Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

それでどうする?*右往左往の顛末


「**機関の方が、資格Aを持つ人を探してるんだけど、すいちゃんを紹介しようと思いました」


てんさんは、前にわたしが「非正規雇用だから」と否定的な発言をしていたのを覚えていて、言ってくれたのだと思う。
まだ卒業前のときも、一緒に泊りがけのスクーリングに行って、「うちの経営者に話したら、雇おうかって言ってくれてたよ」と言ってくれた。
いや、でも、てんさんのお仕事分野、これまでのわたしの仕事分野と全然違うからなぁ。実は興味があまりない分野だったし。と思ったのだが、ありがたいなと思った。


そうだなー、これがファミレスの写真だから、食べ物を使ってたとえてみると・・・


わたしは和食のお店で働いていて、和食の中でも懐石料理とかじゃなくてお寿司屋で働いてる。それで、飲食店に必要な衛生環境の資格を取ったとする。資格名分からないけど。
てんさんはフレンチレストランで働いていて、フレンチでも南仏料理みたいなのじゃなく、ル・コルドン・ブルーって感じの超高級フレンチ店で働いてる。それで、飲食店に必要な衛生環境の資格を取った。
わたしたちはたまたまその資格の講座で出会い、同じ回の試験を受け、合格した。


てんさんは「別の超高級フレンチ店のシェフが、うちの店と親しくてよく来るんだけど、その人が衛生環境の資格を持った人を探してるの」と言ってくれた。そんな状況。


いや、フレンチ店の調理とか、お客様へのサーブの仕方とか、全然違うし、今まで興味なかったし。
でももし転職するとなったら、できる努力はするけどさ。


これも縁だと思って、話を聞いて条件が良かったら行く。そして最善を尽くす。
そうでなかったら、辞退する。今より条件が下がるけど働くというほどフレンチに興味なかった。
失礼に思えるかもしれないけど、こういう偶発性ってあると思う。これまでの人生で、「人がいなくて困っているから」と能力が足りなくてもそこに行くことになり、それで方向が変わることってあった。今でも続いてる。そもそも寿司屋もそうだった。飲食でさえなかったんだもの。



それで、てんさんにそれを正直に伝え、「正直、興味がなかったけど、条件で考えようと思うし、先方もわたしのキャリアでは無理だと考えるかもしれない」ということで、書類を送るだけは送ってみることにした。


ちなみに、そのお店の採用情報とか見たけど、いろんな支店とかもあって、いろんな雇用形態があって、条件もさまざまで、自分がどんな条件になるのか分からなかった。


2週間ほど連絡がなかったので、やはり「ちょっと無理」と思われたかなと思ってた。


そうしたら、「コロナの影響で面接などを取りやめるように経営者が言っていて、それで連絡が遅くなった、もし他に採用されたらそれを優先してください」という返事が来た。
翌日、「*月*日に面接したいと思う、経営側に話をつけた」というような連絡が追ってきた。
その日はめったにない(今後ないかもしれない)出張の日だったため、「申し訳ないが、その日は現在の仕事で夜まで予定が入っているため、別な日にしていただきたい」と返事をした。


このことがあって、夫と話をしたところ、条件について夫の言うことが納得できたので、「**円以上年収が今より上がる+退職金ありなら行く」と決めた。


その翌日、てんさんから「応募、どうなった?」と連絡があった。
どういう返事が来たかということと、いずれにしても条件で決めようと思うということを改めて伝えた。
てんさんは先方に採用条件を聞いてくれて、それを伝えてくれた。それ、分かるんだったら最初に知りたかったな。


コロナの影響があって組織としては取りやめという中、わざわざ設定してくれたのに、自分としてはその条件ならちょっと可能性低いと思う面接に行ってお手を煩わせるのはどうなんだろう。
相手は忙しいだろうに。
コロナの件がなければ行くだけ行ったかも。話を聞いたり、その人に会って「なんてすばらしい人だ」と感銘を受けていきたくなるかもしれない。
でも今回は、それほどの手間をかけていただく状況ではないのでは。



その日は迷って、困って、どうしようかと思って、翌日やっぱり断ろうと思ったところに、先に「それでは*日に面接を」と再連絡をもらってしまった。
どうしよう・・・


結局、てんさんに正直に言って、お断りしたほうがいいですよね。と聞いてみた。


てんさんは、温かい返事をくれた。
行ってみるだけでもお互いの世界が広がると思うし、面接は行ってみたらどうかと。


そういうわけで、面接は行くことにした。


てんさん、ありがとう。
心が軽くなった。

×

非ログインユーザーとして返信する