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Under the Storm: 世界中で家飲み

さくら


飲んだビールを登録しておける備忘録的アプリ、Untapped。
ビールの名前、画像、生で飲んだかボトルや缶で飲んだか、フレーバーは?
それらを総合して自分なりの点数をつけることもできる。


英語なので苦戦したが、普通に使うだけなら慣れてきた。
慣れてくると、飲んだら登録したくなる。
登録が増えると「Badge」というものがもらえる。(Unlockedという。)
もらえると言ったって、単にアプリの中にロゴみたいなものがたまっていくだけなのだが、ハマってしまった。
だいぶたまったので、最近はあまり新しいものが出てこなくなった。


飲んだ場所(LOCATION)も登録できるが、家で缶やボトルを飲んだ場合は、買った場所(PURCHASED LOCATION)を登録する。という仕組みだった。


3月下旬のある日、外出の自粛が要請されているし、缶を買って家で飲むことにした。
登録しようとしたら、LOCATIONの候補の筆頭に「Untapped at Home」が登場していた。
「物理的に同じ場所にいなくてもコミュニティをつなぐ新しいグローバルな場」
「救援活動を支援し、COVID-19の蔓延を減らすために、私たちの役割を果たそう!」


なるほど。
行動が早い。


アプリ提供元が家飲みのための新たな会場名を作るのも早かったし、利用している人たちが使い始めるのも早かった。
家で飲んでいるとスマホをいじる回数も増えるということか、それとも趣旨に沿って「コミュニティをつなぐ」ことを意識しているのか、お友だち申請も急増。
1月くらいに友達を数多く作っているらしいニュージーランドの人が申請してくれて、お友だちになったのだが、それがわたしの唯一の友達だった。
それが、at Homeができたと気づいてから今まで、2週間くらい。イスラエルのテル・アビブ、アメリカのフィラデルフィア、オランダのハーレン、北アイルランドのベルファスト、ニュージーランドの人がもう一人、場所記載なしの人1人、6人増えた。


英語ですらすらと感想を書いたり、誰かの飲んだものにコメントしたりしないのに、申請してくれてありがとう。そう思って、申請されたら追加することにしている。
SNS的なアプリではないので、たくさんのやりとりやコミュニケーションはない。
でも「地球のどこかで今こんなビールを飲んでいる人がいるんだ」というのだけでも楽しいってことかな、と理解している。


自分にできることは、家にいることくらい。
そうだとしたら、その役割を果たしながら、希望や明るさも持ち続けていよう。


そんなふうに考えられる人たちってすごいなと思う。


英雄的行為を誰もができるわけじゃない。何もしない自分にマイナスイメージを持ちやすくなる。
でもそれで何かプラスになるわけじゃない。
だから、明るさや楽しみを持ってはいけないわけじゃない。
持って、その輪を広げていくのも、できることなんだな。

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