2024.08.23|ごっちんさんとクラフトビール



わたしの心の中の呼び名「めんどくさい若者」ごっちんさんが、出張で東日本に来ることが分かった。
そういう時、気が向くとごっちんさんは「よかったら飲みませんか?」な連絡をくれる。しかし、そういう分かりやすい言い方をしないし、やり取りの間中ずっと彼は行きたいか止めたいか揺れ続けるので面倒だ。
面倒はあったが、結局その日、会うことになった。やはり直前まで海は荒れ、船は方向を見失い、港にたどり着けるかも不明だった。
当日になっても、まだ海も船も揺れていて、場所をどこに設定するか決まらなかった。
彼にははっきりした好みがあるので、わたしはお任せすると言っていた。それでも彼は揺れ、「クラフトビールでいいですよ、さやさんの好きな店を指定してください」と送ってきた。「それはきっとごっちんさんの好みに合わないですよ。ごっちんさんの好きそうなお店にしましょう」と言っても聞かない。
仕方がないので、店の感じや出しているビールや料理ではなく、場所で選ぶことにした。出張先はどこなのか?(駅名とか)
泊まりなのか?(泊まるならどこか?)、帰るのか?(帰るならどこから長距離移動手段に乗り換えるのか?) いちいち聞かないと分からず、難航した。めんどくさかった。だから「めんどくさい若者」なのである。
仕方ないので、わたしが知っている中でごっちんさんがその日泊まるところに一番近い店を指定した。「わたしが知っている中で」というのがポイントで、つまり候補はものすごく少ないのだ。コロナ禍前に一度か二度行ったことがあるだけのお店は除外した。その後どうなっているか分からないからだ。そうすると選択肢はものすごく少なくなる。
『Two Fingers』を指定し、自分も急いで向かった。
仕事の帰りだし、いつ来るか分からないので、ひとりで先にゆっくり飲み始めた。
少し飲んだ頃、あまり送れずにごっちんさんがやって来た。本当にこの店でよかったのかな?
『Banks Brewing』〈STREAKING THROUGH THE QUAD〉をわたしは飲んでいた。ごっちんさんは、分からないながら何かを注文し、乾杯!
食べ物もいくつか頼んだけれど、大衆居酒屋が大好きで、大衆居酒屋を求めて出張でも本社研修などでもあちこち飲み歩いているごっちんさんには、勝手が違って飲みにくかったと思う。
ビールのことを聞かれても興味を持っていないとよく分かっているごっちんさん相手では、語る気にならない。職場の話や個人的な話をしたくても、店全体がいい雰囲気でまとまっているこの店で、そういう話はしにくい。もともとすごく仲の良い同士というのでもない。
話が弾まず、ごっちんさんは近くのカウンター席に座っていた人にちょっと話しかけられ、今飲んでいるクラフトビールについて「焼酎みたいですね」と感想を述べていた。
本当はそこをもっと聞きたかった。わたしにとっては違うものにしか見えない2種類のお酒が似ていると感じるのは、どの部分なのだろう?
純粋に興味があり、すごく聞いてみたかった。他の人が会話に入っていなければ、突っ込んで掘り下げただろう。
人と一緒に飲んでいるときはひとり飲みメモを取らないので、何を飲んだか分からなくなる。UNTAPPDで調べるといっても、日付検索ではその日初飲みのビールしか出てこない。
全部は語れないが他に『Bale Breaker Brewing』〈Bottmcutter〉と〈Topcutter IPA〉の投稿が残っている。どちらも初飲みビールだった。どちらかをごっちんさんが頼んでいて、おいしかったのでもう一方も飲んでみたいと思い、改めて1杯ずつ注文したように記憶している。
これはおいしかったなあ。わたしは特に〈Topcutter〉が気に入って、4.00をつけている。
写真に残っている、脚なしのチューリップグラスの2つはどちらも『Mad Scientist』のビールだ。
赤いワインみたいなビールは〈Meggyes Pite〉(ゴーゼ)、ちょっと透明感のある濃いコーヒーみたいなビールは〈Memphis Mafia〉(チョコレートスタウト)。ごっちんさんは、わたしと一緒だったために、いきなりすごいクラフトビールを飲んだ。
わたしが『Mad Scientist』がすごいブルワリーだと自分で知っていたとか、これら2つのビールの評判が高いと知っていたとかではないが、店の人の説明が分かるくらいにはわたしも経験を積んできたので、「それはぜひ飲んでみたい」と思って注文したからだ。
どちらも素晴らしく、わたしは4.00を両方につけている。
隣の席の人と乾杯。
もう少しビールを頼む。ごぼうのフライもいただく。
ごっちんさんは、小皿の上にグラスを置き、日本酒みたいだと言う。ああ、確かに、日本酒ってこぼれるくらいなみなみ入っていてこうやって飲むとき、あるよね。クラフトビールもそうしたらいいのかもね。
しかし、そろそろごっちんさんも慣れないクラフトビアバーに飽きてきたと思うので、ごっちんさんの好きそうなお店に岸を変えましょう。
ごちそうさまでした! Two Fingersさん、Two Fingersのお客さん、いつも温かく迎えてくれてありがとうございます。
To be continued…