この日飲んだ家飲みビール：
SUNTORY　〈SUNTORY CRAFT 鮮烈ビター I.P.A.タイプ〉
SUNTORY　〈TOKYO CRAFT 香ばしI.P.A〉
SUNTORY　〈TOKYO CRAFT 華やかI.P.A〉
京都醸造　〈一意専心〉
六甲ビール　〈ゆずIPA〉

※一意専心とゆずIPAは20％引のシールが貼ってあったので、買ってしまった。
※TOKYO CRAFTは華やかIPAの方が好みだった。香りがとても良くて――
※鮮烈ビターは好みだった。おいしい。

12月は忙しかった。多くの人はこなせる忙しさなのだと思う。今の年齢の、今の状態のわたしには、キャパオーバーだったということだ。

まず、複数のカテゴリーで所用が立て込んだことが、記憶力が減退している今のわたしにはいっぱいいっぱいだった。
仕事という日常。いつまでにあれをしなきゃいけない、何日はあれがある、自分の予定としてはいついつまでにこうしたい、という。
師走になって人との交流予定が複数入ったこと。りーりちゃんと会う、大毱さんと会う、そこに大海さんも参加することになる。なりゆきで、似たようなメンバーで忘年会の企画が3つ入る。
そして、冬休み期間に入ったら再会しようという話が、旧友との間で出ていた。友は離れられないので、かなり遠い土地にわたしが行かなければならない。持ち物の準備や、おみやげの準備。重いおみやげをどうやって持参するか？ 限られた数しか持って行けないビール、何を持って行くかの選定。選定のための自己テイスティング。

そして、病院。週一の整形外科、セカンドオピニオンから何度か通うことになった女性外来も、週に1回か2回のペースで受診しなければならなかった。もともと行っていた女性外来にも一度は行かなければ。そして、内科にも一度行くタイミングが来ていた。歳をとると余暇を病院に費やすことになる、と人生の少し先輩の女性が教えてくれた。

この日は内科に行こう……あ、ダメだ、翌日整形外科の休診日だから、整形外科の方に行っておかないと、年末までの注射予定が狂う。
この日は早退してこの病院に……あ、ダメだ。＊＊の仕事があるから早退できない。
この日は旅用に買い物に行って……ダメだ、病院ズレたから他の日にしないと。
この歳になると、頭の中で整理できないし、書いても変更が多くて忘れそう。

毎日が貴重な時間。人との予定が増えると、楽しみである一方で、疲労感が襲ってくる。でも人との交流は大切にしておきたい。地域社会などのコミュニティに属していない自分にとって、職場というコミュニティは最大で最重要。数少ない職場外の友人も大事。

たとえばこんなふうにビールの記録をつけたりすることも、わたしにとってはやりたいこと。書きたいことはビール以外にもあるけれど、なかなか進まない。
しかしこれは趣味だ。いついつまでに終わらせなければならないというものではない。
ただ、わたしの焦りを煽ることが2つある。
1つは、旧友のように思っているビア友との関係。遠い土地にいるし、自由に会うどころか自由な連絡すら取れない状態。いつすべてが終わりになるか分からない。全然書き切れていない前年度のビール記録の多くはビア友との思い出でもある。終わりになることがあったら、続きはもう書けないだろう。もしかしたら来るかもしれないその日までに、なんとか終わらせたい。
もう1つは、転職を考えざるを得ないかもしれないこと。仕事はいいが、職場については考えることがある。不安もある。懸念もある。新しい業務を覚えて、新しい環境に慣れて、新しい人間関係の中でやっていくのは大変なことだ。労力が要る。体も心も疲れる。もし転職しなければならないとなったら、ビールの記録なんて書いている暇はなくなるだろう。実は仕事に関わることでも書きたいことはある。それらは今の職場にいるうちに書いてしまいたいものだ。でも……無理。たぶん。

そんなことをふと考えてしまって、どうしようもなくなる。

わたし自身が人に言うのに――「未来のことは分かりません。分かり得ない未来を考えたり心配したりしても、ご自分が疲れてしまうだけですよね」
言うたびに自分に対してつぶやくのだ。「ホントだよ。考えても始まらないのに」

はぁ……

でもこうも言うのだ。「それでも考えてしまうことはあると思います。浮かんでくる考えは止められないですよね。考えてはいけないとご自分を縛ったり、また考えてしまったと落ち込んでしまったりすると、自分を責めてしまうことにつながります。考えてしまっても仕方ない、と一度は受け止めてみてはいかがでしょう。それから、窓の外を見たり、立ち上がって水を飲んだり、何かに気を逸らすようにしてみてはどうですか？」
言うは易し。医者の不養生。

ふぅ。今日もごちそうさま。