Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

日常が始まる



12月の終わりに旧友と久しぶりの再会をして、まるで昨日まで会っていたかのように、明日もまた会うかのように、自然に仲良しだったあの頃に戻っていた。ぴったりの形容をするなら、「いつもように」。まるで、いつものように。
でもすぐに別れは来るし、次が確実にあるとも分からない。「それじゃね」と、すぐまた会えるような別れをして、帰って来た。


最初は感慨深かった。もう会えないのではないかと思ったこともあったから。


やがて、いろいろな思いが渦巻いて、わたしの悪いクセが出た。未来への不安、ひとつのことを考えすぎて自分を追いつめてしまうこと、あれもこれも思い悩んで疲弊してしまうこと。
冬休みは鬱鬱とした気分が振り払えなかった。


もちろん、ずっと沈み込んでいたわけではない。普通に会話をし、普通にのんびり過ごし、普通に何かしたり出かけたりした。でもずっと気分は晴れきらなかった。
それでも毎日朝は来る。日は過ぎる。
そして、日常が始まる。


新年から新しい習慣が始まり、朝は少しだけ早く家を出るようになった。
時計を買って、どこでも時間が分かるようにした。たいてい携帯で時間を見るが、携帯で電話しているときは時間が見られないから。腕時計はしないから、キーホルダー風の時計にした。でもどこにもつけていなくて、懐中時計みたいに持ち歩いてる。


旧友から預かったおみやげをホッシーさんに渡しに行ったら、ホッシーさんから帰省みやげをもらった。
〈じゃんがら〉という高級なお菓子らしいのだ。特別バージョンは大きくて、どっしりしている。これが本物。甘いお菓子なので、ミニバージョンもあるそうだ。ミニは同じ部署の人たちなどに渡していた。そして、わたしには特別の「本物の大きさ」のものをくれた。
ありがとう。特別仲の良い仲間のひとりに数えてくれて。
子供もなく、親戚とのつきあいも今やほとんどなく、夫と老いた母しか身内と呼べる人はいないので、誰かが親しくしてくれることが身と心に沁みる。


このまま心の沼の底の底まで沈んでいては、疲れきってしまう。日常が再び始まったのだから、切り替えないと。


自分がどのような状態であれ、時が来れば休暇は終わる。
気を取り直して、金曜にタカさんと飲みに行くために、牛たん屋に下見に行く。クラフトビールがあるらしいから行ってみようという話なのだが、果たして看板に書かれているだけの種類があるかどうか分からない。
駅ビル内なので、通りすがりにお店の人に聞きやすい。
5つの写真のうち、3種類があると分かった。明日、タカさんに結果を言おう。


お疲れ。わたし。

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