支えたくらいに思うかもしれない。
どうかな。できるかな。