マツダに試乗に行く
エコカーを買うつもりのIにつきあって試乗に行く。
実はI自身は既に試乗していて、トヨタかマツダにするつもりでいる。
マツダに試乗に行った。
マツダのお兄さんは、自社の車に誇りを持っているようだった。
なんでも説明できた。弱点を認めながらも、それ以外の点でマツダが勝っていると力説していた。
マツダらしい気がした。なんとなく。
試乗のためにIとの待ち合わせ場所に行く途中、高速を通った。
「うわー、あの人、恐ろしい乗り方をしているなー」と思った車、プリウスだった。
もちろんプリウス以外の車でも「うわー」と思う運転はあった。でもプリウスはなんでもネットで「なぜかマナーの悪い人が乗る」という巷の噂があるらしい。
そう知るとつい、「あ、プリウスだ」と注目することになってしまい、「運転が自己中心的だった車、3台もプリウスだったよ」と数え上げてしまう。
全部数えてたら、「**も3台、××なんて5台もいた」と、他にもあったかもしれないのに。
――ネットの噂は本当なのだろうか。
この試乗のことは、まだ悪い方向に進む前のことだった。
ほんの少し前。
車種を決めて注文した翌日、病院の日で、かなり嬉しくないことを告げられてガックリきた。
「そんな高い買い物をしてもいいのかな」とIが言い出し、つらい気持ちになった。
でもまだ先はないと決まったわけじゃないんだから、乗りたい車を買ったらいい。
お金がなくて治療と車とに使えないなら仕方ないけど、そうではないのだし、ストレスにならないほうがいい。乗りたい車に乗るほうがいい。
あと一言、書きかけたけど、もうやめよう。
悲しくなりすぎる。