Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

「動く指」

年末年始に実家ですることがなかったので、久しぶりにアガサ・クリスティを読んだ。
 
高校生くらいの頃に読み始めたときは、ミス・マープルよりエルキュール・ポアロが好きだったのだが、いつからかミス・マープルのほうが好きになった。
 
物色して、「動く指」にしてみた。
もう何年も読んでいないので、話は忘れてしまっていて、ちょうどよかった。
 
もうちょっと読みたくなったが、帰る日までに読み終えないと持ち帰るのは重いので、短編集にすることにした。
「愛の探偵たち」を選んで、ミス・マープルものだけ読んだ。
「黄色いアイリス」を次に選んで、ミス・マープルものだけ読んだ。
 
ミス・マープルだけ読むつもりだったが、ハーリ・クィン氏とパーカー・パイン氏が探偵役の短編も読んだ。この2人はもともと好きだったのだ。
 
2人とも1冊にまとまっている本は、各々1冊ずつしかない(どちらも短編集)。
ときどきこうして短編集に、オンリーワンの1冊に入っていない作品が、1つ2つ入っている。
 
ミス・マープルが好きなのは、英国風の雰囲気が好きだからだ、たぶん。
「シェトランド」や「モンタルバーノ」など、絶景ミステリーが好きなのとちょっと似てる。
優しげな老嬢が、鋭い目線で人間を裏まで透かして見て、でも人間を愛する気持ちは失わないという、ちょっとジェーン・オースティンにも似ている。
 
パーカー・パイン氏は、明るい雰囲気。
こういう、なんていうか、作戦をたててお芝居をして人を幸せにするという、なんかロマンチックなファンタジーめいた話が、わたしのツボにはまる。
 
ハーリ・クィン氏は、ミステリアスで青白い雰囲気。
でもちょっと異色で、こういうのもまたロマンチックでツボにはまる。
 
「パーカー・パイン登場」と「謎のクィン氏」、もう一度読んでみようかな。




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