労働強度の話
セブンイレブンのドーナツに関する記事を見て(正確にはコンビニコーヒーに関する記事だったけど)、ミスドのドーナツがどうのこうの、セブンのドーナツはミスドと比較してこうでああで、と読んだので、ミスタードーナツでドーナツ買ってしまった。
なんたること。
それに他にもこの日はかなり散財してしまったのだ。
お金ないっていうのに、なんたること。
それというのも、なんか浪費してスッキリ感があったからだ。
ミスタードーナツで要らぬドーナツを買ったら、ちょっと気持ちが高揚したような気がした。ほんのちょっとだけど。
激安服店で仕事用のジャケットなんぞ安く売ってないかと見に行って、前から欲しかったレインブーツが685円で、買ってしまった。ものすごくチープに見えるけど、でもいいのだ。685円で買ったものならチープに見えても我慢できるけど、1980円出してチープに見えたら悲しい。
パン屋でおいしいパンも買ってしまった。
行かずになんとか治そうかと思っていた咳、病院に行ってしまった。行ったからには薬をいっぱい出してほしい(よく気管支を傷めるから、残ったらまた使える)。薬代もかかる。
買ったのは、今述べたのと逆の順番。
最後にミスタードーナツでドーナツを買ってしまい、お金を払うときに気づいた。
なんか、気分がいい――ちょっぴりだけど。
どうやら浪費はストレス解消だったようだ。
以前夫から聞いた話。
「稼げる金額が大きい仕事は、その分ストレスが多くて浪費したりするから、稼げない仕事の人よりたくさんのお金を失う」という説。
正確な言葉はどういうのなのか知らないが、青木雄二という人がエッセイで書いていたのだそうだ。「ナニワ金融道」というマンガを描いた人らしい。
たとえば昔でいうなら土方などは稼げる仕事の筆頭だった。その分、仕事がきついので、仕事が終わったら一杯飲んだりする。風俗などにも行くかも。
安い時給で地味な仕事をしていたら、そこまでの圧力がかからない。
(この例は夫の話からわたしが考えたもので、エッセイのものではない。)
こういった労働強度のことを説明していたのだそうだ。
対価が高くても労働強度が高い仕事をしていたら、お金も遣ってしまうから、お金はたまらないのだそうだ。
そういえば、この久しぶりの浪費デー、若干ストレスを感じていた。
しばらく仕事がなくて、久しぶりに仕事をして3日目。もうすぐこんなのんびりした日々も終わってしまうという焦燥感もあり。
そうしたら、「まずいなー」と思いながら、千円、二千円と出費を重ねてしまった。
そしてどうやらそれがストレスを多少解消していたらしい。
家で缶ビールやワインを開けちゃうのって、仕事から帰ったときが多いし。
「今日は、こんなことがあって(心なり体なりが)疲れた」という日。あるいは、特別疲れたわけではなくても、毎日の疲れが重なって「飲んじゃえ」という日。
仕事で出ると、いらないものを買い込んでしまうことがある。特に帰り道。
こういうのをなくす努力をしていかないと、いけないな。