慶良間に行きたい――と言っていたけど、行くことにした。
旅行会社のカウンターで、いよいよ全部が決まってお金を払うとき、ドキドキした。
うわ、こんなにお金払っちゃっていいの!? と。
これから先、職場A(残された唯一の職場)の閑散期に入るので、収入は減る一方。
なのに先月も北海道にロングステイした身で、沖縄にもこんなに!?
ロングといっても、何週間も行くわけじゃない。
わたしが言ってるのは5日とか6日とかそういう単位。
3年前かな、祖母の見取り介護に実家に通って、母やIと祖母を看取ったあと、なんだか無性に旅行に行きたくなって、それまでほとんどしてこなかった旅行というものをした。
時季外れに沖縄や北海道に行くなら、思ったより安く行けることが分かった。2泊3日で、普通にIが土日に一泊で行く旅行以下の値段になる。――まあ、Iは温泉が好きなので、宿もいいし、夕食付だけど。
でもさすがに5日6日となると、ドキドキするお値段。
ああ~~、毎日見ているブログの人とか、年に1回は東南アジアにダイビングに行って、それ以外に年1回は沖縄などでダイビングして、年2,3回はスキー旅行に行ってるけど、どうやって行ってるんだろう?
やっぱり夫婦共に正社員同士って、豊かなのかな?
それともその人たちの稼ぎがいいってことかな?
慶良間は、そりゃもちろん、好きなように好きなところを回りたいのだけど、それは断念。
レンタカーにしろ、タクシーにしろ、フェリーにしろ、お金がかかる。
自力で回ると時間もかかるので、日数が相当ないと回りきれない。
思い切って行こうと思ったのは、もうそんなロングな時間をとれないだろうと思ったから。(来年度は契約社員的な仕事を探すつもりだからね。)
もう「また来年も何日か来ようよ」というのはできない。今年のうちに見ておきたい。
というわけで、那覇からの日帰りツアーをしている会社に申し込んだ。
那覇へはいつものJTBのフリープランで行く。
最初に沖縄に行ってから、次の年も行きたくていろいろ検討しまくったけれど、わたしは沖縄はサンキューチョイスプラン(JTB)が一番いいと思う。自分たちの条件にはってことだけど。
あとの懸念はひとつだけ。
晴れるといいなー!!!!!!
沖縄ばかりは、雨だとね・・・・・・
なんか最近、いろいろと面倒になって、何もかもさぼってる。
たとえば友達への「お誕生日おめでとう」メールとか。
さすがに実家の家族には、なんとか連絡をとったりするけれど。
それから同居の家族。わたしの場合は夫しかいないわけだけど、夫の誕生日もあれこれ計画しなくなった。
夫しかいないので、わりとしがみついているほう。
人間同士なので、相手の気に入らないところが目についたり、ため息をつきたくなったりすることもある。お互いさま。それでも夫しかいないし、夫LOVE。
なのに何も計画しない。
なんか買って、外食に行くくらいはしても、あれこれ計画をたててイベント仕立てにしなくなった。
そう、もうすぐ夫の誕生日。
何も計画してない――
今日は年に1回しかない内容の仕事だった。
来週も。12月に予定されているものも。
それにこれらはこのときしか使わないものについて。
普段使っていないから、わたし自身のスキルが足りない。
埋め合わせるために予習をしても、1年経つ頃には忘れてしまう。
プロ意識がないなぁ。
しかし逆に、自分の側の不足をうまくごまかせるのもプロだったりする。
そういう人、たくさんいる。
プロとは、結果として常に70点以上をマークしていればいいのであって、結果以外の問題は不問なのだ。
つまり、結果が70点以上なら、実際の力は60点でも50点でもいい。
常に70点以上をマークするのがあるべきプロの姿であって、70点割れはもちろんダメだけど、120点だったり50点だったりするのもダメ。100点が必須条件ではないのである。
来週と12月、なんとかごまかそう。
「モンタルバーノ」を少しずつ見てる。
前に15話まで見たけれど、そこで止まっていた。
16以降を見ていて思うのは、前より食べるシーン増えた気がするなってこと。
わたしの勘違いかもしれないけど。
やっぱりシチリアだからか、魚介が多い。
魚介の名前を列挙する海辺レストランのシェフに、「それを全部前菜にしてくれ」と言っていたり、「うまいたこがある」と言っていたり、女性を連れていって魚介のパスタを勧めていたり。
で、魚介が多いからなのかどうか、「白ワインでいいか?」というのがよくある。
見てたら白ワインが飲みたくなったー!
「ホワイトカラー」を見てたときは、赤ワインが飲みたくなったけど。
だってニールとモジーは赤ばかり飲んでたから。訪れる女性たちも、ピーターの妻エリザベスも。
(ピーターはFBI捜査官だからビールだったけど。あれはあれでビールを飲みたくなる。)
わたしは重めの赤ワインが好きなので、普段白を飲まない。
でもモンタルバーノを見ていたら、白が飲みたくなった。
「モンタルバーノ」でもファツィオは、「食うか?」というモンタルバーノに「昼はとらないことにしている」と言ってた。
「Law &
Order | Uk」でもマットは、ロニーが何か物を食べてるとき、自分は要らないという。「そんなものよく食べられるな」とか「血液ドロドロは嫌だ」とか言って。
ヘルシー志向は全世界に広まっている・・・・・・
わたしは逆行している・・・・・・・・・・・・
今は思うんだよね。
やれるときにやっておかないと、結局できないって。
20代はバイト生活だったから、旅行は行きたくてもお金がなかった。
みんなが行く旅行とやらをしてみたいとパンフレットをもらったりしたけど、見尽くしたあげく、「物が残るわけでもないのに何万円もかかる!」と断念。
でもいつかは、旅行なんかに行ったりして、悠々と引退生活を送れる――と漠然と思ってた。
若いときの未来は未知数だから、今バイト生活だって、何が起こるか分からないもんね。
年をとると、「何が起こるか分からない」のが違う意味になってくる。
うちの父の親族、長兄伯母は亭主関白な長兄伯父とずっと暮らしていた。
実は大恋愛の末に周囲の反対を押し切って伯母が伯父のところに嫁いだらしいけど、何十年も連れ添えばため息が出ることもある。
長兄伯父は長兄伯母がいないとダメで、伯母は友達と旅行に行くというようなことはできなかった。
介護していた長兄伯父ががんになり、もう長くないとなった頃、長兄伯母は「独りになったら旅行に行く」と思っていたし、伯父が亡くなると「これからは旅行に行きまくる」というようなことを言っていた。伯母は旅行が好きだったけど、行けなかったのだ。
でも長兄伯母はかなり年をとって、足腰も弱くなり、杖が必須で、それでも長距離は歩けない。長距離どころか、立ったり座ったり、ほんの短い距離を歩くのも難儀。
旅行って・・・・・・
自分が伯母の年まで生きられるかどうか、分からない。
今は粗食の時代の人が豊かな時代の老後を過ごして、誰でも80代まで生きるとは言えない。老年前の「中高年」くらいでがんなどで亡くなる人のニュースをよく聞く。有名人、芸能人、「若いのにねぇ」というセリフがもう、あまり頻繁になって驚きでもなんでもなくなってきた。
行けるうちに行かないといけないのだ、なんでも。
やれるうちにやらないといけないのだ、なんでも。
分かっていてももちろんできないこともある。でもできるだけ、やっておくべきなのだ。
9月末に退職した職場Bの以前の上司が、亡くなったというのを知った。
喪中ハガキが奥さま名義で届いたのだった。10月中頃だったらしい。
確かに激やせしていて、どうしたのかと思ったら胃がんで手術したということだった。
「来なくてもいいのに。家で休んでいればいいのに」と言う人もいたけれど、わたしはそうは思わない。仕事でもしてないと気持ちも体も弱る一方だもの。少し気晴らしになるのだ。行けるなら行ったほうがいい。
そうか、亡くなったんだ・・・・・・
がんは治療で体力を奪われる。
必ずしも治らない末期も末期とは限らないので、治療を始める。
治療をしながら何かをしたいと思っても、できない。
治療しないで好きなことをして自然な死期を待つこともできる。
でもその決断はきっと難しい。治療をしたら、半年永らえるかもしれない。1年永らえるかもしれない。もしかしたら何年も永らえるかも。
だからがんになる前に、できることは少しでもやっておくべき。
脳卒中で麻痺する前に、事故で障害が残ったりする前に、家族が要介護になって身動きできなくなる前に、職がなくなって生活に困窮する前に、とにかく何かが起こる前に。
亡くなった元上司は57歳だった。
もうすぐ60、定年。そのあと今の会社で嘱託で働けるかといったら、無理かな――今は会社も苦しいから。
どこかほかで仕事を探して、見つかったら5年くらい働けたらいい。
退職したら妻と旅行に行こうかな。その前に退職した別の元上司みたいに。
なんて考えていたに違いない。去年までは。