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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

2024.03.05|固定外れる


この日は手術後の3回目の通院。ようやく固定が外れた。


術後は2週間と3日くらいだが、固定は手を傷めて救急外来で見てもらった時からだ。けがをした日が2月3日だから、丸1ヶ月固定していた。「ようやく」という気持ち。
1ヶ月動かさなかった親指は、当然固まっている。なるべく動かしていた他の指も、動きはするが固い。そして、手首も動かすと痛いことに気づいた。手首まで固定されていたものな、と改めて実感。
親指も動かせる範囲では動かすように言われて、できるだけ動かしていたが動く範囲が極小だった。
リハビリは長いだろうな……


しかし、とにかく外れたことは前進だ。


この日、会計が終わったのは11時だった。
9:30~10:00の時間枠に予約を入れてもらっていて、わたしは9時前には病院に着いているのだが、この日は急な患者さんが入ったそうで10時をだいぶ過ぎてからの診察だった。
リハビリをする病院に紹介状を書いてもらったため、診察が終わってからも待ち時間があった。
紹介状があるため、会計が別枠になり、時間がかかった。
というわけで、前の2回はだいたい10:30くらいに全部終わっていたのだが、この日はちょうど11時になった。


それなら――病院レストランで食べたいと思っていたかつ重を食べちゃおうかな。固定が外れた特別な日だし。


楽しみにレストランに入ったが、メニューを見たら大山地鶏の親子重もあった。うーん。固定が外れたばかりで、おそるおそるの左手。固定していた時の方が親指も使えていたかも。
むきだしになった親指にはドキドキする。固定があったときは、固いカバーが親指をすっぽり上まで覆っていたので、ちょっと何かに当たっても全然響かなかった。固定の上部を使って、左手で何かを支えたり、押したりすることもできた。しかし、今は頼りない。箸を使ってかつを口に運び、汁を吸ったごはんをすくって食べる右手を、この左手でサポートできるかな?
今日のところは安全第一でいこう。かつ重は後日機会があったら食べることにして、親子重にした。それならスプーンで食べられる。


コーヒーをセットにすることができたので、コーヒーもお願いした。しかし、ゆっくり飲むことはできなかった。一応、病院に行くということで遅刻しているので、職場に早く行かなければならないという気持ちがあったからだ。小心者ゆえ、ワルにはなりきれない。
10分弱で提供され、10分ほどで食べ終わり、駅に向かった。


ああ、長かったなぁ。でも、旅から帰って、診察してもらって、手術が決まって、1回目の通院日はすぐだったし、2回目までの1週間、3回目までの1週間、職場はちょうど異動や退職でお別れの時期――区切りが何度もあると「長い」という気持ちは緩和される。「**まで」「**まで」と単位が短くなるから。


病院に行くまでの間に、白ピクミンが育っておつかいに行き、ラーメンのデコを身につけて帰ってきた。赤・黄・青を揃えるまでもずいぶん長い時間がかかったが、ここから先も長そうだな。


さて、電車に乗ろう。覆いがなくなり、周囲の人が気をつけてくれることもなくなる。自分で警戒しないといけない。
立ち位置にも、手の置き位置にも、いろいろな動作や作業にも、気をつけていこう。
注意喚起のために事前に用意しておいた100円ショップのネット包帯をつける。(病院では、包帯と固定を外し、手術の傷痕のところにも何も貼らず、そのままだった。予想していたので、事前に買っておいたのだ。)
ちょっと安心。では、出発。

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