Bittersweet Maybe - Bubble Talk -

Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

2021年の思い出 6月初旬①


久しぶりにみんなでビールを飲むことになった。みんなと言っても4人。
コロナ禍ということもあったし、異動などで飲み仲間が減っていたこともあった。
コロナ禍のほうは、2021年春から秋まで、永遠に緊急事態宣言なのかと思うくらいだった。延長に次ぐ延長、お店はどこも休業で、集まる場所もない。家族以外の人と飲食する機会は皆無になっていた。ただ、昔風の「社員はみんな大家族」といった一面の強い会社だったので、親しい人同士は一緒に買い物に出かけたり、食事をしたり、互いの家に行ったりしていたようだ。


4人もの人数で飲むのは本当に久しぶり。


いつも企画係だったり、幹事だったり、事務局的になるわたしは、なんだか張り切った。わくわくしたのだと思う。


よし、買い出しだ!


しかしいつ買い出しに行こうかな。休日ではなく、仕事帰りに行きたいな。行くとしたら、ビール売場が充実している百貨店、西武百貨店池袋店か伊勢丹新宿店かな。神田まで行って『びあマ神田』まで、というのは、ちょっと無理かも。びあマはたくさんのビールがあって、選ぶにも時間がかかるし。
そんなことを考えていたら、マッツンさんがある火曜日、いつものように大きな声で話していた。「さーて、今日は戦いに行くかな」……この会社の多くの人たちが、自分の好きなゲームのイベントなどを『戦い』と称するのは、マッツンさんの口癖からきている。マッツンさんは大掛かりでありながら緻密な戦いを、毎週のように戦い抜いているのだ。


マッツンさんが「今日は戦いだ。よし。5時になったらすぐ出るぞ」と言っているのを聞いて、便乗することにした。
「マッツンさん、わたしも途中まで一緒に行っていいですか? 池袋まで行きたいので。マッツンさんと一緒に行けば、一番いい乗り換えとかできそうですもん」
「17時に出る」
「いいですよ、わたしも出ます」


マッツンさんにくっついていき、効率よく都心に出た。ありがとう!
マッツンさんは戦いに赴き、わたしはわたしで、わたしの戦いに赴いた。


さて。せっかくここまで来たのだ。2駅ほど離れた高田馬場に寄ってみよう。
連続緊急事態の日々、通勤以外の土地に行くことが激減していて、高田馬場に行くなんて大冒険のように感じるくらいだった。
『高田馬場ビール食堂』は、「考えるところあって営業することを決断して」いた。(正確な言葉は忘れたが、儲けというよりポリシーのために休業しないことをSNSで宣言していた。
行ってみたところ、満席で入れなかった。1人客のわたしでさえ、まったく入れないくらい満席だったのだ。わたしとしては「来店した」という応援の気持ちが見せられればいいので、満席で飲めなくても満足だった。そんなにみんなが来ているんだなと安心した。実際この時期は、開いているお店に人が集まって、むしろ密になっているのではないかと思うことが多かった。


『高田馬場ビール食堂』は寄るだけ寄って入れないままに帰ることにしたが、帰る道すがら『高田馬場タップルーム』(ベアードビール)に行くことにした。ビール食堂に歩いて行くとき、看板が出ているのを見かけたのだ。SNSで声を挙げたりはしていないが、Baird Beerも休業はしていなかった。
せっかくなので、ハンドポンプでリアルエールを飲む。この日のリアルエールは〈Baba Oatmeal Smoke Porter〉だった。
もう1杯、小さいグラスで何かをいただこう。たった1杯を選ぶには、どれも魅力的で困るラインナップ。(Four Sister Spring Bock, Shizuoka Summer Mikan Ale, BureikoJikan Strong Golden Ale, Fruitful Life Citrus IPA, Yabai-Yabai Strong scotch Ale, Temple Garden Yuzu Aleと書かれていた。)
自分が何を選んだか忘れてしまったので、UNTAPPDで検索してみた。わたしがこの日の「1杯」に選んだのは、〈無礼講時間 ストロングスコッチエール〉だった。この日は6月1日――4月の伊豆旅行でついに寄ることができた『ベアードブルワリーガーデン修善寺』のタップルーム。そこで飲んだこのビールのおいしさが思い出されたのだと思う。「思い出飲み」だったんだな。


家に帰ってから、百貨店で味見用に買ってきたボトルビールを1本飲んでいるが、それほど感動しなかったようで、また買いに行くことはしなかった。おいしかったら、みんなの飲み会用かビール研究会用にまた買いに行ったろうに。


ふぅ。お疲れ、わたし。

×

非ログインユーザーとして返信する