『IBREW銀座』に着いた！

コロナ禍が続いた3年、誰も出歩けない時期もあった、少し出歩けるようになっても大勢で行動できない時期もあった、一緒に飲む相手も激減した。その中でお互いの条件や相性が合い、思いがけなく気さくに話せる友人になったシキさん。クラフトビールでは師匠と思っていたシキさん（今は自分も相棒に近くなったかな）。
わたしのビアパートナー シキさんがこよなく愛していた店は、『伊勢角屋麦酒八重洲』『麦酒倶楽部ポパイ』『IBREW銀座』（シキさんが知った順）。これらはわたしたちの間では聖地といっていい場所。
ついにここにみんなで来ることができた。シキさんが東日本にいた間には、「みんなで」お店に行くなんて最後までできなかった。最後の最後だけ“いつメン”グループでお別れ会をしただけ。タカさんやケイさんを連れて来たのもこれが最初。ふたりとも自分ひとりでも行ってみようという冒険家ではないからね。
わたしは『IBREW秋葉原』にはひとりで何度か行っていた。シキさんとは『IBREW新橋』『IBREW銀座』『IBREW秋葉原』『IBREW恵比寿』に行ったな。タカさん・ケイさんと、この日と同じ『MAKUHARI BREWERY』に行った帰りには、『IBREW秋葉原』に寄った。

タカさん・ケイさんも銀座は初めて、ウェンさんと同じ。
わたしは初めてではないはずなのだが、いつもとは歩く道が違ったために「あれ？ こんなところにあったんだっけ？」と不思議に思った。でも、今写真を見ると見慣れた『IBREW銀座』だ。わたしは少し違う角度になると認識できない特性がある。

予約していたので奥のテーブルに通された。この奥の空間もまた、前に一度だけ入ったときとは違う角度で、見知らぬ場所のようだった。シキさんと2人で来たときは、1回を除いてすべてカウンターだった。
たった1度、テーブル席に座ったとき、ビールSNS『UNTAPPD』でFriendだった人が同じ時間帯にIBREW銀座で飲んでいて、わたしが投稿したら探して声をかけてくれた。ああいうことは、なかなかないな。

メニューを見て何を注文するか考えよう。
どれもこれも飲みたいビールばかり。事前にネットでメニューを確認していて、どれを飲むべきか何度も考えていたのに、来てみるとやっぱり迷う。
4人もいるから、飲めるものは全部テイスティングしよう。「飲みたい」ではなく「とってもとっても飲みたい！」と思うものは自分のためにパイントで飲もう。
タカさんは「さやさんが決めてください。一番よく分かっていると思うので」と投げてくれた。ありがとうございます。ビール理論に基づいた知識は詳しくないけれど、タカさんやケイさんよりSNSでブルワリーやビールの話を見たりするので飲みたいものはいっぱいある。

あれと、これと、それ。これもそれもあれも。

大量のビールが届いた。IBREWのタップ数はなにしろ多い。
グラスで来ると、缶のように名前が書いてあるわけではないので、どれがどのビールか分からない。最初はUNTAPPDに投稿していたが、何が何やら分からなくなった。注文した用紙にそれぞれのビールのRatingをメモしておいて、今日が終わったらゆっくり投稿することにした。（でももちろん、結局できなかった。）
タカさんとケイさんが料理を注文して、飲まねばならないものと食べねばならないものがたくさん！

タカさんとケイさんも酔ってきているので、少しタガが外れてきた。
仕事の話も一段落したからか、言ってみれば「これからクラフトビール好きになるかどうかも分からない初心者」であるウェンさんに向けて、説明の嵐。ウェンさんはもしかしたら疲れたかもしれない。それとも、そんな友たちを微笑ましく思っていたのかもしれない。

わたしの元に「これはテイスティングセットではなく大きいので飲む！」と宣言していたビールが届き始めた。
とはいえ、さすがにすべてパイントにはできなかった。自分の飲みたい度によって、できるだけハーフで注文した。が、やはりどうしても飲みたいと思うビールは3杯くらいになってしまった。
大変おいしかったが、IBREW後の記憶は翌日にはほとんどなくなっていた。

その場でUNTAPPDに投稿していたビールでいくつかのバッジのレベルが上がった。
〈LAND OF THE FREE〉は、アメリカのブルワリーのビールのバッジ。
〈TOWER OF BEER〉は、イングランドのブルワリーのビールのバッジ。イギリスではない。イギリスバッジは別にある。他にアイルランドやスコットランドのバッジもあるので、イングランドもそれと同じ意味なのだろうと思う。
〈2X〉ホップとモルト多めで、そのためにアルコール度数が高いビール、インペリアルやダブルと冠されたビールで取得できるバッジ。
〈SKY’S THE LIMIT〉2桁のアルコール度数のビールで取得できるバッジ。ABV10%以上のビール5種で出る。

よく飲んだなぁ。ウェンさん、お疲れさまでした。
またこんな機会を持つことができるだろうか。

一日としては、ゴッチンさんの相談に乗れたこと、ゴッチンさんがぐちがたまっているときにわたしを思い出してくれたことで嬉しい思いで始まった日。
ウェンさんと久しぶりに飲むことができて有難かった日。
そして、タカさんとケイさんのビール談義の一斉攻撃の海の中、ウェンさんが大丈夫だったか心配になった日。
最後に、またしても飲み過ぎたと反省し、「反省しても反省しても、また同じことを繰り返すくせに」とちょっと自分に呆れる翌日の朝。
お疲れ、わたし。

End.