Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

たまに出勤、自宅待機後半:日記1

5/6
連休最終日。
明日は、久々の職場。でも出勤じゃない。
自宅待機命令の書類をもらうために行く。
非正規雇用は緊急事態宣言延長に伴い、自宅待機が続くけれど、今回は前の扱いではなく新たな就業規則による自宅待機。だから書類が要るということで。
正規雇用者は在宅勤務。


そんな夜、偶然見てしまった。


かつて行ったお店が閉店。
『ビール好きの会』で行った店。
ビール好きじゃない人が混じってたり、ビールも飲むけど違うお酒のほうが好きな人も混じってたり、ビール好きなのに参加してない人もいる会だけど、今や唯一の職場の飲み仲間。(斜陽の人になってから、わたしと一緒に飲んでくれる人は少ない。この会も別に自然に集まってるんじゃなく、ある偉い人の傘のもとに集まってるんだけど。)


こだわりのパーフェクトな状態のビールを飲ませてくれるお店。
その系列で、クラフトビールを飲ませてくれるお店が他に3店。


コロナ自粛要請や休業で売り上げが激減し、給付金を申請するも間に合わず、閉店することになったいきさつがFacebookに載っていた。


系列店、1店は3回ほど、1店は1回、1店は10回弱、1店はできたばかりで行ったことなかった。


ちょっと悲しかった。




5/7
久々に職場に行き、Ms.馬車馬と愉快な男性仲間たち(その中に管理職も片足入ってる)が決めた新体制、がらりと変わるものだった。


それだけでなく、「うわ、わたし、干されてる!」「こいつにはこれだけやらしとけって感じ」という業務割り振りが発表された。
わたしって協調性ないやつなんだなー、そう思われてこんな割り振りなんだなー
それにわたし、邪魔なんだなー、出しゃばって非正規の分際で余計なことを過分に頑張っちゃうと思われてるんだなー
わたしこそ馬車馬と思われる存在なわけかー、とショック。


その上、緊急事態宣言延長で自宅待機になるはずが、新体制の準備のため週に1~3日程度出勤あり。
シフト勤務とかじゃなく、「打ち合わせ」だから全員揃うの。過密。対面。
バカじゃん? テロじゃん? 休業要請に従わないお店と同じじゃん?


感染拡大やコロナ終息への反対の推進力。
必要であったとしても、その緊要度低いだろ!という仕事のために。
確実に不急だろ!ということのために。


非正規雇用者はほとんど、何も今やらなくたって、という気持ちだった。


自分が干されたりするのは、まあ諦めてたから。。。
でもこの出勤強要は、理由が納得いかないので納得いかない。


荒れてるなー、自分。



5/8
でもさ、悪いことじゃないよな。と自分で自分に思う。


ここまで全部ひっくり返されると、なんか諦めつくっていうか。
ああ、もうとにかく職場に期待をしちゃだめなんだよな、非正規なんだから。というのが、ストンと落ちる。
これまでは同じ思いでも、そこにくやしさや落胆などがまじってた。


でも家に帰って静かになったとき、どうしても繰り返し頭に浮かんできちゃったりして。
これじゃ、ダメだ。でもどうしたら浮かばないかな?
――ま、これはすぐには思いつかなかった。


もうひとつ。
結局、外に自己実現を求めようと思っても、それってどこかで「実現」だったわけだ。
でも職場みたいな分かりやすいところと違って、自分なりの自己実現て難しい。
たとえば絵日記ブログ書いてて、それがすごい閲覧数で、出版もされるわブロガーとして成功するわ、・・・それなら「実現」だけど、ブログ書いてて楽しくて、何人かがときどきいいね!ってクリックしてくれて・・・それは「自己満足」と「自己実現」の境目があいまいだ。


「自己実現」しようと思っていたら、足元をすくわれた。
なんていうの?
自己実現して職場でできなかったことを達成して、心の中で見返してやった気分になる――本来その外での自己実現だけで完結してるはずの「自己実現」が、そういうふうに職場でのひがみへの勝利に変わりやすいんだ。
目的が「職場でのひがみへの勝利」だと、こうしてすぐに崩れる。


ブログ書いてて楽しくて、――ここで止まっていないといけない。
自分が楽しいことを目的にしないと、足元をすくわれる。


いや、もちろんね、その先を目指してカリスマになる人もいるけどね。
わたしにその魅力や力はないからな。



5/9
2日前に久しぶりに職場に行くことになり、でも1回だけしか行かない(と思っていた)ので、会いたいなと思ったほんの何人かの非正規雇用者にLINE。「何日に行くんですか?」


これで気づいたこと。
ずっと引きこもり生活をしているみんな。やっぱりコミュニケーションを取りたくなるんだな。わたしだけじゃないんだな。


その翌日、友人りーりちゃんと電話で話して、さすがにこう引きこもっているとコミュニケーションを取りたくなるという話をした。


この新型コロナの影響で、今後、生活様式まで変わりそうだけれど、やっぱり人間はある程度のコミュニケーションを必要とするんだな。
――その意識さえも、時間が経てば変わるのかもしれないけれど??


りーりちゃんと話して、ちょっとは落ち着いた。
Ms.馬車馬の一件で心が騒いでいたので、その当日は自分の中に留めておいたけど、よくないことって、ちょっと落ち着いた頃に人に話すのはいいことだ。
これからも気にしないことはできないだろうけど、こっちの嵐も過ぎ去ってくれるといいな。できれば3年とか長いことこの部署にいないで、さっさと過ぎ去ってくれないかな。他に行けるとこない人みたいだから、くれないだろうな。


…………
わたしは気の小さいやつなので、最終ワードを口にすることはない。
実は思うこともほとんどないのだ。(それもこの結構長い人生の中でほとんどないんだよ?)


でも...


あいつ、死ね。


あー、わたしギリギリラインに来てるなぁ。



5/10
たった1日、職場に行っただけで、頭から離れない。


自分が大事にしていた業務からはずされたこと。
自分がその仕事の中で好きだった根幹の部分に触れられないように全体が組み直されたこと。


仕事内容をそこまで詳しく説明しづらいんだけど、どういったらわかりやすいだろう。
美容院でいえば、これまで正規雇用者も非正規雇用者も「受け付けて、どんなふうにしたいか聞いて、カットしたりパーマかけたりカラーしたり時にはお顔をきれいにしたりして、シャンプーやブロー、ときどき付加価値サービスのネイルや眉カットやヘッドマッサージ、お会計してお見送り」の過程に全部たずさわってきた。
メインでお客様と髪形を相談したり、大事な施術をするのは正規雇用者でも、非正規雇用者もその準備をしたり、忙しいときは簡単な施術をしたりする。一連の流れに関わるから、お帰りのときはお客様は非正規雇用者にも「ありがとう」と言ってくれる。


それを、「これからすいさんは受け付けて、席に案内して。そうしたら正規雇用者がどんなふうにしたいか相談するから。それから汚れた髪をシャンプーしたら次の工程に回して」
そして他の人に「カットの人にはこうして準備して。パーマの人にはこう。カラーの人にはこう。それがあなたたちの仕事よ」


すいさんは勝手にお客様と話しちゃうし、最初のほうだけ担当させときゃそんな勝手なことできないわよ。
ほかの非正規雇用者はもっと素直だから、もう少しいろいろさせてもいいわ。主役はあたしたちなんだってことちゃんとわかってるから。
あと、すいさんもやってた簡単ネイルの仕事ね、あれは大事な仕事だから正規雇用者だけでやりましょう。本社から視察がきたときもあの仕事は見られたりするし、はずしましょう。


って言われた気持ち。


しかもわたしは、一昨年度は「美容室お客様対応」資格を取り、昨年度は「お客様の希望を叶えるための相談対応」資格を取り、「簡単ネイル」研修を受けて簡単ネイル師認定を得たのに。全部奪われた。
そんな気持ち。


そして、


あいつ協調性ないから、ほかの非正規雇用者と一緒にする仕事はさせなきゃいいわ。
受け付けて席に案内して、汚れた髪をシャンプーするのはすいさん、そのあとの仕事は非正規雇用者全員でしましょう。それから、仕上げシャンプーには非正規Aさんをサブにつけて、眉カットには非正規Bさんをサブに入れましょう。


って言われた。


わたしは職場での自己実現を諦めて、外で自己実現したいと思ってた。
ブログに美容院のコツとか書こう、「髪をいためないシャンプーの仕方」とか「美容院で髪形を相談するときはここを伝える」とかのコラム風に。
で、それがたまったら、いつか自費出版したい。


だけどそういう現場からはずされることになってみたら、外での自己実現のやる気も失った。


ああ、そうか。
わたしはここでの仕事そのものは好き。
でも、仕事する上でのこだわりや方法論を実践したり、表現したりできない。仕事の大事なところは正規雇用者がやり、そして「このお客様の担当者」というのは正規雇用者だからご指名も社内評価も正規雇用者だけのもの。
その得られない部分を、ささやかに他で実現したかったんだ。


だけど、現場からはずされるというのは、そして非正規雇用者には一部分しか関わらせないということになったら、「ここでの仕事そのもの」が変わるのだ。
好きだったけどできなくなる作業工程がたくさん。あれもこれも。
全体に関わらないから、お客様との関わりも限定的で、全体を通したものでもなく、全体を考えてそれぞれの工程をするということもなくなる。


結局、わたしの「外での自己実現」て、好きな仕事の得られない部分をほかで自分なりに得ること。ちっちゃな自己満足でもいいから。
1日、2日と経ち、計画していたブログ記事書きが全然できなくなって、気持ちも落ちて行って悟った。
あ、それごとなくなったんだ、って。つぶされたんだ、って。


でもいいこともある、って「よかったさがし」をするけど、見つかった「よかった」なんてすぐ忘れちゃって、またMs.馬車馬やそのお取り巻き正規の光景がよみがえってくる。


うわー・・・
職場に行きたくなんて全然ない。
でも行かずに家にいると、なおのこと嫌な気分が振り払えない。
いや、でも行ったらもっと嫌な気分になる。


Ms.馬車馬と愉快な仲間たちにわたしの生活全体を支配させたくない。
プライベートな夢や希望までつぶさせたくない。
なんとかして自分を立て直したい。

×

非ログインユーザーとして返信する