なんでも試すことが大事...なのかも

2021/03/12 15:00

もう少し若い頃、でも20代じゃない（「もう少し」って言ってるんだから、20代のわけないか）

20代はあまり考えなかった、そんなこと。後半になるにつれ、考えることも増えたかもしれないけど、忙しかったからな。人生に。平坦で平凡な人生だけど、若いと小さなことにも忙しくすることができるし。
仕事が常態になったら、リラックスだとか考えるようになった。週日ずっと働いて、メンタルのストレスもたまるし。子育ての忙しさは経験しなかったけど。
人生の午後になって、趣味だとか考えるようになった。自己実現とかしたくなったり、趣味に没頭してる人がうらやましくなったり。

リラックス法というと、いろんなところで紹介されてて、「お風呂にゆっくりつかること」とかね。
ストレス解消法、あるいは発散法だったりすると、「愚痴を紙に書き出す」とかあったな。
趣味は何がいいか、ホントに迷ったわ。

でもいろいろ言われてることも、自分に合うかどうかって分からない。

機織りを趣味にしてる人がいて、すごいなーと思ってた。
織り機も自宅にあって、お教室に通っている。
たぶん最初はお教室の展示会などに出品してたんだろうけど、だんだん交流が増えたりして、手作り品を展示販売もする喫茶店でグループ展をしていたり、都心のビルでお教室の有志でグループ展をしていたり。

そのくらい「趣味を見つける」「趣味に打ち込む」ってことができてる人だった。

その人がある日、「最近フランス料理のお教室に通い始めた」と言う。
へぇ～、そうなんですか。

それがだんだん楽しくなってきちゃって、８回コースなんだけど、終わってからどうしようかと思ってるの。
もっと長く通おうかとも思うし。８回が終わるまでに考えようと思って。
そんなに楽しいんだ。

だってね、１回＊＊＊円なんだけど、でも２時間で先生に教わりながら作るでしょ。
終わってからみんなで話しながら食べるんだけど、先生がワインも出してくれて、ちょっとした料理とかも作ってくれるときがあって、フレンチのコース料理を食べることを考えたらすごくお得なのよ。
３時間だから、１時間おしゃべりしながら食べるけど、だいたい２時間以上いて話してるのよ。それが楽しくって。
へぇ～、なるほど。

お料理作るのも楽しいし。いろいろ覚えたくなっちゃった。
いいですねー、楽しそう。

「どうしてフレンチを習おうと思ったんですか？」と聞いてみたら、何か機織り以外にもしようと思っていて、たまたま教室の募集を見たのだそうだ。
「やってみて楽しかったら続ければいいし、８回でやめてもいいし」と言うのを聞き、なんでもやってみることが大事なんだろうなと思った。

でもわたしは、「なんでもとりあえずやってみる」が、なかなか実践できなかった。

とりあえずやってみてると、自分にいい形が見つかることがある、というのが最近分かってきた。

リラックス法「お風呂にゆっくり入る」は、からすの行水のわたしにはあまり効果的でなかった。
逆にストレスをためることもあった。
「長く入ってなきゃ！」とがまんしたり。
お風呂が綺麗に掃除されてないことが多いので、気分はあまり上がらなかったり。

それでもけっこう何年も何年も「お風呂にゆっくり入る」はやっていた。
体をほぐしたいとか、なんでもいいから気持ちを切り替えたいとかの理由で。
ただ、１～２ヶ月に１回程度。しないときは３～４ヶ月に１回程度。

だんだんわかってきたこと。
・好きな香りで、かつ香りの強い入浴剤を入れると、香りで気分がよくなる
・バスルームの明かりをつけず、脱衣場の明かりにすると、汚れが見えにくくなる
・熱い温度で早くあったまるのが好き、バスソルトで早くあったまるのが好き
・短い時間でもいいと割り切って入ると気が楽でリラックスできる

香りでいい気持ちになったりするのは、ハンドクリームや香水っぽいものでも同じこと。
わたし流なのだ。
掃除して綺麗にするのではなく、見えなくするというのは、雑で掃除嫌いだから楽な方法。
わたし流。
半身浴でゆっくりとなんて、やろうとしたけど耐えられなかった。寒いし。
健康よりも気分転換と割り切った。わたしなりに。
ごく最近、水道代もガス代もバスソルト代も贅沢していい、と考えることにした。
わたし流。

やっているうちに自分に合うやり方に変わっていくんだな、と分かった。
いったい何年かかったんだ、リラックス法を探していた頃から考えると長い時間だ。