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Status Message:周回遅れのビール日記(順不同)

2024.04.01-04.03|4月開始:桜の開花が4月になってもまだまだ


2024年の4月は、桜がまだ開花していなかった。例年、3月下旬には満開になり、入学式どころか4月の初めには散ってしまうのに。(関東の場合)


わたし自身のことを言えば、2月初めに左手親指のじん帯を断裂してしまい、「ケガ直後から手術まで固定→手術→術後3週間の固定→ようやく固定がとれて3月半ばからリハビリ開始→親指が小指に届くという快挙」な4月初めだった。
初めは親指と人差し指しかつけることができず、中指と接触するまでも時間がかかった。一日中、暇があれば自己リハビリをし、週に1度か2度整形外科のリハビリに通う日々。薬指に到達した日は、とても嬉しかった。まったく届く気配がなかったから……。ようやく届いても、「かろうじて」という感じで、必死で頑張るとつけることができる状態だった。小指など夢のまた夢。
それが、4月に入り、「ついた!!」
まぁ、油断するとすぐにできなくなる。朝起きたらできないが、一日頑張っていれば、夕方にはまたつけられる、という日が続いた。


リハビリ担当者はわたしよりだいぶ若そうな男性で、今年入学式のお子さんがいるそうだ。3人の子供がいると言っていたが、何番目のお子さんだったか聞いていない。
「今年は桜が入学式くらいに咲きそうですね」という話をした。


ビールのことで2024年4月に特筆すべきは、『キリンビール』〈晴れ風〉だろう。
相変わらず世情に疎いわたしは全然知らなかったが、売り場で見かけて購入した。
スーパーやコンビニなど、幅広い場所で買えそうな新たなビールを見かけると報告していたビアパートナーに報告したところ、すぐに分かって「今自分が住んでいる県にはキリンの工場があるのに、まだ見かけない」と嘆いていた。


相変わらず、的確な評価or説明コメントができない成長しない自分――「好き(好み)」「そうでもない」しか言えない。
で、そんなわたしの〈晴れ風〉の感想は、「いいじゃん、おいしく感じる」だった。
量販ビールなので、もちろん一般的な日本ビールらしいシュワシュワ スッキリラガーだ。多数あるそういった大手ラガービールの中で「好き」と思うビールだった。
大手メーカーの量販ビールは、若干の差異しか分からないが、その中でもやはり自分の好みへの合致度は若干なりとも変わる。いいじゃん、これ!


飲んだとき写真を撮ったが、日本の大手ビールメーカーの商品を飲むときに重宝している、飲み友から以前もらったグラスは「YEBISU」と書いてある。後ろに回したつもりだが、透明な液体はロゴを隠しきれなかった。(この後、だいぶ経ってから、ロゴを“後ろ”ではなく“左サイド”にすると見えにくいことが分かった。)


〈晴れ風〉はこの後、何度も飲むことになった。なんだろう、ライトな感じがよかったのかな? ライトでもホップを感じさせるような造り方がよかったのかな?
大昔の女性キャリア上司が熱愛していた『SAPPORO』や、〈香るエール〉好きだったビアパートナーの影響で好意を持っている『SUNTORY』、糖質ゼロビールを飲み比べて以来ゼロにおいては最高おいしいと信頼している『Asahi』と比べて、『キリンビール』は自分の世代にとって「おじさまたちが好むメーカー」という意識があった。
しかし、〈晴れ風〉は、ライトで飲みやすいように感じるが、いい感じなビール(……どうしようもないな、こんな感想レベルのコメント)。大手のラガーらしいスッキリごくごくな飲みやすさがありつつ、わずかにクラフトビールに通じるこだわりを感じるような、万人がおいしく飲める かつ クラフトビール好きもおいしく飲める、成功例だと実感する。(わたしも大手ラガーをがっつり飲むこともするのだ。クラフトビールに出会う前、職場でストレス過多だったとき、毎日500mlを6缶飲んでいたのだから。)


後日SNS(Xだったと思う)を見ていて、「晴れ風、IBUKIを使っているらしい、キリンビールほどの大手メーカーが大々的に売り出したいと思っているビールにIBUKI(日本産ホップ)を使ったら、その他のクラフトビールブルワリーはもうIBUKIを使えなくなるのでは」という投稿を見てなるほどと興味深かった。
わたしの遠く離れた地にいるビアパートナーは「日本産のホップってどこのホップだろう? 勝手なイメージだと北海道だけどね」と言っていたが、IBUKI(岩手県遠野の産)だったか。
キリンほどの大手が使ったら、確かに中小のクラフトビールブルワリーはもう使えないかもしれない。SNSで有識な飲み猛者の投稿を見ていると、発見がある。


この週、それ以外で特筆すべきは、『Y.market brewing』のビール。
〈FANTASTIC 10〉は、直営店『ワイマーケットブルーイングキッチン』の10周年ビールだそうだ。行ったことないので、一度は行ってみたい。
IBUは85オーバーだそうで、しっかりした苦みがあっておいしいビール。透明なウェストコーストIPAというのもいい。
缶のラベルがお祭りのような華やかさがあるのもよかった。
このビールをUNTAPPD投稿したら、〈HOPPED UP〉のバッジが出た。「The more bitter, the better.」との言葉通り。


もうひとつ、『Y.Market Brewing』〈Thousand Penny〉。缶には、ヘイジーなのにブリュットの感覚を味わえるハイブリッドビールだと書かれていた。
わたしは、このビールがとても好みだったようで、自分にとってのひとつの基準である「4.00超え」のビールだった。4.25としている。
4.00がラインで、細かく点を刻めない一般ユーザーの身としては、3.75は「おいしかった!」~「とてもおいしかった」である。4.00は「!」を2つ3つつけたいビールにつけることにしている。「ぜひまた飲みたい!」~「絶対また飲みたい!!」のランク(自分ルール)。
4.25や4.50のように4.00を超えるのは、特別の上にも特別と決めている。
たぶん、まさにHazy & Brutな感覚が素晴らしかったのだろう。
UNTAPPDではヘイジーのバッジが出た。


『反射炉ビヤ』〈Hansharo the Climax〉にも4.25をつけている。
トリプルIPAで、高アルコール。10種類のホップを加えて力強い味わいに仕上げているという説明だった。
このビールはバーボン熟成に使用されたオーク樽で13ヶ月寝かせたバレルエイジドビール。
「え、バレルエイジドなビールがこの値段で!?」と購入したビールだった。
割とあっさりめの熟成で、後日それを言ったら酒屋のビール担当お兄さんは「何年も寝かせたのではなく、1年くらいなので」と言っていた。それもよかった。飲みやすく、でも熟成感がありバーボン感がある。
このビールはいいなぁ~。もう一度買いたいし、いつでもあってほしいと思うビールだった。


そして『箕面ビール』〈IMPERIAL STOUT〉。
箕面ビールは、今やビアパートナーだと思っている友が、クラフトビール初心者だったわたしにおみやげに買ってきてくれた〈桃のヴァイツェン〉を作ったブルワリー。思い出深いブルワリーだ。
スタウトはショーケースに並んでいるのも見かけるが、インペリアルスタウトは初めて見た!! というわけで、購入せざるを得なかった。
スタウトよりも濃かったが、箕面らしく(と勝手に思う)スッキリ感もあり、濃厚だが飲みやすいインペリアルスタウトだった。


桜がまだちらほらとしか咲いていない、珍しい4月、第1週の家飲みでした。

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