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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

前哨戦はこじんまり

まずは何の前哨戦か、前説から。


飲み友タカさんが4月に異動した部署は、大事な期待の部署だが、人数は少ない。
少ない中に、女性がいる。4月に採用された非正社員で、週4日程度の勤務。わたしも非正社員だが、フルタイムで週5日。この女性は別の部署の業務も行うという契約で、1日の大半はそちらで働いているらしい。朝と、終業時間前だけ、所属部署に戻る。


ある日タカさんが言った。
「今度入ったO-3さん、クラフトビール好きらしいんですよ」
「へぇ、そうなんですか」
「エビスバーとか、よく行くって言ってました。ビールが好きというのじゃなくて、クラフトビールが好きっていう人なんで、麦酒の会の話をしたらすごい興味持って聞いてきてました」


廊下で見かけるあの人かなぁ?


初めて勤務すると上級職に連れられて各部署を挨拶回りするが、4月に異動や採用の人は多いので、誰が誰やら分からない。タカさんとは今年度から部署のある階も方向も同じになったが、あまり部署にいない業務の人だから見かけていないかもしれない。
もう1人、なんとなく似た雰囲気の人がよく歩いているので、どちらがどちらか分かっていない可能性大だ。わたしは人の顔や名前をすぐ忘れたり、取り違えたりする。


『麦酒の会』……ビアソウルメイトを中心に作った会の名称を、他の人の口から久しぶりに聞いて、一瞬だけ思考停止した。
もう古い会の名前を、なぜタカさんは言ったのかな。まぁ、ただビールの会だったよということなんだろうな。すごく楽しく駆け抜けた昨年度は、新たに飲めないホッシーさんも加わって、『いつめん』という別グループになってるしな。


「今度参加したいって言ってましたよ」


でも、タカさん。もう麦酒の会はないですよ。
……飲み会にって意味なんだろうな。
ビアソウルメイトを思わせるものは、すべてわたしを動揺させる。まだ、今も。



そういう話があって、ケイさんとDistant Shores Brewingに行ったとき、おみやげにビールを買って行った。
初めて話しかけるけど、ビール好きなんですねという話をし、おみやげを渡した。
エビスバーに友達と行くそうだ。


へぇ。


そして、この日。
タカさんとケイさんとコヤマさんと4人でおいしいものを食べ、クラフトビールを飲み、最後はエビスバーでロングエイジドで〆ようと計画していた日。
おいしいものはPINEで。コヤマさんが1時間遅れるかもしれないと言うので、予約は遅め。テラス席。暑いかもしれないけど、そこしか空いてなかった。
遅めの開始なので、早く行ける人はビール工房でゼロ次会をしましょう、と誘う。
お昼に会った時、タカさんが言った。「オースリーさんからエビスバーの20%券もらったんで、今日使いますか」えー、そうなんですか。「なんか、知り合いが株主だそうで」


後ほど、タカさんの部署におじゃまして、お礼を言った。今日ちょうどエビスバーに行くんですよ、と。先日飲んだロングエイジドというビール、最後の1本を確保できたんです。
ここまで来たら流れで、よければいらっしゃいませんか?となる。
「何時からですか? それならいけるかなー、えーホントにいいんですか? 今日なら行けるかも。ちょっと、じゃあ、19時から」
家に帰って高校生のお子さんたちの夕飯を作って、PINEからの参加が決まった。


ビール工房での前哨戦は、わたしが一番乗り。
途中まで一緒に帰ったオーワンさんと1杯。オーワンさんはだいたい1杯で帰る。でもその1杯は快くつきあってくれる。


飲んでいたら、タカさんがやって来た。早かったですね!
まだオーワンさんがいたので、軽くおしゃべり。ふたりとも顔は知っているし、業務上の会話くらいはしたことがある。しかしあまり接点はない職務なので、それほど話すわけでもない。
タカさんに「(オーワンさんと)普段あまり話しませんよね?」と聞くと、「話しませんね。挨拶以外で話すのは初めてかもしれません」やっぱり。「**課(タカさんの課)に行くことはあっても話さないしね」とオーワンさん。
珍しい機会だからか、オーワンさんはたぶん予定時間を延長して、しばらくタカさんとおしゃべり。わたしはその間に2杯目を買いに行った。


あ! 先日『Welder’s Diner』で買って飲んだら、すごくおいしかったビール、売ってる!! これ、タカさんに飲ませなきゃ!
「これ、お願いします。プラスチックカップ2つください」
「はい」とお店のお兄さん。話を聞いていると、本当にビール好き。毎日のようにいるスタッフさん。
「これ、前に他の店で買ったんですけど、すごくおいしかったですよ」
「あ、そうなんですか。買おうかどうしようか迷ってて、いいかなって思ってたんですけど」
「最初もよかったけど、だんだん時間が経って温度が上がってきたら、すごく甘くなっておいしかったです」
「温度変化で味が変わるのっていいですよね」


缶ビールとカップを持って席に戻ったら、オーワンさんは「そろそろ帰るね」と立ち上がった。つきあってくれて、ありがとう!


タカさんと自分にビールを注いで飲み始めたら、ケイさんがやってきた。タイミングいいね、これおいしいんだよ。と、ちょっと飲んでもらう。
少し時間が経ってから、温度で味が変わるよ。と、ちょっと飲んでもらう。
ふたりともおいしいと言ってくれた。満足。


さあ、次に行こうか!
ごちそうさまでした!!

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